いつも可愛い愛猫が、何か臭う…。また、猫を飼っているおうちに遊びに行ったときに、独特の臭いがする…。そんなことってありますよね。
猫ってくさい生き物なの?なんで臭いんだろうと思った時ありませんか?実は、猫じたいは臭いのキツイ生き物ではないのです。
ではなぜ猫の臭いが気になってしまうのでしょうか?今回は、猫の臭いが気になった時の原因と対策についてご紹介します。
目次
猫が臭いのは体臭が原因ではない!
猫はキレイ好きな生き物で、いつもグルーミングで自分の体を清潔に保とうとしています。猫の体を匂ってみるとわかるのですが、基本猫は気になる程の体臭がありません。猫が臭い時の原因は、体臭ではなく、他にあるのです。
トイレの臭い
猫のオシッコってアンモニア臭が鼻につきますよね。そして、ウンチも結構臭います。
オスの場合は、スプレーと言うマーキングを壁や柱にすることがありますが、これは自分の縄張りを誇示するためだと言われています。これらのトイレの臭いが、猫=クサイに結び付けられてしまっていることが多々あります。
肛門腺からの分泌液
猫は、肛門の辺りに分泌液を溜めている袋の器官があります。通常この分泌液は用を足した時に一緒に出るのですが、中には上手く出せない猫もいます。この分泌液が、排出されないことにより、臭いの原因になっていることがあります。猫のお尻が臭うときには要注意です。
歯周病
人間と同じように、猫も歯周病になりますよね。食べ物を食べた後に、ケアをしてあげていないと、歯石や歯垢が溜まり悪化すれば歯周病になります。歯周病になると口内やヨダレがくさい原因になります。
猫がアクビをした時などに、臭いが気になったら口内トラブルを疑いましょう。猫の口臭については、『猫の口臭が臭すぎる!そんな時の原因と対処法』の記事で詳しく解説しています。
皮膚病
猫が、皮膚病になると臭いがキツくなることがあります。特にシニア猫に多いことが挙げられます。なぜかと言うと、自力で動けなくなった時に態勢を変えることができなくなり、床ずれができてしまうからです。膿のような臭いがしたら、体のチェックをしてあげましょう。
猫の臭いの原因は、猫自体から発生しているものと、そうでないものがあります。飼い主さんがチェックしてあげることで、臭いを軽減できることもあります。では、次に猫の臭いを消すための工夫についてお話していきますね。
猫の臭いを消す為にできること
トイレを清潔に保つ
まず、猫の臭いの原因の対策として、最も効果が期待できるものは、猫のトイレを清潔に保つことです。猫のトイレの必要数は、猫の数+1とされており、少ないようであれば数を増やしてあげましょう。
そして、猫のトイレのタイプを、通気性のいいものに変えてあげることもおすすめします。蓋が付いているドーム状のものの方が臭いづらいと考えてしまうのですが、実はドーム状のものは湿気を閉じ込めてしまうので、臭い対策をするならば、こまめな掃除が必要になるのです。
オープンタイプの方が、通気性が良く、臭いが軽減されることがありますのでお試しください。次に、置き場所ですが、猫のトイレを人間用のトイレにスペースがあれば置くことも臭いの対策としてはいいですね!トイレの掃除方法は、砂の交換だけではなく定期的に水洗いをしてあげましょう。
トイレの砂が猫に合っているかも確認するといいですよ。猫は、用を足し終えると足で砂を掻きますよね。この時に、小粒のタイプの砂だと、猫の肉球に引っかかり、トイレ以外の場所に落としてしまいます。そしてこれが、おうちの臭いに繋がっていくのです。
トイレのニオイ対策については、『猫のトイレが臭いのを抑える方法!これでニオイに悩まない!』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
餌の種類を変えてみる
猫のトイレの臭いは、餌が直接関係していると言っても過言ではありません。我が家の猫も、ウンチの臭いがキツく困っていたのですが、餌を自然派志向のものに変えると臭いが気にならなくなりました。
餌の種類を変える時は、いきなり全てを新しいものに交換してしまうのではなく、前の餌に少量ずつ加えながら与えるようにすると、馴染んでくれますよ♪
肛門腺絞りをする
猫の肛門腺が臭う場合は、肛門腺絞りをしてあげましょう。肛門を下から上へ、親指と人差し指でキュッと押してあげると分泌液が出てきます。この分泌液は、かなり臭いので、マスクの着用は必須です。
分泌液が目に入ってしまうと、ひどければ失明してしまう可能性もあるので、速やかに流水で洗い流し、眼科へ行きましょう。
また、この肛門腺絞りは猫によっては嫌がり暴れる子もいます。出来ないと感じた時は、無理をせず、動物病院で絞ってもらうようにしてくださいね!
