犬を飼うとなると、お散歩はもちろん毎日行かなくては!と思いますよね。
でもよく考えてみると、お散歩は一体どの位の時間するのが適当なのか、1日に1回だけでいいのか分からない事が出てきてしまいます。
誰かに聞こうにも、そんな初歩的な事も知らずに犬を飼おうとしていると思われたくない方の為に、お散歩の適正な時間や、注意事項などをまとめましたので、是非参考にしてみてくださいね♪
目次
犬の散歩の適切な時間
1回の散歩時間は30分が目安!
犬の1回の散歩時間は、犬の身体の大きさや年齢によって適切な時間は変わってきてしまいますので、本当にベストな時間の明確な規定は実はありません。
基本は1回に付き30分程度の散歩を、1日に2回というのが主流ですが、犬の大きさによる理想的な時間の目安を次の項目で紹介していきます。
小型犬
トイプードルやMダックスなど、体重は5キロ~10キロ程度の犬を想定しています。この手の犬は、ほとんどが完全室内飼いでしょう。この場合、室内での行き来も運動になっている事から、お散歩の時間は1回に20分程度で、1日に1回でも十分です。
チワワなどの超小型犬の場合には、20分以下でも構わないと思います。あまり長時間のお散歩は、運動量が多くなり過ぎて身体に負担がかかってしまうからです。
中型犬
柴犬やコーギーなどの、体重20キロ程度までの犬を想定しています。中型犬になると、1日に2回は散歩に行くようにしましょう。時間は1回につき30分程度は必要です。
中型犬クラスの犬はただ歩くだけでなく、途中で小走りをしてあげるなど変化を付けて運動量をあげるようにしてください。
特にこのクラスの犬は体力も充分にありますので、時にはドッグランなどで思い切り走らせてあげると、ストレス解消にもなりますので大変おすすめです。
大型犬
ラブラドールレトリバーやバーニーズなど、体重が20キロ以上の犬を想定しています。大型犬クラスの犬も、1日に2回の散歩が必要で、時間も1時間程度はするようにしましょう。ただし中型犬とは違い、ゆっくりと歩く散歩を心がけてください。
上記はあくまでも目安の時間です。犬それぞれの基礎体力や体調などによって、飼い主さんが調整してあげる必要があります。
散歩が終了して帰宅しても、興奮状態ではしゃぎまわっているような様子でしたら、体力が余っているのかもしれませんので、もう少し時間を伸ばしてもいいでしょう。
その逆に、疲れきってゴロゴロしてしまうようでしたら、少し短めにしてあげてください。ただし、規定の時間より短くても疲れやすい様子でしたら、体調不良などを疑う事も大切です。
犬が散歩の時に歩かなくなった時の対処法
子犬の場合
お散歩デビューして間もない子犬の場合には、最初は好奇心が先に立って歩いてはみたものの、まだよく知らない外の世界に怖気づいて立ち止まってしまう事が多々あります。
これはごく自然な行動ですので、立ち止まったからといってすぐに抱っこをしたりせずに、リードを軽く上に引いて立ちあがらせましょう。
立ちあがったらそのまま歩き出すのですが、できれば子犬が向いている方向とは逆の方向に進むようにするとスムーズに行く事が多いです。
どうしても歩いてくれない時には、おもちゃやおやつを子犬の鼻先に近付けて、気を引きながら歩かせてみてください。そのうち外の世界にも慣れて、歩いてくれるようになります。
ここで注意して欲しいのは、「近所を歩く犬と早いうちに慣れさせてお友達にさせなくちゃ!」という意識を、持ち過ぎる飼い主さんがたまにいるようです。
それよりも、まずはお散歩自体に慣れさせる事が重要で、お友達作りは二の次です。極論を言ってしまえば、無理にお友達を作る必要はありません。
犬にも色々な性格の子がいます。相性がよければ、何度か遭遇しているうちに自然と仲良くなりますので、飼い主さんの都合で無理強いをして、散歩自体が嫌いにならないようにしてください。
怖いものがある
以前のお散歩の時に、吠えられて怖い思いをした犬に再び出会ってしまったり、その犬と遭遇した場所に来た時に怖がって動かなくなってしまったりする場合には、無理に嫌な思いをさせる必要はありません。
別の散歩ルートがあればそちらに行くようにすればいい事ですし、もしそれが無理であればそこを通過する時だけは抱きあげて通過してしまっても構いません。
