皆さんは猫に1日にどれくらいの頻度で、ごはんを与えていますか?お腹が空いたとせがまれるから、飼い主さんがお仕事で忙しいから、などと言う理由で複数回与えたり、時間が不規則になっていませんか?
実は、餌の与え方次第で、猫の健康に大きく影響が出てしまうのです!今回は、愛猫の健康のために1日に餌をどのくらいの回数で与えたらいいのか?時間帯はいつがいいのか?の疑問についてお答えしていきますね。
目次
猫に与える1日での餌の回数
赤ちゃんの猫の場合
生後間もない赤ちゃん猫を拾ったり保護した時は、ドライフードを与えるのではなく、猫用のミルクを与えてあげましょう。体重で1日に与えるミルクの回数が変わりますので注意してあげてください。赤ちゃん猫に1日に与える餌の回数は下記をご覧ください。
- 体重150gの子猫…1日に6回
- 体重350gの子猫…1日に5回
- 体重500gの子猫…1日に3回~4回
生後間もない赤ちゃん猫の場合で注意しなければならないことは、回数が少なくなってしまい栄養失調状態になってしまうことがあることです。この状態を防ぐために、量は少し多めに与えても問題ありません。
ただ、1日に6回となると単純に考えても4時間に1回与えないといけないので、生後間もない赤ちゃんネコの世話は覚悟しておきましょう。そうじゃないと、赤ちゃんネコの命に関わってしまうのです。
子猫の場合
卒乳した子猫は体も小さいですし、胃などの消化器官もまだまだ未熟です。1度に食べられる量も少なく、運動量も成猫と比べると多いので、量は少なく、回数を多めに与えてあげる必要があります。
子猫の場合は1日に3回~5回を目安に与えてあげましょう。そうすることで、運動に必要なエネルギーや健康に成長するための栄養をまかなうことができます。
成猫の場合
成猫になると、体もしっかり作られてきて1度に食べられる量も増えます。ですので、基本は1日2回で、運動量の多い猫には3回を目安に与えてあげましょう。この回数以上に与えてしまうと、肥満になってしまう確率が上がってしまいます。
肥満になってしまうと、糖尿病や皮膚病、泌尿器系の病気など様々な病気になりやすくなってしまうのです。病気を防ぐために、飼い主さんがしっかりコントロールしてあげましょう!
シニア猫の場合
7歳~11歳のシニア猫になると、消化器官が衰え始めてしまいます。成猫と同じように与えてしまうと、消化不良を起こしたりしてお腹や便とトラブルになってしまいますので、注意が必要です。
シニア猫の場合は、1度の量を控えめにして1日に与える回数を3~4回に増やしてあげましょう。他にサプリメントなどがある場合は、餌と同じ時間に与えるようにすると嫌がらずに飲んでくれますよ!
1日の餌の回数は猫のライフステージや体重、運動量で異なることがわかりましたね。それでは時間はどうしたらいいのでしょうか?スムーズに食事の時間を取らせるためには、必ず守るべきポイントがあります。
飼い猫がなかなかご飯を食べてくれない時は飼い主さんも悩みますよね。そんな時の対処法を、『猫が餌を食べない!?こんな時の考えられる原因と対処法』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
餌の時間帯は決まった時間に与えてあげて!
