猫が脱走をしてなかなか家に帰ってこないと、本当に心配になってしまいますよね。そこへ雨が降ってくると、濡れてびしょびしょになっていないかと、余計心配になってしまうでしょう。
今回は、雨の日にに猫が脱走してしまった場合、どの辺を探すのがいいのかという点や、普段から外への行き来を自由にしている猫が帰ってこない時に考えられる理由についても紹介していきますので、雨の中での探し方の参考にしてみてください。
目次
猫が脱走して雨だった場合は物陰に潜んでいる可能性が高い
猫は水が嫌い
元々猫の祖先は、水の少ない砂漠地方で長く生活していたこともあり、水が生活に密着する環境にはありませんでした。その性質を受け継いでいる猫は、身体が水に濡れることを嫌がる傾向にあります。
何かのきっかけで室内飼いの猫が外に出てしまい、それが運悪く雨の日だった場合ですが、これは飼い主さんにとっては好都合の場合もあります。
室内飼いの猫にとって、自分の縄張りである室内から出た外の世界は恐怖と不安しかないでしょう。それに加えて室内で育った猫は雨というものを理解できていないかもしれません
不安でいっぱいの時に、嫌いな水が空からどんどんと落ちてきて、よけてもよけても濡れてしまう状態は耐えられず、すぐに物陰に身をひそめ、そこから動かない可能性が大変高いです。
探す場所のポイント
脱走してしまった猫を探す時の基本としては、目線を低くして車の下や庭の物置の下、草むらのなかなど、猫が身をひそめることのできる場所を探していきます。
猫はほんの少しの隙間でも入りこんでしまいますので、「こんな場所は無理では?」などという先入観は持たずに少しでも可能性のありそうな場所は必ず確認していきましょう。
雨の日には、水のかからない場所を選んで身を潜めているはずですので、そこにポイントを絞って探していくようにしてください。
猫は縄張りをとても大切にしていますので、そう簡単に自分の縄張りを離れるようなことはしません。室内飼いの猫にとっての縄張りは、室内のみになりますので外の世界では自分の家に居る時のように軽やかに動いたりすることはすぐにはできないはずです。
そのため、脱走して間もない時には自宅の周辺に隠れている可能性が高いので、最初から遠くを探そうとはせずに、ますは自宅の周辺で雨を避けることのできる場所を重点的に見ていきましょう。
雨が強ければ強いほど猫はその場からあまり動かないことが多いので、探している途中でウロウロされることもなく、晴れている日よりは見付けだせることが多いといわれています。
もし猫が脱走してしまった時の帰ってくる確率について、『猫が脱走してしまった時に帰ってくる確率と探し方』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
家と外を行き来している猫が雨の日に帰ってこない理由
雨を避けて身を潜めている
日頃から室内と外を自由に行き来している猫は、急な雨に備えて雨宿りのできる場所をいくつか確保しているはずです。
雨で身体が濡れてしまうのを避けるために、雨があがるのをそこでじっと待っているのだと思いますが、あまりにも長時間帰ってこないとやはり心配になりますよね。
そんな時に慌てなくてもいいように、猫を外に自由に出しているのであれば、猫の行動範囲をある程度は把握しておくようにしましょう。
他に居場所を見付けた
室内と外を自由に行き来している猫は、自宅以外にも快適に過ごせる場所を持っている可能性があります。遊びに行くと美味しい餌を与えてくれたり、のんびりと縁側で昼寝をさせてくれたりするような家は意外と多いです。
雨宿りをしているついでに、そのままそこに居ついてしまうことも全くないとはいえません。猫はもちろん人にも懐きますが、家にも懐くといわれています。
特に外に出ている時間の長い猫は、そこを自分の家と認識するのではなく、1つの拠点と認識している場合もあります。
本来の飼い主さんが住んでいる家よりも、居心地のいい場所を見付けてしまうと、拠点をそこにしてしまいなかなか帰ってくることがなくなってしまうことも実際にあるといわれています。
