犬が本当に甘えたいと思っている時に出すサインを知っていますか?いつも一緒にいる飼い主さんなら犬の仕草で甘えているのは当然分かると思いますが、甘え方によっては犬のして欲しい事も違ってきます。
それをきちんと理解してあげていれば、犬との絆も深まりますよね。飼い主さんには知っておいてほしい犬の甘えたいサインをご紹介していきますので、ぜひ愛犬の仕草に気を留めてみてあげてくださいね♪
目次
かまって!犬が甘える時に発するサイン
あごを乗せてくる
飼い主さんが座っている横にきて、あごをちょこんと膝の上に乗せてくる事がありますよね。これは飼い主さんの側で安心しきって穏やかな気落ちでいる時です。こんな時は、優しく撫でてあげるようにしてください。
前足を乗せてくる
前足で飼い主さんをトンッと叩いてみたり、二本足で立ち上がって前足を預けてしたりする時は、自分に注目して欲しい時や遊んで欲しい時です。時間があれば一緒に遊んであげるようにしてください。
身体をすりつけてくる
思いっきり甘えたい時や、構って欲しい時にする仕草です。こんな時は犬を抱っこしてあげたり、一緒に散歩に出てあげたりするのもいいでしょう。
顔を舐めてくる
飼い主さんの顔を舐めてくる時は、飼い主さんに母親がしてくれたように甘えさせて欲しい気分の時です。少し寂しい思いをした後かもしれませんので、優しく抱きしめてあげるようにしてください。
犬が顔を舐める理由については、『犬が飼い主をなめる理由とは?気付いてあげたい犬からのサイン』の記事で更に詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
お腹を見せてくる
犬の急所であるお腹を見せてくる時は、リラックスしきっている時です。単純にお腹を撫でて欲しい時にもやる仕草でもあります。
クンクン鳴く
クーンとまさに甘えたような声を出す時は、本当にそのままの気持ちで、ただ飼い主さんに甘えたい気分の時です。優しく声をかけたり撫でてあげたりして、たっぷり甘えさせてあげましょう。
他にもクンクンと犬が鳴く理由はたくさんあります。詳しくは、『子犬がクンクン鳴く理由とは?子犬の伝えたい気持ちを理解しよう!』の記事を合わせて読んでみてくださいね。
やたらに後をついてくる
犬が飼い主さんの後を付いて回る時は、ただ甘えたいというだけではない場合もあります。勿論甘えたくて一緒に居たいという時もありますが、何か他の要求の場合が多いです。犬が何をして欲しくて付いてきているのかを、考えてみてあげてください。
尻尾を振って寄ってくる
飼い主さんが外出先から帰宅した時などに、嬉しくて甘えたくて尻尾を振りながらすり寄ってきますよね。こんな時は、あえて静かに撫でて犬を落ち着かせるようにすると、帰宅した時にハイテンションになり過ぎず、ゆったりと帰宅の挨拶をしてあげる事ができます。
甘やかしすぎ!?全ての犬の要望に応えてはいけない理由
飼い主と立場が逆転
犬を甘やかし過ぎて、なんでも言う事を聞いてあげていると犬は自分が一番偉いんだと勘違いしてしまいます。
まさに主従関係の逆転です。そうなってしまうと、しつけもうまく進まなくなるどころか、今までできていた事もできなくなってしまう場合があります。
問題行動への発展
子犬は可愛くて、ついつい甘やかしてしまう飼い主さんは非常に多いです。子犬が飼い主さんに反抗的な態度を取ったとしても、笑顔で許してしまう飼い主さんは本当に多く、そのような方に限って犬を構い過ぎる傾向があると言えるでしょう。
犬も人と同じで、成長すると共に自我が出てきます。その時すでに、飼い主さんが犬を甘やかし過ぎて、犬の言いなり状態になってしまっていると大変です。
犬にとって気に入らない事が起きた事をきっかけに、指示をした飼い主さんへの威嚇や、噛み付き行為などの、問題行動を起こすようになります。
「うちの犬が急に噛みつくようになった」と言う話をよく耳にしますが、これは急ではなく、なるべくしてそうなってしまった結果です。