人間にも生活リズムがあるように、猫にも生活リズムがあります。健康のためには、規則正しい生活リズムが一番ですね。食事の時間によって、体調を崩す場合もあるのです。
人間でも遅い時間に夜食を食べてしまうと、胃もたれや胸やけを起こしてしまいますよね!それは猫も同じなのです。
猫は夜行性の動物なので、お昼は眠っていることが多い生き物です。そういった理由から、餌は朝と夕方~夜間にかけて与えてあげましょう。そして、猫の餌は大体決まった時間に毎日与えるようにしてあげましょうね。
赤ちゃん猫の場合
先程、ミルクを与える回数のお話をしましたね。赤ちゃん猫にミルクを与える時間は、お腹を触った時にペッタンコの時、飼い主さんの指に吸い付いてくる時です。また、お腹がすくと高い声で鳴き始めます。
赤ちゃん猫は、起きているよりも眠っている時間が多いですよね。例えば、起きている時間が12時間ならば2時間置きに与えてあげるようにしましょう。そうしていくことで、生活のリズムが決まってきますよ。
子猫にミルクを与える方法を、『子猫にミルクを飲ませる方法!飲まない時の対処法も!』の記事で詳しく紹介しています。
成猫の場合
成猫の場合は1日2回の餌を与えます。この場合は前の食事から約12時間程度空けて与えるようにしましょう。例えば、朝8:00頃に餌を与えた時は、夜の20:00頃に与えて下さい。
運動量が多い猫の場合は3回なので、朝8:00頃に餌を与えた場合はお昼14:00頃と夜の20:00頃に与えてあげてください。
ですが、猫が眠っている、仕事で家を空けているなどの場合でお昼14:00に与えることが難しい場合は、夕方にご飯をずらして与えるか、高カロリーのおやつを与えるようにしましょう。その場合でも、極力毎日同じ時間に与えて習慣を付けて行くことが大切です。
シニア猫の場合
シニア猫の場合は1日に与える回数が成猫よりも増え4回程になります。この場合は、朝、昼、夕方、夜と言う感じで与えてあげるといいでしょう。間隔は約5時間程度空けて与えるといいですね。
シニア猫もよく眠ります。餌を与えようと思った時に、猫が寝ている場合は起こさずに、時間をずらして与えてあげるといいでしょう。
シニア猫になると痴呆の症状が出て、餌を食べたにも関わらず、要求してくることもあります。この場合は、時間をしっかり確認し、回数を多く与えないようにしましょう。
少量を複数回ならいいのですが、通常の量を与えてしまうと肥満に繋がってしまいます。健康のためにも、飼い主さんがしっかり管理してあげましょうね。
これで、猫の餌の回数や時間帯などはわかりましたね!それでは、今日から実践しましょう!と言いたいところですが、飼い主さんが悩んでいることの多い、猫の餌の食べ方があります。
それは、ムラ食い。ちょっとずつ食べて、止めて、また食べて…。食器の中には餌が残っている。この場合、餌をどうしたらいいか悩んでしまいますよね。それでは、餌を与えた後は放置?引き上げればいい?どっちがいいかお答えします!
餌を与えた後は放置or引き上げる どっちが良い?
餌を与えた後に、餌が残っている場合は…、
「引き上げましょう!」
それはなぜか?理由をお答えします!
味が落ちる
食べ残した餌を放置してしまうと、徐々に風味が変わってしまいます。猫はグルメな所があり、美味しくないものには見向きもしてくれなくなってしまいます。それが、先程まで自分が食べていたものでも…。ですので、いつも新鮮な餌を準備してあげましょうね!
雑菌が繁殖する
餌に1度でも口を付けてしまうと雑菌が繁殖してしまいます。たとえ冷蔵庫で保存しても、時間が経つにつれ雑菌が繁殖してしまうのです。食中毒になってしまうことが怖いので、余った餌は処理してしまいましょう。
ムラ食いが日常化してしまう原因
余ったままの餌がずっとそこにあるならば、猫は今その時に食べなくてもよくなってしまうのです。猫は、餌があることが日常化してしまい、いつでも食べられると思ってしまうのです。
結果、ムラ食いが日常化してしまいます。ムラ食いを防ぐためにも、食べ始めて30分ほどして余ってしまった餌は片付けましょう。
餌の量が多い
猫が餌を残してしまう原因の1つに、餌の量が多いことが挙げられます。見極める方法は、手で余った餌を与えてみることです。猫は手から餌をもらうと、大体の場合は食べてくれます。
ですが、食べない時は、お腹がいっぱいの証拠なのです。その場合は、猫が食べ終えたら下げてしまいましょう。そして、どれぐらい余ったかを計って、次回の餌の量を調節してあげて下さいね。
猫の年齢ごとに与える餌の量は変わってきます。正しい成長ごとの餌の量は、『猫に与える一回の餌の量はどのくらい必要?年齢別の正しい量』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
餌の与え方1つで猫の生活が規則正しいものになることが分かっていただけたでしょうか?
餌の時間が猫にとって楽しみな時間と感じてもらえるように、飼い主さんが気を付けてあげましょうね!また、これらのことは猫の健康のためにも心がけていきたいですね!