犬も人間と同じようにストレス感じると知っていますか?言葉を話さない犬のストレスを、どうやって気が付いて対処してあげたらいいのか、考えてしまいます。
愛犬が感じていることはできるだけ飼い主さんが気付いてあげたいですよね。
ここでは、犬がストレスを溜める原因と、そんな犬に飼い主がしてあげられるストレス解消方法を紹介していきますので、愛犬がストレスを溜めたりしていないかを知る為にも、是非参考にしてみてくださいね♪
目次
気をつけたい犬にとってストレスになる要因
家族内の喧嘩
家族の中で喧嘩が勃発したり、不仲の状態が長く続いていたりすると、人は気が付かないうちに犬に不満をぶつけてしまったり、突然過剰な愛情表現をしたりしてしまいます。
犬は人の気持ちを敏感に感じとる動物ですので、飼い主さんの不満な気落ちに影響を受け、自分もストレスを感じてしまうのです。
引越し
引越しをして、様々な環境が変わると人も少なからずストレスを感じますよね。人は引越しに向けて下準備や心の準備をしていく事ができるのですが、犬にとってはある日突然見知らぬ土地に連れてこられた事になります。
今まで慣れ親しんだお散歩コースもなく、知らない匂いに囲まれた生活は大変なストレスを抱えるという事を覚えておいてください。
家族が増える
飼い主さんが結婚する、子どもが産まれる、犬が増えるなど、家族が増える事も犬にとってはストレスになる場合がありますので、これも要注意です。
今まで自分が独り占めしていた愛情を、新しい家族に奪われると感じる不安がストレスになっていきます。引越しと共に家族構成が変わる場合には、ストレスがダブルでくる事になりますので、そんな時は犬の様子には、充分に注意を払うようにしてあげてください。
犬の多頭飼いで注意したいことを『トラブル続出!?犬の多頭飼いで注意しておきたいこと』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
飼い主さん本位の散歩
犬は散歩が大好きなものと思っている飼い主さんが多いと思いますが、実は犬の中には散歩があまり好きでない子が一定数はいます。飼い主さんと一緒に歩く事自体は嫌いではなくても、見知らぬ人や他の犬に会う事にとてもストレスを感じてしまうのです。
よく他の犬が来ると「お友達よ」などと言って、無理矢理に接触を持たせようとする飼い主さんがいますが、犬の性格によっては大変なストレスになっている場合があります。犬の散歩のしつけ方や方法については、以下の記事で詳しく書いています。
過剰な運動
犬にはある程度の運動量は必要不可欠となりますが、犬の年齢や体力を超えての運動はストレスにしかなりません。散歩も時間が長ければいいというものではありませんので、犬の年齢や性格を考慮するようにしてあげてください。
犬がストレス発散しようとする行動
身体をやたらに舐める
通常犬は、そう頻繁に自分の身体を舐めたりはしません。何かしらのストレスや、運動不足を感じている際に、自分の身体を舐めて気持ちを紛らわしています。
一定の場所を舐め続けると、その場所だけ毛が抜けてしまったり、炎症を起こしてしまったりするので、なるべくならやめさせたい行動です。犬のそのような様子を見掛けたら、ストレスを感じている原因を探して、対処するようにしてあげてください。
自分の尻尾を追いかける
犬が自分の尻尾を追いかけて、同じ場所でくるくると回っている姿を見た事はありませんか?これは「テイルチェイシング」という行動なのですが、犬がストレスを紛らわす時にとる行動の一つと言われています。
ただし、これは成犬に限った話になり、子犬の頃のこの行動は遊びの一環と捉えられているのです。
飼い主なら知っておきたい犬のストレス解消法!
