犬のよだれが多いのは何かの病気?考えられる原因と対処法

犬 よだれ

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犬は暑い時、体温調節のためにハァハァと舌を出して息をしますよね。この時に、よだれが出てしまうことがあるのですが、いつもよりよだれの量が多い、異臭がする、泡のようになっている、血が混ざっている時は、病気のサインであることがあります。

他にも犬がよだれを出すシーンがあり、どうしてそんなによだれを垂らすのか不思議に思いますよね。

犬がよだれを出す原因はたくさんありますが、体調に問題はないのでしょうか?愛犬の様子を心配している飼い主さんへ、よだれが多い原因と対処法をご紹介したいと思います。

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犬のよだれが多い原因

よだれが多い原因は健康上問題がないものと、病気などの疑いがある場合があります。まずはそれぞれ、どういった時が問題で、どういう時が問題ではないのかを詳しく知っておきましょう!

健康上問題がないもの

体温調節のため

犬は皮膚に汗をかかない生き物で、熱を放出することができません。よって口を開けて舌を出し、熱を逃がす仕草をし、この時によだれが多く垂れてしまうことがあります。

小型犬よりも大型犬の方が、口も舌も大きいので、より多く垂らすように見えますが、自然なことなので心配は要りません。

短頭種の方が垂らしやすい

短頭種の犬は、いわば鼻ペチャの犬のことです。犬種で言うと、ペキニーズ、フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、狆、ボストンテリア、ボクサーなどが挙げられます。

短頭種の犬は、鼻から肺までの空気の通り道が狭くて呼吸しづらいため、よく口を開けて呼吸をしようとし、その時によだれが見られることがあります。また、ブルドックなどの下唇が垂れている犬種は、普通にしていてもよだれを垂らすことがあります。

食べ物を前に「マテ」の時

おやつや食事の前に「マテ」をすると、大量のよだれを垂らすことがあります。これはパブロフの犬の法則と同じ条件反射を起こしていることで、よだれを垂らすのです。

パブロフの犬の法則とは、餌を与える前にベルを鳴らすことを繰り返すとどのように犬が条件反射をするのか、という実験のことです。

結果は、ベルを鳴らすだけで大量のよだれを出すようになりました。愛犬にも同じことが言えて、飼い主さんの「マテ=ベル」としての認識や「食器を持つ、袋をガサガサする=ベル」とする認識から「餌やおやつがもらえる=条件反射」としてよだれを垂らすのです。

病気の疑いがあるとき

消化器系の疾患

消化器系の疾患に多いのは食道と胃のトラブルで、食道閉塞や食道狭窄が挙げられます。これは、食べ物や異物が、喉に詰まってしまった状態のことで、吐き出そうとするけれど吐き出せない状態の時に、よだれを垂らします。

おもちゃはあまり小さなものを与えないようにし、餌は早食い防止の対処をしてあげましょう。

てんかん

犬が突然、大量のよだれや泡を吹いて痙攣を起こし、気絶した場合はてんかんの発作が考えられます。てんかん発作の痙攣は、数分でおさまり、通常の状態に戻るのが特徴です。

痙攣を起こした場合は慌てず、どのくらいの時間痙攣をしているか計って、動物病院へ連れて行き、獣医さんに伝えましょう。

口内炎、歯周病などの口腔内疾患

よだれが多く出る原因で多いのが、口腔内疾患です。口内炎、歯周病などは、歯茎が爛れてしまい、痛がり食事もままならなくなる犬が多いのが特徴です。

また、少し硬いものを食べると出血をしてしまうこともあります。痛さから口が閉じれなくなる犬もいて、大量のよだれを垂らしますので、動物病院で適切な処置をしてもらいましょう。

熱中症

気温、湿度ともに高い日が続く場合、気を付けたいのが熱中症です。犬は被毛があるので暑さに弱く、更に地面との距離も近いので太陽で温められた地面の熱を体に浴びやすいのです。こういった理由から熱中症になった時に、元気がなくなり、よだれを大量に垂らします。

体に水をかけて冷やしてあげたり、木陰やエアコンの効いた室内に移動させてあげましょう。すぐに良くなったと思っても脳内に異常が残ることもあるので、動物病院で診察を受けるようにしましょう。

中毒症状

人間は口にしても平気な食べ物でも、犬にとっては有害なものもあります。例えば、チョコレートです。これを犬が口にしてしまうと、大量のよだれ、嘔吐、下痢、発熱、意識混濁などの中毒症状が現われます。犬が食べてはいけないものは、犬の手が届かない位置で保管をすることが大切です!

