普段、大人しい猫でも怒ると怖いですよね!シャーッと威嚇し、猫パンチを繰り出すスピードはとても速く、ビックリしてしまいます。また、鋭い牙で噛みついてきたりもしますよね。運が悪ければ、怪我だってしてしまいます!
しかし、猫が怒っている状態の時は、飼い主さんでさえ近づかないことが一番です。いったいどんな時に猫は怒ってしまうのでしょうか?
飼い主さんが怪我をしないために、今回は猫が怒る原因や、猫が怒った時の対策をご紹介していきますね。
目次
猫が怒るのはこんな時!
大きな音にビックリした時
猫は大きい音が苦手です。飼い主さんが何か物を落としたり、外で大きな音で雷が鳴ったりすると猫はビックリしてしまい怒ってしまいます。
ビックリした時は、飛び上がる動きをする子もいれば、ササッと素早く物陰に身を隠したりします。そんな時は、興奮状態になっているので迂闊に手を出してしまうと、攻撃されてしまうことがあります。優しく声をかけてあげるくらいに抑えましょう。
必要以上に撫でられたり、触られたりした時
猫が甘えてきたら可愛くて、ずっと触っていたいですよね!でも、長時間は禁物。猫が嫌がっていても撫で続けると、猫は怒ってしまい、飼い主さんの手を咬んだりしてしまいます。スキンシップは大切なことですが、ほどほどにしてあげましょう。
また、猫によっては触られる場所が嫌で怒ってしまう子もいます。例えば、お腹。お腹は、動物にとっては急所に値する場所で、どんなに信頼関係が成り立っている間柄でも触ると嫌がることがあります。
尻尾の付け根の部分や、後ろ足なども場所も、猫によっては触られることを嫌う子もいますので、愛猫の好きなポイントを見つけてあげることが大切です。
お風呂に入れた時
猫は水が苦手です。水遊びは好きなのですが、体全体が濡れることを嫌がる猫はとても多いでしょう。これは、猫の祖先が昼夜の温度差のある砂漠に住んでいたことが由来しています。
体が濡れてしまうと、体力を消耗してしまうことから、濡れることを嫌うのです。そして、そのことは現代の猫にも引き継がれているのです。
よって、お風呂に入ることを嫌う猫は多いです。嫌なことをされて猫が怒るのは当然ですね。よっぽどの汚れが無い限りは、濡れたタオルなどで体を拭いてあげることが好ましいですね。
猫をおとなしくお風呂に入れる方法は、『猫をお風呂にいれる頻度はどのくらい?おとなしく入れる為にできること』の記事で詳しく解説していますので、いつも困っている飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。
縄張りに侵入者がいた時
猫は自分の縄張りをとても大切にする生き物です。飼い猫の場合は、お家そのものが猫のテリトリーと言ってもいいですね。そこに新しく猫が来たり、犬が来たりすると威嚇し怒ります。
突然会わせてしまうと、喧嘩になりお互いに傷つけ合うこともあります。慣れるまでは、お互い離して生活するようにすることが大切です。
もし多頭飼いをしようを考えているなら、『猫の多頭飼いで気をつけること!崩壊を防ぎ仲良く過ごす為に…』の記事をぜひ参考にしてみてください。
体調が悪い時
猫は、体調が悪い時や、どこか痛がっている時に、触ると怒ることがあります。人間だって体調が悪い時や、どこか痛い時に触られるとムッとしてしまいますよね。このような時は、まず生活周辺のトイレや食事の量のチェックから始めてみましょう。
体を痛がっている時は、安静にさせながら観察し、必要があれば病院に連れて行ってあげてください。暴れてしまう猫は、洗濯用のネットにいれると動きを制限でき、逃走防止になり、安全に運ぶことができます。
この時に目の粗いものだと、爪が引っかかり余計に怪我をしてしまうことがあるので、極力目の細かいものを選ぶといいですね!