触れ合う時間を増やす
犬がやたらにあくびをする時も、ストレスを感じている時と言われています。そんな時には、犬と触れ合う時間を意識的に増やすようにしましょう。
おもちゃで遊んであげてもいいですし、優しく撫でてあげたり、ブラッシングをしてあげたりするのもおすすめです。犬は飼い主さんの気持ちを汲み取るのが上手ですので、飼い主さんが自分の事を大切に思っている事が伝われば、ストレスも減っていきます。
適度な運動
過度な運動は犬のストレスに繋がりますが、運動不足も同じくストレスに繋がってしまいます。犬が散歩中に突然飼い主さんに飛びついてくるような行動をする時には、散歩の量が足りずに運動不足傾向にあるサインです。
そんな時は、散歩の時間を増やしてあげたり、時には散歩コースを少し変えたりしてあげたりするのも、ストレス解消に繋がります。
犬の散歩の適正量は、同じ犬種であっても個体差がありますので、飼い主さんが適正量を見極めるしかないのですが、散歩から帰ってきた後にぐったりしている様子でしたら、これは散歩の量が少し多いのかもしれません。
一方で、帰宅後も元気に跳ね回って興奮したままの状態が続くようでしたら、散歩量をもう少し増やしてあげた方がいいでしょう。
家族が増えた時の対応方法
新しく子犬を迎え入れた場合には、先住犬にかかるストレスは相当な物です。自分の縄張りを奪われるだけでなく、飼い主さんの愛情も奪われてしまうと思い込み、かなりのストレスをかなり感じてしまいます。
これは子犬だけでなく、人間の家族が増えた場合にも同じ事が言えるでしょう。こんな時は、何事も先住犬を優先させ、普段よりも愛情表現をたっぷりしてあげます。
犬同士の相性にもよりますが、最初のうちはお互いが顔を合わせなくてもいいように、別々の部屋で過ごさせるのがいいでしょう。犬は匂いに敏感ですので、姿は見えなくても匂いなどですぐに気が付きます。まずは匂いを慣れさせてから、徐々に対面させていくのがおすすめです。
新しく子犬を迎え入れる時の注意点を、『先住犬がいる時の新しい子犬の迎え方!トラブルを避けるために必要なこと』の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
新しいおもちゃを与える
子犬の頃は色々とおもちゃを用意してあげても、成犬になるとその回数もぐっと減ってしまいますよね。成犬になったとしても、時には新しいおもちゃを与えて、新しい遊びを教えてあげてください。
新しい遊びを覚える事で、日々の生活に刺激が生まれストレスの解消にも繋がる効果があります。
広々とした場所で過ごさせる
最近では、部屋の中を汚される、抜け毛が洋服につくなどの理由で、小型犬をケージ飼いしている方が意外と多いです。毎日散歩に行ったり、少し広めのケージを用意していたりしても、これでは当然ストレスは溜まってしまいます。
時には広い空間で、自由にゆったりと過ごさせてあげる事も大切です。人の都合だけで、ケージに閉じ込めておくのは、あまりよい事とは思えません。
外飼いで常に繋がれている犬の場合には、時々はノーリードで走り回る事のできるドッグランへ連れて行くなど、自由に動き回れる環境を与えてあげてください。
一緒の時間を増やす
犬は飼い主さんが大好きです。一緒に過ごす時間が増えるだけでも、溜まったストレスが解消されていく事があります。特に、普段は一人でお留守番の多い犬には、飼い主さんが側に居てくれるだけでも癒しの効果があるはずです。
食事を変えてみる
一度犬に合うフードを見付けると、ずっとそれを与え続ける方が多いと思います。フードを突然代えてしまうと、お腹の調子を崩したりするかもしれませんので、フードの上にトッピングを加えて目新しさを出してみてください。
トッピング程度でしたら、そんなに量は必要ありませんので、様々な食材を週替わりなどで与えてみてはいかがでしょうか。ほんの少しの変化ではありますが、犬には楽しみが一つ増える事になります。
常に声をかける
犬は飼い主さんが自分に興味を持ってくれていないのだろうか?と感じると、途端にストレスを溜めだしてしまいます。
忙しくて遊んであげる時間がすぐに取れなくても、犬の横を通る時に優しく声をかけてあげたり、少し頭を撫でてあげたりするだけでも犬は安心し、不安からくるストレスがなくなっていくのです。
常に気にかけているというのを、犬に伝わるような行動をしてあげてください。
まとめ
実は犬はデリケートで、ストレスを溜めやすい動物と言えます。その反面、飼い主さんのほんの少しの対処で満足をして、ストレスが解消される事もあります。
飼い主さんが大好きな犬にとっては、愛情を与えてもらうだけで、溜め込んでいるストレスが減少していくので、日々忙しくても犬との時間を大切にしてあげてください。