事故の可能性
外を自由に行き来している場合には、車や自転車などとの接触事故が起こることもあるでしょう。特に雨の日は視界も悪く、猫が雨宿り場所を探してウロついている最中に事故に合う可能性もないとはいえません。
いつもはご飯の時間になれば帰宅する猫が、なかなか帰って来ないような時には近所を探しに出て、猫がからんだ事故がなかったかご近所に聞いてみるのも一つの方法です。
餌は外に置いておく
飼い主さんが猫を探している間や、外出している間、室内で用を済ませている間など知らないうちに猫は帰宅しているかもしれません。
猫がいつもの時間に帰宅してこないために、窓を開けて中に入れてあげることのできない場合には、外の雨に濡れない場所に猫のご飯を置いていつでも食べられるようにしておいてあげましょう。
先にも書いたように、外を自由に行き来している猫は他に居心地のいい場所があれば、段々とそちらに居る時間が長くなってしまうことがあります。
雨が降っているにも関わらず帰宅してみたら、ドアも閉まっていてご飯もないようでは、猫はまたどこか他所へ行ってしまうかもしれません。
他の野良猫が食べてしまう可能性もありますが、いつもの時間に帰宅しない時でもご飯はきちんと用意するようにしておけば、他所に拠点があったとしてもまた戻ってくる可能性が高くなります。
行政へ届け出をしておく
猫が外へいる時間帯に雨が降ってきてしまうと、猫は雨宿りをしている可能性があるので、いつもの時間には帰ってこないかもしれません。
毎日きちんと帰宅していた猫が帰ってこない場合には、一晩だけ待ってみてください。雨が降り続いていたとしても、翌日になってもまだ帰ってこなければ、行政機関へ迷子猫の届け出を念の為しておきましょう。
万が一何らかの事情で保健所や動物保護センターに持ち込まれてしまっていた場合、猫の帰宅を待っている数日の間に殺処分されてしまうかもしれません。届け出は、住まいの地域を管轄している警察署と保健所へしておいてください。
猫の行動範囲が市町村の境を超えていそうな場合には、境を超えている地域を管轄している警察署にも届けておきましょう。「1日帰ってこないだけだから」などと思わずに、万が一のことを考えて早めに行動するようにしてください。
首輪を付けておく
外に出す習慣のある猫には、首輪を付けておくようにしましょう。その首輪には、飼い主さんの連絡先を必ず記載しておいてください。
万が一事故に合い、動物病院に運ばれた時や何らかの事情で保健所などに持ち込まれてしまった場合、飼い猫であることが分かれば飼い主さんに連絡をしてくれます。
保健所や警察に持ち込まれてしまい、首輪を付けていなくて飼い猫なのか判断が付かない場合には、数日後に殺処分をされてしまう可能性があることを覚えておいてください。
数日経っても帰ってこない場合
雨がやんだにも関わらずなかなか帰ってこない時には、貼り紙などをして情報収集をしてみてください。
貼り紙には猫の写真や特徴だけでなく、いなくなった日時や飼い主さんの連絡先などを記載し、猫の行動範囲である自宅から半径500メートル程度の範囲に掲示するようにしてください。
掲示場所は近所にスーパーなどがあれば、そこにお願いしてもいいですし、知り合いに頼んで家の前などに貼り出してもらいましょう。猫が外出時に拠点にしている家がもしもあれば、そこの人の目に留まり何か情報が入ってくるかもしれません。
猫が脱走しても帰ってこない時には、『猫が脱走して帰ってこない!そんな時のしておきたい対処法』の記事を参考にしてみてください。
まとめ
猫が雨の日に脱走してしまった時の、探し方のポイントについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
猫は警戒心が大変強い動物ですので、自分の安心できる場所である縄張りからはそう簡単に離れたりはしません。
特に雨が降っていれば、ウロウロするようなことはほとんどしないはずですので、雨の日に猫が脱走してしまったらなるべく早く外へ探しに行くようにしましょう。