夏場や空気の入れ替えをする時などは、網戸にすると思うのですが、この網戸に猫がよじ登る行動に困っている飼い主さんはいらっしゃると思います。
すごい勢いで網戸をよじ登ると、網戸が破れる心配もありますし、万が一網戸が外れた場合に猫が脱走してしまうかもしれません。
そこで、猫の網戸よじ登りに悩んでいる飼い主さんのために、網戸に登るのをやめさせる方法と、網戸に登らせないようにする対策を紹介していきたいと思います。
是非最後まで読んで、参考にしてみてくださいね。
目次
猫が網戸を登るのをやめさせる方法
大きな音を立てる
猫が網戸に登ったその瞬間に、大きな音を立てるようにします。
おもちゃの太鼓を叩いてもいいですし、空き缶に小石をいくつか入れた物を準備しておいてそれを振って音を出しても構いません。
猫はその音に驚いて登るのをやめてくれるはずです。その時は網戸から離れはすると思いますが、しばらくすればまた戻ってきて再び登ろうとするかもしれません。
基本的に猫は大きな音が苦手な性質を持っていますので、網戸に登ろうとするたびに大きな音を立てることを繰り返していくと、網戸を登ろうとすると嫌なことが起こることを学習するようになります。
猫が窓の外をしきりに見たり、外の物に興味を示して高い場所に行こうとしたりして網戸を登るのは、ある意味猫の持つ習性と言えるでしょう。
猫は本能のままに自然と行動しているだけなので、しつけの為とはいえ網戸に登らせないようにするために叩いたりする方法は、猫は何故叩かれたのか分からずに逆効果になりますので、それはしないようにしてください。
近くの壁を叩く
大きな音を立てる行為と似ていますが、新聞などを丸めて棒状の物を作っておき、猫が網戸を登り始めたらそのすぐ横の壁を叩くようにします。
猫は大きな音も嫌がりますが、大きな身振り手振りをされることもあまり好みません。新聞紙で壁を叩く時の飼い主さんの行動と、壁を叩いた時に起きる大きな音を嫌がるようになります。
これも繰り返し行っていくことで、網戸には登らなくなる猫が多いです。ただし、間違っても猫を叩かないように気を付けてください。
目を見て叱る
大きな音を立てたり、壁を叩くなどの行為を繰り返していくと、猫は網戸を登ろうとする時に警戒して周りの様子を伺うような仕草を見せたり飼い主さんの方を確認したりするようになります。
そのような仕草をした時には、猫の目をみて「ダメよ!」と低い声できっぱり言うようにしましょう。
猫にも学習能力はありますので、網戸に登ると大きな音がするうえに、飼い主さんからも怖い顔で禁止をされれば、これはやったらいけないことだと覚えてくれるようになります。
猫が脱走してしまった時の探し方については、『猫が脱走してしまった時に帰ってくる確率と探し方』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
猫がどうしても網戸を登ってしまう場合にしておきたい対策
ペット用フェンスを取り付ける
猫は窓の外を見る習性がありますので、禁止したとしてもどうしても窓辺には行ってしまいます。
通常であれば、ただ窓の外をじっと眺めていることの方が多いのですが、もしも外に興味をそそられるような物を見付けてしまうと、より高い場所からそれを確認しようとして網戸によじ登ってしまうのです。
そうなると網戸が破けてしまったり、よじ登る猫の勢いが強いと網戸が外れてしまったりすることもあるかもしれません。
このような時には、窓辺に設置することができるペット用のフェンスを取り付けるようにしましょう。
これは網戸の少し手前の窓枠などに取り付けるものです。フェンス状なので、外からの光を遮ることもなく、外の様子も問題なく見ることができます。
賃貸住宅でも取り付けられるように、突っ張り式の物もありますので、窓のサイズに合わせて設置すれば網戸へよじ登る行為を防ぐことができます。
ペット専用網戸にする
猫が網戸に頻繁によじ登っていると、だんだんとダメージが加わり、そのうちに網戸が破けてしまうこともあると思います。
