犬を飼っていると様々な表情や仕草を見せてくれて、本当に飽きませんよね!ただ、その仕草の中でプルプルと体を震わせることがあります。これは寒い時だけではなく、色々な原因があっての仕草です。
もしかして病気!?と心配になってしまう飼い主さんが多いようなので、今回は犬の震えについてご紹介していきたいと思います。
目次
犬が震える時の考えられる原因
犬は人間のように喋れませんが、その分ボディアクションに優れた生き物です。犬のボディアクションの中には、アイコンタクトもそうですし、尻尾を振ったり、体を擦り付けることなどが含まれます。
今回は震えることについてですが、これもまた飼い主さんに何か伝えたがっていることが多いのです。
焦らされた気持ちからの震え
おやつをあげようとガサガサ袋から出す準備をしていると、犬が小刻みにプルプル震えていることってありませんか?これは、とっても大好きなおやつを目前にして「早く欲しいよ!」という意味合いで震えます。
焦らされると、更に震えが止まらなくなってしまいます。震えるほど、よっぽど大好きなおやつなのでしょうからコマンドが終わればすぐに与えてあげましょうね!
大好き!からの震え
飼い主さんが出先から帰宅すると、愛犬が尻尾を振りながら震えているということがあります。これは、大好きな飼い主さんと会えて嬉しい気持ちから震えています。
感情豊かな犬だからこそ、こういった仕草がでるのでしょう。お留守番が上手にできたことを、しっかり褒めてあげてくださいね♪その他にも、犬が甘えたいサインを出している時があります。
詳しくは、『犬が甘える時のサインとは?飼い主なら気付いておきたい犬の甘え方』の記事で紹介していますので、犬の「甘えたい!」のサインを見逃さないようにしましょう。
怖い!からの震え
犬は足が地面に付いていないと不安に感じる生き物です。愛犬を抱き上げた時などに、震えることはありませんか?これは、足が地面に付いていない不安から恐怖を感じて震えますので、しっかりと体を固定してあげて、体を包むように抱いてあげましょう!
また、高い場所に乗せられたときなども怖くて震えることがあります。実は、トリミングなどの台に乗せられた犬はよく震えることが多いのですよ。安心できるように声をかけてあげることが大切です。
寒さに弱い犬だから震えちゃう
寒さに弱い犬と言えば、スムース系の種類の犬ですね!特にチワワのスムースやミニチュアピンシャーは寒がりだと一般的に言われています。
冬の気温が下がる時だけではなく、夏のエアコンの効きすぎた部屋などでも、寒くて震えてしまうことがあります。エアコンの温度は適温を保つようにしながら、愛犬の様子を伺いましょう。また、部屋着を犬に着せることも考慮してみてはいかがでしょうか?
足が痛いなどからも震える
犬によっては我慢強い性格の子もいます。震えながらジッとしているけれどなんでだろう?と思ったら、四肢のチェックをしてあげてください。触れた時に痛がるようなら動物病院へ行きましょう!
実は骨にひびが入っていた、傷があったなんてこともあり得るのです。痛いけれど我慢していたことは、野生の記憶からでしょう。野生であると怪我をしている動物は、真っ先に命を狙われる対象になります。なので、怪我を隠していることもあることを覚えておきましょう。
お腹が痛いからの震え
愛犬が寝そべって両手の間に鼻の頭を入れて、ジッとして震えているという経験はありませんか?実は我が家の愛犬が、ウイルス性の腸炎の時にこの震え方をしていました。
普通にエサも食べていましたし、走ってもいましたが時々、両手の間に顔を埋めて震える…という行動をしていたので側に寄って見るとお腹がピ-ゴロゴロと鳴っていました。不安になって動物病院へ行き、検査をしてもらうとウイルス性の腸炎とのことでした。
自宅に帰ってからは、血便が出てびっくりしましたが、経過は良好で今では元気いっぱいです。このようにお腹が痛いことからの震えには、顔を伏せる特徴がありますので、注意して観察してみてくださいね!
