猫を飼っている方なら見たことがある、毛玉の吐き出し。苦しそうに唸った後に、毛玉を吐き出すことが多いのですが、初めて毛玉を吐き戻す姿を見た飼い主さんは、ちょっと驚いてしまいますよね!
また、吐き出した毛玉を見て、再びビックリ!なんてこともあります。アニメなんかではコロコロっと出てくるイメージで描写されていますが、実際は全く違い心配してしまいますよね。
猫の毛玉を吐く行為に悩んでいる飼い主さんへ、今回は毛玉対策についてご紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
猫が毛玉を吐く生き物
猫は、毛づくろいをしている時に、毛を一緒飲み込んでしまい、時間を置いて、この毛の塊を吐き出します。これは自然な行為で、逆に吐き出せないと毛球症と言う病気にかかってしまうこともあります。
健康上の範囲内は1日に2~3回毛玉を吐き出すことです。この回数以上に吐き出しをしてしまうと、胃や腸に刺激を与えてしまいますので注意しましょう。
猫が毛づくろいをしている時間は1日2~3時間
猫は起きている間の時間の2~3時間を、毛づくろいにあてているというデータがあります。キレイ好きな猫の性質であり、特徴ですね。その分、毛を飲み込んでしまうので、吐き戻しを定期的に行います。
長毛種であるほど毛玉を吐き戻す
猫の種類が長毛種と言う種類であれば、なおさら毛玉を吐き出す回数が増えやすい傾向にあります。チンチラやメインクーン、ノルウェージャンなどの猫が長毛種と呼ばれる種類の猫です。
これは毛づくろいの時に飲み込んでしまった毛が長毛であることで、短毛種と比べ溜まるスピードが早く吐き戻しの回数が増加します。
換毛期には回数が増えることも
猫は夏や冬に毛の生え代わりをし、季節に合わせた毛並みになっていきます。これは、暑さや寒さに適応しようと起こることですね。この換毛期には猫の毛が抜けやすくなっています。
よって、毛づくろいの時に抜ける毛も多いので、飲み込んでしまう量が増加し、吐き戻す回数が増えることもあります。
毛球症とは?
全く猫が毛玉を吐かないと言っても、体内に残った毛は排泄物と一緒に体外に出ていることがほとんどです。しかし、食欲がなくなったり、便秘になったり、お腹を触られることを嫌がったら要注意です。
お腹の中に溜まった毛が大量で、上手く排出できなくなった状態を毛球症と言います。この毛球症になってしまった場合は、動物病院で毛の塊を除去するお薬をもらいましょう!それでもよくならなかった場合は、手術で毛を取り除く処置が必要になります。
ここまでで、猫が毛玉を吐くことは自然なことと言うことですがわかりました。しかし、吐き戻しの姿は見ているこっちがツラいですよね…。
もう少し楽に毛玉を吐かす方法があればいいのに…と思っているお悩みの飼い主さんへ、毛玉を少しでも吐きやすくしてあげることができる対策をご紹介していきますね。
猫が毛玉を吐いても、慌てる必要はありません。毛玉を吐く理由を、『猫が毛玉を吐くのはなぜ?やっておきたい猫の毛玉対策』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
毛玉を吐きやすくしてあげる方法
毛玉ケア用のフードに変える
猫の餌の種類の中には、毛玉ケア専用のフードが販売されています。吐き戻しが苦手な猫は、このフードに変え食物繊維を取り入れることで、排泄として毛玉を排出するように促してくれます。
また、胃に溜まった毛をほぐすこともできるように作られていますので、吐き戻しもしやすくなります。毛玉ケアフードには、尿路ケアや、便の臭い対策も合わせて作られているものもありますので、猫の健康に合ったフードを選びましょう。
猫のおやつにも毛玉ケア用が販売されていますので、おやつを変えても効果が期待できそうですね!
