最近では、小型犬はもちろんですが大型犬も室内で飼う方が増えてきていますね。人と一緒に室内で生活をするからには、必ず必要となってくるのがトイレのしつけです。
ここでは、なかなかトイレのしつけが上手くいかない方や、これからしつけをしようと思っている方へ、犬のトイレのしつけについての必要性や、うまくいかない時の対処法などについて紹介していきたいと思いますので、トイレのしつけについてお悩みの飼い主さんは、是非参考にしてみてくださいね♪
目次
犬のトイレのしつけは飼い主として必須!
犬にはまずトイレのしつけを
犬を家に迎え入れた時には、まずトイレのしつけを開始しましょう。トイレのしつけは、飼い主さんにとって一番の難関ともいえる作業かもしれませんが、犬との信頼関係を築くには最適の協同作業ともいえます。
犬が上手にトイレをする事ができれば飼い主さんは嬉しいですし、飼い主さんに褒められれば犬も嬉しいのです。根気のいる作業ですが、少しずつクリアしていく事で、犬と飼い主さんの絆は深まっていきますよ。
外出が楽しくなります
トイレのしつけがきちんとできていれば、犬と一緒に出掛けられる場所が多くなります。
最近では犬と一緒に宿泊できるホテルや旅館が増えてきていますので、トイレのしつけが完了していれば、一緒に旅行に行く事も可能となりますし、ドッグカフェや犬同伴でもOKなお店にも、一緒に連れて行く事ができて、生活が楽しくなること間違いないですよ。
天候を気にせずいられる
犬のトイレは散歩の時としている飼い主さんも多いです。これでは雨や雪の日、台風の日まで外に連れて出てあげなくてはいけなくなってしまいます。
それに最近では、犬の排泄を外でする事は、マナー違反という意見も出てきていて、散歩に出る時には自宅でトイレを済ませてからにしましょうという風潮が強くなってきました。
室内でのトイレをきちんと覚えさせれば、天候を気にする事もなくなりますし、排泄の為の犬の散歩の時間を、気にしなくても済むようになります。
老犬で介護が必要になった時
餌の質や飼育環境の向上により、最近では長寿犬が増えてきています。犬も高齢になると、足腰が弱って歩くのもままならなくなる事もありますし、トイレも近くなってくるでしょう。
そんな状態で、外に排泄の為に何度も散歩に出るのは、犬にとっては大変な体力が必要となりますし、飼い主さんも大変な作業となってしまいます。
室内の決められた場所でトイレができるようにしつけておけば、老犬になってからの負担も軽減されるので、犬の為にもトイレのしつけをしておくようにしてください。
犬が粗相する原因と対処法
トイレが汚れたまま
犬は人間が思っている以上に綺麗好きです。トイレが汚れていると、嫌がってそこで排泄をせずに別のところでしてしまいます。犬がトイレを使用した後には、なるべく速やかに掃除をしてあげるようにしてください。
一度トイレを覚えてしまえば、匂いを残しておくような必要はありませんので、綺麗にしておいてあげましょう。
トイレの場所と寝床の場所が近い
ケージの中に仕切りがあって、寝床とトイレが隣り合っているタイプの物がありますが、犬の性質を考えると、それはあまりおすすめできる環境ではありません。
そのタイプの物を使用していて、トイレのしつけがうまく進まない場合には、思い切って寝床とトイレの場所を離してみてください。犬は本来、自分の寝床の近くには排泄をしません。その本能が強く残っている子には、受け入れられない環境なのかもしれません。
トイレの大きさが合っていない
トイレのサイズが小さすぎてはいませんか?大抵の場合、トイレを子犬の頃に購入をすると思いますが、犬が大きくなっても、小さいサイズのまま使用している飼い主さんは意外と多いです。
犬の大きさに対してトイレのサイズが小さいと、排泄物がはみ出してしまう時がありますよね。それを見た飼い主さんがつい「ちゃんとトイレでしてちょうだい」なんて叱ってしまうと、犬の気持ち的には「ちゃんとトイレでしてるのに…」と混乱して、粗相の原因になってしまいます。
よく犬がうんちの前にクルクルと回る事がありますが、犬のトイレの大きさは、犬が楽に回転できる位の物を用意してあげるようにしてください。
まれに、犬が自分の排泄物を食べてしまう食糞ということがおこります。その原因については、『犬が食糞してしまう原因を解説!食糞をやめさせる方法も合わせて紹介します』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
どうしてもトイレを覚えない時の対処法
しつけ方法の再確認
犬がどうしてもトイレを覚えてくれなくてお困りの飼い主さん、しつけの方法を再度確認してみてください。犬が粗相をしてしまう原因で紹介した内容とかぶりますが、再確認したもらいたい内容を4つあげてみます。
- トイレの場所は適切か
- トイレの大きさは合っているか
- トイレは清潔か
- トイレの後にきちんと褒めているか
最初の3つに関しては、先に説明しましたので省略します。最後の項目ですが、トイレのしつけの最中に、犬がきちんとトイレでできた時にすかさず褒めてあげていましたか?
