犬が鼻水を流している原因は風邪?鼻水の原因と対処法を解説!

犬 鼻水

 

鼻水は、大抵、鼻腔(鼻の穴)や副鼻腔(鼻の穴のさらに上)に何か問題があったり、肺などに問題があったりした時に出てくるものです。

一口に鼻水と言っても、人間と同様にサラサラの透明なものから、色が緑や黄色、ドロッとして粘りがある、血液が混ざっている、など様々です。

まるで水のような鼻水は、一瞬出る程度の場合と、ずっと長く出る場合があり、粘りがある場合は長期に出て、炎症があると考えられます。

日常生活の中で、ついくしゃみが出て、鼻水がちょっと出る、といった偶然があるかもしれませんが、そんな時は、むしろ飼い主さんは全く気付かないで終わっているでしょう。

最初に鼻水に気づいた時は、その量が大量であるのか、他に症状(目が腫れている、くしゃみ、咳、食欲不振、元気消失、発熱、など)がないかどうかも確認する必要があります。

やたらペロペロと口から鼻の辺りを舐めたり、鼻をいじったり、頭を振ったり、などの行動も見逃してはいけません。これらの症状は、一刻も早く病院で診てもらう必要があるサインですから、しっかりと観察して下さい。

ここでは、病院でよく見られる鼻水の原因を説明します。

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犬の鼻水が多い時の考えられる原因

人間なら誰でも、鼻水は風邪をひいた、或いはアレルギーがあるのかもしれない、と想像すると思います。

犬の場合も人間と同じことが沢山あり、これらの二つはその代表と言えるでしょう。以下には、それらも含め、多く見られる原因をタイプ別に挙げて説明します。

粘りがない透明な鼻水

犬の鼻水が水のようにさらっとしている状態の原因は4つに分けられます。

正常

正常な生理反応として出る場合はありますが、一時的であり、長くは続きません。

ウイルス感染

ウイルスに感染した時には、粘りがないものが出ることもあります。

何らかの病気の初期段階

飼い主さんも経験があるかもしれませんが、風邪などをひいた時、初めは色も無くさらっとしていたはずが、日を追うごとに症状が悪くなり、粘りが出て来ます。

アレルギー

アレルギーによる症状で、さらっとした鼻水が出ることもありますが、粘りがある場合もあります。

粘りがある鼻水

粘りが出てくると色も透明から変化して、白、緑、黄色、状態によっては血液も混じることさえあります。

ウイルス感染

症状が進行して来たウイルス感染症では、鼻水の粘りが出て、色も黄色や緑などになることがあります。以下の二つは非常に重要なウイルス感染症です。

ケンネルコフ

特に新しい家に迎え入れられたばかりで、環境変化などのストレスがかかった子犬に多いケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)は、咳を主症状とした感染症で、アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、犬呼吸器コロナウイルス、などの単一感染、或いは細菌類も含む複合感染が原因です。

特徴的な咳は、初めは喉に何か詰まったような形でするので、飼い主さんは感染症よりも、むしろ、何か詰まっていると言って来院することもあります。

重症化すると、肺炎を起こして亡くなってしまうこともあり、油断禁物の感染症です。

ケンネルコフが原因の症状については、『犬も風邪をひく!犬の風邪の原因や対処法』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ジステンパー

ジステンパーウイルスによる感染症は、風邪のような症状を起こします。鼻水とくしゃみは特徴的で、脳や脊髄にも障害を起こすので、特有のチック症状が出ます。

ワクチンの普及であまり見られなくなりましたが、まだ確実に発症する例は見られます。発症すると特効薬はないので、特に子犬は注意が必要です。

細菌感染

多くの場合は、抵抗力が落ちた結果二次感染で起こります。

子犬などで非常に多いケンネルコフ(ウイルスとの複合感染で見られる)の原因菌の一つであるボルデテラが代表的です。咳と共に、粘りのある鼻水で色がある場合があります。

真菌(カビ)感染

自然界に普通に存在している真菌の仲間で、代表的なものは以下の2種類です。どちらも人獣共通感染症です。

アスペルギルス

特に干し草や、麦わら、などに多く存在する可能性のある真菌で、抵抗力が落ちている場合などには感染しやすくなります。

症状は2種類あり、一つは鼻を限定としたもので、鼻が長い種類の犬種に多いです。鼻腔などに感染して炎症が起こり、鼻水が出てきます。

もう一つは播種性(はんしゅせい)と言って、鼻に限定せずに体の中に広がって感染を起こしている場合ですが、非常に珍しく、ジャーマンシェパードがかかりやすいと言われています。症状は感染している場所によります。