低血糖からの震え
子犬などに多い震えの1つで低血糖からの震えがあります。食事量が運動量と合っていない時や、何らかの事情で食事が満足に取れない時に起こります。
低血糖を起こした犬は、ぐったりとして元気がなくなったり、体温が下がったり、ひどい時には痙攣の発作を起こしてしまいます。成犬でも低血糖になりやすい犬種はチワワなどの超小型犬で、食事量が適切かしっかり見直しましょう。
熱中症からの震え
暑い時期になると、おうちの中にいても熱中症にかかってしまうことがあります。熱中症の初期症状の1つに筋肉の震えがあり、ひどい場合は意識が混濁してしまうことも。他の症状は、ぐったりする、ヨダレが多い、体が熱い、食欲がなくなる、などです。
そんな時は水を飲ませたり、体を冷やしたりしてあげて、必ず動物病院へ連れて行きましょう。おうちの中でも犬がいるスペースを窓際から離したり、クールマットを活用したり、エアコンで適温を保つなど、普段の生活から気を付けてあげるといいですね!
低体温症からの震え
病気や怪我から体が衰弱して、体温調節が上手にできなくなった場合、低体温症にかかってしまいます。まるで痙攣を起こしているかのように震えることが特徴です。すぐに動物病院へ連れて行き、適切な処置を受けることが大切です!
中毒症状からの震え
体に有害な物質を食べたり舐めてしまった時に中毒症状が出て、震えることがあります。有害な物質というのは、農薬、洗剤、チョコレート、玉ねぎ、ブドウ、毒性のある植物などが挙げられます。
震え以外の症状としては、嘔吐、下痢、痙攣などです。中毒症状は命に関わることもありますので、すぐに動物病院へ連れて行きましょう!危ないものは犬が届くところに置かない、これが鉄則です!
その他の病気からの震え
震えを起こす病気は様々なものがあり、以下のものが挙げられます。
- 脳や神経の異常
- 狂犬病
- 内分泌の異常
- 破傷風
- ジステンバー
- パルボウイルス感染症
- てんかん
- 尿毒症
どの場合にも動物病院での診察が必要です。まずは落ち着いて動物病院に連絡してから、診察に行くといいですね!
震えている時に飼い主ができる対処法
あくびをしてみる
愛犬が震えている時に落ち着かせるために、あくびをするといいと言われています。あくびは安心感から出るものですよね。
犬と飼い主さんの信頼関係が成り立っている場合、面白い事に、人のあくびは犬に移ります。なのでリラックス感を出すためにあくびを飼い主さんがしてみるということなのです。
声をかけながら撫でてあげる
愛犬にとって一番大好きで、かけがえのない存在は飼い主さんです。震えを落ち着かせるには、大好きな飼い主さんに撫でてもらうと落ち着く犬もいます。毛並みに沿って優しく撫でながら、声をかけてあげましょう。
そっとしておく
興奮状態の犬が震えている場合は、興奮状態が覚めるまでそっとしておくことも大切です。むやみに相手にしようとすると更に興奮して、震えが止まらなくなります。なので、そっとしておいて、興奮状態が覚めたら相手にしてあげるということも対処法としておすすめです。
慣れさせる環境を作ってあげる
怖さから犬が震えている時は、慣れさせる環境づくりも大切です。例えば雷や病院を怖がり震える犬がいますが、これはどうしようのないものですよね。なので、せめて愛犬が安心していられる環境を作ってあげたり、怖くないことを教えてあげましょう。
雷の場合は、犬が隠れられる場所を作ってあげたり、病院の場合は、専用キャリーにおもちゃやおやつを入れておくといいですね!こうして慣れさせる環境を作ってあげることも飼い主さんの大きな役割です。
その他にも犬が恐怖やストレスを感じることを、『気をつけて!犬にとってのストレスになる要因とやってあげたいストレス解消法!』の記事でまとめていますので、飼い主さんは合わせて参考にしてみてくださいね。
まとめ
愛犬が震える理由は、やっぱり飼い主さんに何かを伝えたがっていることが分かりましたよね!
体調が悪くて震えることもありますので、常日頃一緒にいる飼い主さんがしっかりと様子を見ながら原因を探ってみてくださいね!愛犬の心が分かると、ちょっとしたことでも日常が更に楽しくなりますよ。