生活環境が変わった時
猫はナイーブな生き物でもあり、引っ越しや模様替えなどの生活環境が変わった時にストレスを感じ興奮してしまいます。この時に飼い主さんが、遊びに誘おうとかまったり、声をかけると逆効果になり、怒ることがあります。
新しい生活環境に慣れるまでは、猫が安心して暮らせるようにケージに入れて生活したり、寝床を段ボールで囲ってあげて、静かな場所を作ってあげることが大切です。徐々に新しい環境に慣れさせてあげるようにしましょう。
猫が怒るタイミングは様々で見分けを付けることが難しいこともあります。ですので、猫の尻尾や耳に注意して観察し、猫の気持ちを理解してあげましょう。猫が不機嫌な時は、以下の行動が挙げられます。
- 尻尾を左右に振る
→逆にご機嫌な時は、ピンと尻尾を立てます。 - 尻尾の毛を逆立てている
→攻撃態勢に入った時に見られます。 - 足の間に尻尾を隠す
→警戒心が高くなっている時に多く見られます。 - 尻尾がダランと力なく下がっている
→この状態の時は体調が悪いことがあります。 - 耳が左右に倒れイカのようになっている
→デビルフェイスの前触れです。触らないようにしましょう!
猫は、怒る前触れとしてこれらのことを行います。これらのことを行っていないか注意することが大切です。
では、怒っている時はどのように接したらいいのでしょうか?次に、猫が怒った時の対策をお話していきますね。
猫が怒っている時はそっとしておく事!
猫は感情の起伏が大きく、ついさっきまで大人しく撫でられていたのに、気付くとデビルフェイスになっていることもありますね!そんな時はそっとしておくことが一番です。
目を合わせない!
動物はアイコンアタクトを取ることが多く、合図や自分の状況を伝えるために行います。猫が怒っている時に、目を合わせてしまうと「喧嘩の合意」になってしまうので、より一層激しく怒り出します。
ですので、猫が怒り威嚇をしてきたときは、目を合わさず、意に関しない態度を取りましょう。
なだめようと近づかない!
飼い主さんの中には、怒っている猫に近づき、触ったり、声をかけたりする方もいます。そして大体、猫の攻撃にあってしまい怪我をする方が多いのです。
猫が怒っている時は、接触を避け、知らんふりをしましょう。落ち着いたら、声をかけてあげるようにした方が、安全です。
力でねじ伏せない!
猫が怒っている時に、飼い主さんが力づくで抑えようとすると、猫との関係が更に悪化してしまいます。叩いたりするような体罰は、絶対にいけません。
また、大きな声で怒鳴ったり、逃げる猫を追いかけたりすることもしてはいけません。怒ることは、一時的な感情だということを忘れてはいけませんね。
お詫びの品はあげない!
怒っている猫のご機嫌を取ろうとするあまり、お詫びと称しておやつをあげることをする飼い主さんもいると思います。ですが、絶対にしないでください。
猫は知能が高い生き物で、怒る=おやつをもらえると認識し記憶してしまいます。これは、飼い主さんにそのつもりが無くても、怒りっぽい性格の猫に育ててしまうことになってしまいます。
怒っている原因を考える
猫をそっとしておく間に、猫が怒っている理由を考えてあげましょう。猫が怒るということは、ストレスサインかもしれないからです。撫ですぎていないか、ストレスがたまるような要因はないか、見直してみてください。
改善ポイントがみられたら、次はその行動をしないように注意したり、対策を練ってあげること。そうすることで、猫との関係は今以上により良いものになることでしょう。
好きにさせておく
そっとしていても、猫の中には飼い主さんの手を咬み続ける子もいますよね。この場合は、好きにさせておくことです。でも、咬まれると痛いですよね…。
なので、腕や足にタオルを巻き付けてやり過ごしましょう。この時に、痛くても大声を出さない事。そして、手や足を振り回さない事。そうしてしまうと、猫はますますヒートアップしてしまいます。静かに、猫の怒りが過ぎ去るのを待ちましょう。
その他にも、飼い猫が威嚇してきた場合の対処法や、威嚇してくる原因について、『飼い猫が威嚇してきた時の原因とやめさせる方法』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
可愛い愛猫が豹変してしまった時は、何かしら原因があるのです。原因を探っていくことにより、必ず改善ポイントが見つかります。それについて対策をしていくことで、猫が怒る頻度も落ち着いてきます。
また、これはとても重要なことなのですが、怒った場合のことを考えて、日頃から猫の爪のお手入れをしておきましょう。
万が一に備えて、これはとても有効な対策です。楽しく猫との生活を送ってくださいね!