ハミガキのトレーニングをする
猫の臭いの原因となる、歯周病を防ぐためには、オーラルケアが一番です。オーラルケアはハミガキが基本ですね。食事の後は、ペット用のハブラシで磨いてあげましょう。嫌がった場合は、慣らすことからはじめるといいですね。
おやつやおもちゃを、オーラルケアが出来るような網目状のものに変えることもケアの1つです。
歯周病になると、上手く食べ物が食べれなくなったり、顎の骨が弱体化してしまうこともあります。こうならない為にも、スキンシップの1つとして子猫の内からトレーニングをしておきましょう。
猫の歯磨きの方法については、『猫にも歯磨きをしてあげて!正しい歯磨き方法を解説』の記事で詳しく解説しています。
皮膚の健康状態をチェックする
皮膚病からの異臭の原因には、まずは猫の体を触ったり、観察したりしてチェックしてあげましょう。状態がひどいようなら、病院で軟膏などのお薬をもらい、患部を清潔に保ってあげることが大切です。
シニア猫の床ずれを防ぐには、定期的に体位を交換してあげることをおすすめします。抱っこをすることが大変な場合は、猫の下にタオルや毛布を置き、体位交換の際にタオルや毛布を引っ張りながら行うと簡単に出来ますのでお試しください。
猫の臭いへの対策はこれらのことが挙げられます。早速実践してみてくださいね!では、次に猫を飼っているお部屋の消臭に良いものをご紹介していきます。
お部屋の消臭に良いもの
クエン酸やミョウバン水を活用
猫のおしっこの臭いには、クエン酸やミョウバン水が効果的です。猫のオシッコはアルカリ性なので、酸性で中和し、臭いを消すことができます。
クエン酸は小さじ5~6杯を200mlの水で溶かして、霧吹きに入れておくと便利ですよ。ミョウバン水は、ミョウバンを一晩水につけておいたものを霧吹きに入れると完成です。
お酢も酸性なので効果がありますが、甘味料などが入っているものもありますので、クエン酸やミョウバン水が無い時の緊急用として使うようにしましょう。
猫がスプレーをしてしまった壁や柱には、クエン酸やミョウバン水で拭きとり、アルコール除菌剤でお掃除すると臭いがなくなりますよ!
ゴミ箱には重曹を!
重曹には消臭効果が期待できます。ゴミ箱やゴミ袋には、重曹を振りかけておくと臭いが気になりません。これなら、ゴミ捨ての日以外でも活用できますね!
また、重曹を使い古しのストッキングに入れて、玄関に置いておくと、猫の臭いや靴の臭いもスッキリ消臭してくれます。ぜひ試してみてくださいね!
脱臭機を活用する
締め切った部屋にはどうしても臭いがこもってしまいます。できれば換気をすることが一番なのですが、飼い主さんのお仕事の都合などで行えない時もありますよね。
そんな時は、脱臭機を使ってみましょう。脱臭機は臭いで誤魔化すのではなく、排出されるオゾンで、気になる臭いを分解してくれる優れものです。価格は、5,000円~20,000円が相場です。
布製品をお洗濯!
猫のいるお部屋の布製品を、丸洗いしてしまうことで臭いを消す方法です。家庭で洗うことの難しい、カーペットや布団は、コインランドリーやクリーニングを活用しましょう。
カーテンやクッションカバーなどの家庭で洗うことができるものの場合は、衣類用漂白剤に重曹をお湯で溶かして洗うと臭いを消し去ることができます。猫は人間が好むような匂いは、あまり好きじゃないことが多いので柔軟剤は少しに抑えてあげましょう。
まとめ
猫の臭いがキツく感じた場合の原因と対策を、今回はピックアップしました!あなたの愛猫は、どんな臭いでしょうか?
臭い場合であったとしても、過度にお風呂に入れるとストレスになってしまうので、部分的にお湯で流したり、濡れたタオルで拭いてあげてくださいね。そして異臭を感じたら、原因を探り、対策を試してみてくださいね!