甘やかしと愛情は違います
犬の甘やかし過ぎと、愛情をかけるという事は大きく違います。犬を撫でる、抱きしめる、一緒に遊ぶ、声をかけるなどはたくさんしてあげてください。ただし、これらをする時の主導権は、飼い主さんが常に持つべきだと言う事です。
甘やかし度チェック
よくありがちな間違った愛情の掛け方をいくつか紹介していきます。自分と犬の関係性をよく思い出して確認してみてください。
- 犬が突然膝の上に乗ってきたが、そのまま撫でてあげた
- 犬がこちらをじっと見ていたので、お腹がすいたのかと思いおやつをあげた
- 犬がリードを持ってきたので、散歩に連れて行ってあげた
- 犬がお気に入りのおもちゃを持ってきたので、遊んであげた
- 外出から帰宅したらやたらに匂いをかぐので、満足するまでかがせてあげた
- 室内の通り道に犬が寝ていたので、起こさないようによけて歩いた
- ソファーに犬が座っていたので、犬を動かさずに横に座った
- 散歩に出たらご機嫌で歩き出したので、行きたい方向にどんどん行かせた
- 散歩中に匂いチェックで動かなくなったので、終わるまで待ってあげた
いかがでしたか?これらは全て間違った愛情の掛け方です。これらを続けていると、犬は完全に飼い主さんは自分が従えているという認識を持ってしまうでしょう。
そうではなく、犬はあくまでも飼い主である人間が従えるという立場にいないと、咄嗟の緊急の時など、必ず人の言う事を聞かなければならない時に、結果的に困るのは飼い主さんであり、飼い犬となります。
犬にしてあげると喜んでくれること
スキンシップ
犬が何よりも喜ぶのは、大好きな飼い主さんとの触れ合いです。飼い主さんに優しく名前を呼ばれて撫でられている時は、犬にとっては至福の時に違いありません。日々飼い主さんに撫でられる事で、犬は安心感を覚え穏やかに生活していく事ができます。
マッサージやブラッシング
これもスキンシップの一貫になりますが、ただ撫でるだけでなく時には犬の皮膚に沿って指の腹などでマッサージをしてあげるのも犬は喜びます。
この時にブラッシングもしてあげると、犬の皮膚の状態チェックもできますし、血行もよくなり健康な身体作りの役にも立ちますのでおすすめです。
お散歩やドッグラン
犬は飼い主さんと一緒のお散歩が大好きです。外の空気を吸う事は犬にとっては大きな気分転換にもなりますし、日光を浴びる事はとても大事な事になります。
時には自由に思う存分走り回れるドッグランに連れて行くのもいいでしょう。他の犬が大丈夫な子でしたら、たくさんの犬と一緒に遊んで受ける刺激は、ストレス解消にもぴったりです。
高齢になって歩くのがままならないような身体になってしまった犬も、時にはカートなどに乗せて外の空気を吸いに連れ出してあげてください。外の空気に触れる事は、高齢犬にはいい刺激になり、ストレスの解消にも繋がります。
褒める時は大袈裟に
犬は飼い主さんから褒められるのも大好きです。しつけの最中に指示通りに上手に出来た時や、ボール遊びなどをしていて上手にボールをキャッチする事ができた時などは、大袈裟な位褒めてあげましょう。
この時、意識的に高い声で褒めると、犬の耳には心地よく響きますのでそうしてあげてください。犬は飼い主さんに褒められた事が嬉しくて、また次も頑張ろうという気持ちになります。
まとめ
犬にはたくさんの愛情をかけて欲しいのですが、やはり甘やかし過ぎは犬の為にも、一緒に生活をしていく飼い主さんの為にもいい事は一つもありません。
お散歩も遊びも、常に主導権は飼い主さんが握る事が大切です。ただ、甘やかしてはいけないからといって、犬が要求をしてきた時に叱る必要はありません。
その時忙しくて構ってあげられない状況であれば、「後でね」と一声かけて、速やかに自分のすべき事に戻り、手が空いたら犬に声をかけてあげてください。
犬の言いなりになるのではなく、生活の中でけじめをつけて行動していけば、犬からは信頼出来て頼りになる飼い主さんだと思われ、自然と犬との絆も深まっていきます。