そのたびに修理をするのは大変な手間ですし、修理費もかかってしまい飼い主さんには負担になってしまうでしょう。
このような場合には、網戸の網そのものをペット専用の物に取り替えてしまう方法もあります。
最近ではホームセンターの網戸コーナーでも、ペット専用の物が置いてありますのでご自分で張り替えることも可能です。
ペット専用網戸は、通常の網戸よりも少し固く、かなり丈夫にできています。
網目も通常の物よりも細かい物が多く、猫の爪が引っ掛かりにくくなっているうえに、もしもよじ登ってしまってもそうそう破れることはないので安心です。
網目が細かいので、小さな虫よけにもなって一石二鳥かもしれません。
キャットタワーをおく
猫がよく外を見ている窓の近くや、いつもよじ登ってしまう網戸のある部屋にキャットタワーを置くのもおすすめの方法です。
キャットタワーを置くことで、猫は上下運動などの様々な動きを自由にすることができるようになり、網戸へよじ登る興味も途端になくなる場合があります。
ただし、これは興味がなくなる可能性は高いですが、完全になくなる訳ではありませんので、フェンスなどを併用すると更に安心かもしれません。
網戸の部屋には入れないようにする
やんちゃな猫は、どんなにしつけをしたり対策を講じたりしても、網戸へのよじ登りはなかなかなくならないこともあります。
そんな時には、その網戸の部屋への立ち入りを一時的にも禁止してみるのもおすすめです。
猫は楽しいことを見付けると、それを繰り返す習性がありますが、今はその網戸へのよじ登りが楽しいのであれば、しばらくの間その場所を立ち入り禁止にすることで、違う物に興味が移ることがあるかもしれません。
しばらく立ち入り禁止にした後でその部屋に入れてみたら、網戸には全く興味を示さなくなることもあります。
いたずらされたくない物は片付けるという発想で、網戸は片付ける訳にはいきませんので猫をそこから離すという方法です。
爪をこまめに切る
網戸へよじ登る時には、爪を網目に引っかけて登っていると思うので、爪をこまめに切るようにしてみましょう。
爪を短く切っておけば、網戸へ引っかけて登る時に登りにくくなりますので、自然と登る回数が減っていくようになります。
爪とぎも常に配置しておくようにすることも、効果がある場合が多いです。
猫の脱走は網戸を破ったり、外れたりして起きることも多いので、脱走には必ず注意しましょう。詳しくは、『猫の脱走を防止するなら網戸に注意!脱走防止する為にできる網戸対策』の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
猫が網戸によじ登ってしまうことにお困りの飼い主さんのために、それをやめさせる方法と、物理的に網戸によじ登れなくなる対策について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
猫が網戸によじ登るのは決して珍しいことではなく、むしろよく聞く話であって、上下運動を好む猫にとってみればむしろ普通のことなのかもしれません。
それを人間の都合で登らせないようにするのですから、なるべく猫にはストレスを与えることなく、改善していきたいですね。
網戸が少し破れる程度で済めばいいのですが、万が一大きく穴が開いてしまったり、網戸が枠ごと外れてしまったりして、そこから猫が脱走して迷子にでもなってしまったら大変なことになってしまいます。
そうならない為にも、早めに対策を講じるようにしてください。
ただ、子猫の頃は毎日のように網戸やカーテンによじ登っていた猫も、成長すると共にだんだんとそのような行為がなくなっていくことも多いです。
猫は警戒心が強いので、興奮して周りが見えなくなってしまっている時は別ですが、あまり不安定な場所には登ろうとはしません。
成長と共に自分の身体が大きくなるのを感じて、足場が不安定な網戸によじ登ることが自然となくなっていく可能性も捨てきれませんが、現在よじ登りで悩んでいる飼い主さんは、脱走防止のためにも何かしらの対応をすることをおすすめします。