子犬がうんちをしない!そんな時の考えられる原因と飼い主が行いたい対処法

子犬 うんちしない

 

子犬を育てることは、人間の赤ちゃんを育てることと全く同じですから、何も知らないと犬の性格に歪みが出たり、ちょっとした体調不良が命の危険にまで発展することがあります。

犬は約1年後にはすっかり大人の成犬になっていますから、短い子犬の期間にしっかりと犬の性格や体調を管理して、立派な成犬に育てなければなりません。

子犬と成犬で大きく違うのは、成犬であれば大丈夫な小さな体調不良でさえ、子犬はびっくりするほど衰弱してしまうという点です。

ここでは、子犬の体調不良の中でも、特に飼い主さんがよく遭遇する”うんちをしない(便秘)”に関して解説しますが、子犬によって状況はそれぞれ異なります。

以下を参考にして、早急に獣医師に相談をするようにして下さい。

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子犬がうんちをしない時の考えられる原因

生まれたばかりの子犬は、自分でまだ便を上手に出すことができません。母親がお尻を舐めることで、肛門を刺激して出してやることになります。

授乳期が過ぎて離乳食が食べられるようになる生後4週目頃には、腸の壁が生まれた時よりもずっと分厚くなって、ミルクだけでなく、固い物も徐々に腸管を通過できるようになります。

この時期は子犬の食餌内容が変わることにより、腸内細菌の状況も変化し、下痢をしたり、便秘をする、などの問題が見られます。

成長して口が大きくなると、何でも口に入れてしまうことで、腸閉塞を起こすような場合もあります。以下に、よく見られる子犬がうんちをしない原因を説明していきます。

子犬がうんちをしない原因

”子犬がうんちをしない(便秘)”とはどういうことか、改めて考えてみましょう。

普通、動物は1日に1回以上の便をしますが、子犬はそれより多く、食餌を食べた回数分ぐらいしますから、4、5回ぐらいある子犬もいるでしょう。

その排便行為が理由なく減ったり、全くないとなると、ただ事ではありません。

成長とともに回数は減りますが、急に回数が減ったり、全く出ていない状態が一日以上経過すると、お腹が張ってきたりして気分が悪くなる可能性があります。

重症な場合には、お腹を触った段階で固い便が詰まっていることがわかる犬もいます。便秘は固い便だけ、と思っていると実は間違いで、場合によっては下痢のような液体が出る可能性も考えられます。

これは、詰まった便によって炎症が起きた腸壁が必死で分泌物を出しても、便が硬くて液体は中に吸収されず、蓄積した液体がまとめて外に出て来るからです。

このように、なかなか正常な便が定期的に出ない状況になる主な原因は以下のようになります。

フードの質

人間でも便秘をする人は聞いたことがあると思いますが、食物繊維は便秘問題で重要な位置を占めています。

水に溶けない不溶性繊維と言われているものは、腸の消化活動に大きな影響を与え、水に溶ける水溶性繊維が多いと腸内細菌のバランスが整い、便が出やすくなります。

フードの食物繊維が低めであれば、高めのものに変えることで改善することがあります。

残念ながらフードの質というものは値段に反映することもあり、上質のフードは添加物が少なく、人口の物質を使わずに自然に近い材料を使っていますが、質が落ちたフードは添加物も多く、最終的には便秘を招く可能性が考えられます。

フードの変更

急にフードを変更すると、体が消化に追いつかずに便秘になることがあります。フードを変更する場合はガイドラインに沿って、徐々に変える方法を実行しなければなりません。

脱水

便が固いのは水分が不足しているからで、絶対に定期的に適度な量のお水を飲む習慣をつけておくことが必要です。

必ず、新鮮なお水を飲めるようにしてあげましょう。特にドライフードは水を多めに飲む必要があります。

生活環境の問題

環境の変化や躾などを行うことでストレスを感じた場合や、運動量が不足している生活を続けていると、腸の動きも低下して便秘しやすくなります。

異物誤飲

これは、生後半年以内の子犬に非常に多く見られる問題です。

犬は基本的にお掃除屋さんと言われるほど、何でも口で物体を確認しつつ飲み込んでしまいます。

成犬であれば、そのまま待っていて便に消化されずに出てくることもありますが、子犬の場合は、被毛や骨のようにある程度消化管を通過できる可能性のある物から、小さなアクセサリーやオモチャ、靴下、などを飲み込んで、小さな腸では腸閉塞を起こしてしまう場合もあり、成犬よりも重篤な状況になりやすいです。