クリプトコッカス

犬の感染は非常に珍しく、鳩の糞などで見つかっている真菌で、鼻から入った菌は目、脳、肺、などに感染を広げていきます。鼻に感染した際に鼻水が出て来ます。

純血種、特に若いドーベルマンピンシャー、グレートデン、ジャーマンシェパード、などがかかりやすいと言われています。

歯周病

歯周病は犬では非常に多い病気です。食べた後に歯を磨かない場合、プラーク(歯垢)が歯の表面に付着したままになります。

プラークは、口の中の細菌と食べ物の残りかすで、歯茎に炎症を起こす原因です。

これを放置しておくと、唾液に含まれるカルシウムによって硬い歯石が出来上がり、歯茎の炎症はさらに進み、歯茎の隙間にプラークや細菌が入り込んで、歯根部(歯の根っこ)にも到達します。

上顎の犬歯の歯根部のそばには鼻があり、そこに穴が空いて細菌が鼻に入り込むため、鼻水やくしゃみが出るようになります。重症例では、目の下に膿が溜まって破裂することもあるので甘く見てはいけません。

アレルギー

人間のアレルギー性鼻炎と同様に、犬でもアレルギー性鼻炎は存在します。

これは、アレルギーの原因となる物(アレルゲン)を鼻から吸い込んでしまうことで発症しますが、さらっとした鼻水であったり、粘りがある場合もあります。

アレルゲンは、食べ物のかすであったり、タバコの煙、カーペットの素材、洗剤、など、色々と考えられ、アトピー性皮膚炎の犬は、皮膚症状と同時にさらっとした鼻水が出ている場合も多いです。

異物

犬は茂みをクンクンと嗅ぎながら散歩をしていることがありますが、雑草などの一部が鼻に入り込んでしまい、それが原因で鼻水が出ることがあります。

一時的に入り込んで自然に排出される場合もありますが、長期に渡って中に残ってしまった場合には炎症の原因になり、鼻水やくしゃみ、鼻血、首を振ったり、などの仕草が頻繁に見られるようになります。

腫瘍・ポリープ

鼻腔に”できもの”が出来て、それが感染を起こして、鼻水や鼻血が出ることがあります。

(以上、参考文献:SMALL ANIMAL INTERNAL MEDECINE 4th edition,CLINICAL VETERINARY ADVISOR 2nd edition)

飼い犬の鼻水が多い時の対処法

飼い主さん自身が鼻水が多くて困る際には、様子を見るかどうかをある程度判断できると思いますが、犬は他の詳しい症状を話してくれません。

犬の鼻水が多い場合に絶対にしなければならないことは、様子を見るではなく、獣医師に相談です。理由は次の通りです。病院に連れて行くのは面倒だな、と思っても、すぐに電話で相談をしてみて下さい。

すぐに獣医師に相談するべき理由

  • 鼻は呼吸をする為の大事な器官です。
  • 特に子犬や高齢犬は、どんな症状でも注意が必要です。
  • どんな病気でも、待っていれば悪化します。
  • もしも勘違いであっても、”健康です”と獣医師に告げられて、”良かった”と安心します。

まとめ

鼻水という症状はとてもわかりやすいものですが、その原因となると、すぐに判断は難しいです。ここでは主な原因を述べたましたが、こんなに幾つもの原因が考えられる上、一度に簡単に診断できない場合もあります。

何らかの感染症であるようで、実はアレルギーの可能性も考えられたり、飼い主さんは気づいていなくても、どこかに鼻を突っ込んで、鼻の奥に異物が入っていたり、ということもあります。

一度や二度のくしゃみで、さらっとした物が出て、それっきりであれば生理的な反応と言えますが、元気がない、食欲もない、などのが見られたり、翌日にも同じような症状があった場合には、念の為獣医師に相談することは、決して無駄ではありません。

子犬で飼い始めたばかりであれば、尚更です。犬は垂れて来た鼻水は、すぐに舐めてしまうので、常に鼻の穴は注意して見てあげましょう。

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