犬が怖い思いをした事を思い出している時に、別の道を選択したり、抱き上げて守ってあげたりしていれば、飼い主さんが守ってくれるから大丈夫だと、犬は思うようになります。その安心感が生まれれば、またその道を通る事も平気になっていくでしょう。
飼い主さんを試している
特に何かに怖がっている様子もなく、足を踏ん張って動かない時には、飼い主さんを試している事がほとんどです。自分が動かなければ飼い主さんが抱っこしてくれるだろうと、犬は考えています。
ここで動かないからといって、犬を抱き上げてしまうと、「やっぱり動かなければ飼い主さんは構ってくれて、抱っこしてくれる」と犬は学習してしまい、これから何度となく同じ事を繰り返すようになってしまうでしょう。
それだけでなく、自分の要求が簡単に通ると犬に思わせてしまうと、その他のしつけにも悪い影響を与えてしまいかねません。そんな時には、「行くよ」とだけ声をかけて、犬の方は見ずにリードを軽く引きながら歩き始めようとします。
すぐに犬が動いてくれなくても、なだめたり、優しく声をかけたりするなどの対応は絶対にしません。そのうちに犬の方が諦めて、飼い主さんについてくるようになります。
雨の日にも散歩が必要かどうか悩む飼い主さんも多いですが、『犬の散歩は雨でも必要?雨が続いた時の対処法』の記事で雨の日の散歩について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
散歩の時に気をつけておきたい注意点
夏場の散歩時間
夏場のお散歩は、特に時間帯に気を付けなければいけません。犬は人よりも地面に近い場所を歩きますので、地面の照り返しの熱をもろに受けてしまいます。
日が昇りきる前の早朝や、夕方日が落ちて涼しくなりはじめた頃に行くようにしてください。
時間帯は決めない
散歩の時間を常に決めてしまうと、その時間になると犬がソワソワし始めたり、時には要求吠えをしたりするようになる事があります。お散歩に行く時間はその日によって変えるようにした方が、犬も落ち着いて待つ事ができるようになるでしょう。
雨上がりのお散歩
雨上がりにできている水たまりには、他の犬の排泄物の成分が溶け込んでいる場合があります。万が一感染症などを持っている犬の排泄物だと、水たまりに溶けだした病原菌から感染をしてしまうかもしれません。
雨上がりの散歩時には、いつもよりも犬の歩く場所に注意を払い、水たまりには入らないような道を選択しましょう。また夏場の雨上がりは湿度が高いので、熱中症になるおそれもあります。
犬の呼吸がいつもより荒くなっているなど、様子がいつもと違うようでしたら早めに帰宅をするようにしてください。
紫外線に注意
紫外線は、犬の目の中にある水晶体にダメージを与えてしまう事があります。強い紫外線にあたり過ぎると、白内障を起こす原因にもなりますので、日差しの強い時間の散歩は避けるようにしてください。
散歩後はケアを忘れずに
お散歩から帰宅しましたら、ブラッシングをする習慣を付けてください。ブラッシングをする事で、外で付いた汚れやほこりを落とす事もできますし、ノミやダニが寄生した場合にも早期に発見する事ができます。
また、雨上がりで足が濡れてしまった場合には、指の間まできれいに拭いてあげるようにしてください。足を湿ったままにしておくと、臭いや指間炎の原因になる事もあります。
犬の散歩のしつけが上手くいっていない場合には、『犬の散歩のしつけ方!好きなところへ行かせない方法』の記事も合わせて参考にしてみてくださいね。
まとめ
犬のお散歩にかける時間や、お散歩時の注意点をいくつか紹介しました。お散歩の適正な時間については、元気いっぱいの成犬と高齢犬でもまた違ってきます。日頃の犬の様子を見ながら、飼い主さんが適切な時間を判断するのが一番です。
そして、お散歩は毎日行くのが基本ではありますが、犬にも行きたくない日もあるでしょう。体調が悪い様子でなければ、時にはお散歩はお休みしても構わないと思います。
犬に無理強いをしない事も大切ですが、飼い主さんも散歩が負担に感じたりしないように、きっちり30分以上行かなくては!と思い込まずに、臨機応変に対応して、犬と楽しく散歩をするようにしてくださいね。