外傷

事故で骨盤骨折などをした場合、痛みから便や尿を出しづらくなったり、骨折した結果、便が通り抜けづらくなったりすることがあります。

寄生虫などの感染症

腸内に寄生虫がいたり、細菌感染により便秘になる場合もあります。

犬の寄生虫については、『注意して!子犬の寄生虫予防から治療方法まで解説!』の記事も合わせて参考にしてみてください。

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薬剤

治療中に服用している薬剤によっては、便秘を引き起こすことがあります。

腫瘍

成犬や高齢犬と同様に、子犬でも腸管に腫瘍があることで便が出にくくなる可能性があります。

子犬がうんちをしない状態を放置してはいけない理由

人間に置き換えて考えてみると、まずお腹に不快感を感じると思います。

子犬も当然不快感を感じることになります。便秘を放置すると、当然良いことは一つもありません。

万が一、腸閉塞であれば非常に危険な状態に陥ってしまいます。以下にどのような症状が出るのかを記します。

食欲不振

お腹が張ったような状態が長く続くと、あまり食欲が出てこなかったり、また痛みがある場合にも食欲がなくなることが多いです。

落ち着きがなくなる

便意があるのに出ないとなると、そわそわしたり、何度も力んだりする姿が見られます。

元気消失

お腹に不快感があると、子犬はあまりはしゃぎたがりません。痛みが加わると動きも鈍くなって行きます。

嘔吐

特に腸閉塞を起こして異物が腸のどこかで詰まってしまうと、腸の運動が活発になって異物を出そうとしますが、異物が出て行かない場合に、頻繁に嘔吐してしまうことがあります。

嘔吐が続くと脱水を招いて、益々、体調が悪くなって行きます。

腹痛

便が沢山停滞している場合や腸閉塞を起こしている場合には、痛みを感じて震えたり、背中を丸める姿勢を取ったり、飼い主さんに触られることを嫌うことがあります。

(参考文献:Small Animal Pedalrics The First 12 months of Life by ELSEVIER SMALL ANIMAL INTERNAL MEDICINE forth edition)

子犬がうんちをしない時の対処法

基本的に子犬が便をしていないことに気づいたら、まず獣医師に指示を仰ぐことが何よりも大切です。

何か対処する方法があるのか、と言われると、獣医師に診断してもらってからでないと、対処法はありません。

残念なことに、電話で獣医師に相談しても、一度診察してみないと簡単には診断ができません。実は飼い主さんの思い違いで、電話でお話された内容と全く異なる症状であったりすることがあるからです。

ここでは、病院に連れて行くまでに、どのように判断するべきかを説明します。

子犬がうんちをしない時にやること

元気がある場合

  • 食欲あり
    最後にうんちをしてから丸1日経過をしている場合には、一旦、電話で獣医師に相談しましょう。その際には、食欲はあるか、どんなフードを食べているか、水は飲んでいるのか、尿は普通に出ているか、といった内容はしっかりと正確に伝えて下さい。
  • 食欲なし
    食欲がない場合には、便秘をして食欲が無い旨を獣医師に伝えて、必ず受診しましょう。子犬が小さい場合には、食欲不振が低血糖や命取りになり兼ねません。

元気がない場合

元気がない場合には一刻も早く受診しましょう。

嘔吐や痛みがある場合

腸閉塞の疑いがありますから、こちらも緊急事態です。すぐに受診して下さい。

便秘を予防する為にできること

便秘予防に一番重要なことは、何と言ってもフードです。どんなフードを食べているかによって、便の状態は大きな違いがあります。

フードを含めた便秘予防について解説します。

便の状態を毎回チェック

便の固さは個体差がありますが、指で押して形が残る程度が良いでしょう。

その固さよりも、更に固い場合は便秘傾向が出ている可能性があるので、獣医師に相談して下さい。

水を飲ませる

お水はいつもたっぷりの量を用意しましょう。

ひっくり返してしまわないように、ボトルタイプにしたりの工夫も必要ですが、慣れないと飲みづらくなって飲まないこともあります。子犬の様子を見ながら検討して下さい。

便秘予防に効果があるフード

食物繊維が多いものを選んでみると良いでしょう。オリゴ糖入りで腸内の善玉菌を整えるタイプのフードもお勧めです。

フードに対する反応は個体差がある為、フード変更する際には獣医師との相談が必要です。

運動

混合ワクチンを終了していない場合は、外に散歩にも行けず、運動不足になりがちです。

家の中でもなるべく動くように、オモチャなどで一緒に遊ぶようにしましょう。

マッサージ

便が出づらい子犬は、お腹を軽くマッサージをしてあげることで、出やすくなることがあります。

普段からスキンシップの一環として、マッサージをすることも一つの予防法です。

定期的な健康診断

子犬は初めの年に3回の混合ワクチンと狂犬病ワクチンの接種がある為、しばらく病院に通院が続きますから、その都度、便の状態が固すぎないかなどを確認して貰うことも予防になります。

まとめ

子犬の小さな体調変化は、つい見過ごしてしまったり、ゆっくり経過観察をしていると、大変重篤な状況になることがあります。

ここで述べた”うんちが出ない”ことは、成犬の場合であれば、もう少し様子を見てみよう、ということも場合によっては許されるでしょう。

子犬はうんちが出ない理由をしっかりと把握して治療をしないと、翌日にはぐったりしてしまっていることさえあります。

くれぐれも自己判断で様子見をすることはせず、獣医師のアドバイスを聞いて下さい。

腸閉塞などは手遅れが命取りですから、うんちが一回出ないだけでも、”大げさ”に考えることは決して悪いことではありません。

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