すかさず、というのが大事なポイントになってきます。犬が排泄をし終わった後に、まずはトイレを掃除してその後に褒めていた、とかでは全然ダメです。
極端な事を言いますと、おしっこの場合では最後の1滴が出た瞬間に褒めるくらい、すぐのタイミングがベストです。少しでも褒めるタイミングが遅れると、犬は何を褒められたのか全然分かりませんので、褒めるタイミングは大変重要となってきます。
犬のトイレサインを見極める
犬を観察していると、トイレに行く前の仕草や行動は、パターン化しているのが分かります。これは犬によっても違うのですが、ソワソワとし出す、クルクル回る、床の匂いを嗅ぎだすなどが多いです。
仕草と並行してタイミングも把握します。寝起きや、食事の後、遊んだ後など、排泄をするタイミングもパターンがあるので、まずはご自分の犬のトイレサインとタイミングを見極めるようにしましょう。
再トレーニング
しつけの方法の再確認をし、犬のトイレサインとタイミングを見極める事ができましたら、再トレーニングをはじめましょう。箇条書きで流れを説明しますね。
- トイレのタイミングになったら犬をチェックし、トイレサインを出し始めたら、すぐにトイレの上に連れて行く
- 排泄をさせる(トイレの周りはケージで囲むのがおすすめです)
- 成功したらすかさず褒める
これだけです。同じようにやっている、と思う飼い主さんがいるかと思いますが、よくよく確認してみると、細かい部分で違っている場合が多い事に気が付きます。犬のトイレのしつけは、本当にこの3つの基本を忠実にこなしていくだけなんです。
必要なのは、方法を忠実にこなす事と、飼い主さんの根気です。トイレのしつけは、繰り返し同じ事をしていかなければいけません。完璧に覚えるまでは、褒める事も必ずします。これを忘れてしまう飼い主さんも多いので要注意です。
犬は飼い主さんに褒められると、とにかく喜びます。また褒められたくて、次も同じ事をしようとしますので、決められた場所でトイレをするという行為が習慣付くまでは、しつこい程に褒め続けてください。
そして、トレーニング中は失敗してしまっても、絶対に叱らないでください。粗相した場所を掃除する時にも、ぶつぶつ文句など言わないで無言で片付けるようにしましょう。
犬は飼い主さんの気持ちを察知しますので、不満そうに片付けをしていると、排泄をした事自体を飼い主さんが不満に思っていると犬が誤解してしまいます。そうなってしまうと、トイレトレーニングはなかなか進まなくなってしまいますので、注意してくださいね。
また、トイレのしつけと同じように悩むのが散歩のしつけです。なかなか上手く言うことを聞いてくれない場合の対処法を、『犬の散歩のしつけ方!好きなところへ行かせない方法』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ散歩の際の参考にしてみてくださいね。
まとめ
犬のトイレのしつけがうまく進まなくて、悩まれている飼い主さんは本当に多いです。
他のしつけでも同じですが、犬に何かを教える時には、単純に同じ事を繰り返し教え、そして必ず褒めるという事につきます。飼い主さんが根気よく教えてあげれば、犬は必ず覚えてくれますので、諦めずに頑張って続けてくださいね。