猫草を育て、猫に与える
猫の毛玉の吐き戻し対策には、猫草も良いですね。猫が好んで食べる猫草は、イネ科の植物です。エン麦や大麦若葉も同じ猫草です。猫草は、ペットのグッズを売っているお店などで購入することができ、日の当たる場所に置いておけば、簡単に発芽させることができます。
成長速度も早く、発芽から1週間程度で、青々とした葉っぱが大量に生えます。これらの植物は、葉っぱの先が尖っています。この植物を猫が食べると、葉っぱの先端が胃を刺激し、毛玉を吐き出しやすくなるのです。
そして、猫草は食物繊維も豊富なので、排泄を促す効果もあるのです。飼い主さんが育てるのですから、農薬も使いませんし安心できますよね!
毛玉ケア用のサプリメントを活用
猫の毛玉ケアにはサプリメントもあります。猫のサプリメントは、ペースト状になっているものが大半です。これであれば猫も簡単に摂取することができますね!飼い主さんの指に乗せて与えると、喜んで食べてくれる猫も多いんですよ。
また、飲み水に混ぜるタイプのサプリメントも販売しているようで、ペースト状になっているものを食べてくれない場合はそちらを試してみても良いと思います。
スキンシップにもなりますし、サプリメントにはビタミンなどの栄養素も含まれているものもありますので、猫の健康維持にもおすすめです。
お腹をマッサージする
飼い主さんが愛猫のお腹をマッサージして、胃や腸を刺激してあげる方法です。猫のお腹をグルグルと優しく、手のひら全体で撫でてあげてください。
その際に、足や背中なども一緒にマッサージしてあげると猫は喜びます。嫌がった場合は、猫にとってストレスになってしまうので止めておきましょうね!
毛玉除去剤を使う
動物用医薬部外品で、毛玉除去剤が販売されています。体に吸収されない油で作られており、排泄を促す効果があります。週に2回程与えることが目安なので、色々方法を試したけれど、吐き出さない!排出されない!と思った時に使用してみてはいかがでしょうか?
毛づくろいの時に飲み込んでしまう毛玉が多く、吐き戻しがしんどそうにしているなと感じた場合は、ぜひ上記のことを試してみてくださいね!
猫の健康上は1日に2~3回の毛玉の吐き戻しが普通と、初めに記載しましたが、できれば体調や猫の負担を考え回数は減らしてあげたいもの。その為には、毛玉の量を減らしてあげることが大切です。
猫の毛がよく抜ける時期、いわゆる換毛期について、『猫の抜け毛が多い時期はいつ?適切な毛玉対策の方法』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
毛玉を減らしてあげる為に飼い主ができる事
ブラッシングをこまめに行う
猫の毛玉を減らしてあげるためには、ブラッシングをこまめに行い、不要な毛を取り除いてあげることが大切です。換毛期には、ビックリするほど毛が抜け落ちますよね!
なので、換毛期には普段以上にブラッシングに時間を取ってあげましょう。いつもフワフワな愛猫も可愛いですし、スキンシップにも繋がりますのでおすすめですよ。
ストレスを改善する
猫が毛づくろいを過剰にしてしまう場合、それはストレスサインを発している時があります。毛づくろいが多いということは、その分余分な毛を体内に入れてしまう機会が多いということですね。
猫がストレスに感じているものはないか、生活を見直してみましょう。原因を見つけたら、即座に対処し、猫のストレスを取り払ってあげることで、毛づくろいの回数も落ち着いてくることと思います。
毛をカットする
余分な毛が多くならないようにカットをすることもおすすめです。しかし、猫は警戒心が強い生き物ですので、知らない人に触られると恐怖を感じストレスになります。ですので、飼い主さんが行ってあげることが好ましいと言えます。
暴れてしまい、カットが怖くてできない飼い主さんは、猫の洋服などを着せてみることもいいでしょう。毛づくろいで舐められる範囲を抑えることも可能です。しかしこちらも嫌がると言う場合は、猫のストレスや飼い主さんとの関係の悪化を考慮して、決して無理をせず諦めましょう。
猫のブラッシングを正しく行う方法を、『毛玉対策は必須!猫のブラッシングを正しくする方法!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
猫が毛玉を吐きだす行為は、自然なこととは言え、やはり見るたびに不安になってしまいますよね。猫の体毛のケアはもちろん、体内に入ってしまった毛のケアは大切です。
毛球症にならない為にも、頑張って工夫を凝らしていきたいところですね!吐き戻しが上手にできない猫は、排泄の時に一緒に排泄できるように、対策をしてみましょう。