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乗り物酔い

犬をドライブに連れて行こうと車を走らせていると、大量のよだれを垂らし、ひどい時には嘔吐することがあります。これは全ての犬に起こるわけではなく、乗り物酔いをしているという状況になります。

乗り物酔いを防ぐためには最低1時間に1度は車から降ろし、新鮮な空気を吸わせることです。また、車の揺れで体がグラグラと不安定にならないように、クレートやキャリーに入れてドライブするということも大切です。

犬がよだれを出す場面

遊んでいる時

犬が走ったり、ボールを追いかけたりしているとよだれを垂らすことがあります。ボールを咥えて持ってきてくれるのはいいけれど、よだれでベチャベチャになっていることもしばしばありますよね。

興奮状態になると更によだれが増えるので、ヒートアップしてきた場合は少し休憩させて落ち着かせましょう。

暑い時

先程もご紹介しましたが、犬は暑いと口をあけて息をしますので、よだれを垂らしやすくなります。お水の中に数個、氷を入れてあげたり、クールマットやクールベストを活用して、涼しくしてあげましょう。

外飼いの場合は小屋を木陰に移動し、室内飼いの場合はエアコンで温度を調節してあげましょう。

食事の前

これも先程ご紹介しましたが、パブロフの犬の法則によりよだれを垂らします。

オアズケをすればするほど、大量によだれを垂らすので、しつけも大切ですが、コマンドは程々にしてあげましょう。欲しくてたまらなく、震えてしまう犬も中にはいるようです。

ドライブの最中

これも先程ご紹介しましたが、車酔いをしやすい犬にとってはドライブが苦痛になってしまいます。犬は人間よりも嗅覚が優れていて、車内の芳香剤の香りや車の排気ガスのにおいに敏感です。

更に、振動で体がふらついたりした結果車酔いを起こすと言われています。愛犬が車に乗る時は、キャリーケースなどで体が動きづらいように固定し、芳香剤なども外してあげておくのがベストです。

犬のよだれが多いときの対処法

よだれ焼けを防ぐ

犬が大量のよだれを垂らすと、どうしても口の周りによだれが付いてしまいます。この、よだれによる汚れが原因で口の周りが、赤褐色になってしまうことを、よだれ焼けと言います。

特に毛色が白っぽい犬や、口の周りの毛が多く、ヒゲのような毛が生えている犬に起こります。徐々に赤褐色に染まっていくのですが、一度ついてしまったよだれ焼けはカットしない限り取れません。

なので、よだれを犬用のウェットティッシュなどで、キレイに拭きとってあげるようにしましょう。既についてしまっているよだれ焼けは、毛が伸びてくるのを待って、カットしてあげましょう。

落ち着かせる

犬がよだれを垂らす場面で多いのが興奮状態にあるということも知っておいて欲しいと思います。なので、犬に声をかけたり撫でてあげたりして、犬を落ち着かせてあげましょう。

動物病院などで、よだれを大量に垂らすこともあるので、ティッシュやタオルを持参しておくことも飼い主としてのマナーです。

まとめ

愛犬のよだれの原因と対処についてご紹介しました!愛犬の健康を知るためにも、日頃からチェックし、いつもと何か違うなと感じた時は、動物病院へ!

よだれを大量に垂らすことは、何かの病気のサインかもしれませんので、注意深く観察し、不安があれば獣医さんに相談をしてみましょう!更に口腔内のケアを行っていると、口腔トラブルが回避できるのでおすすめです。

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