子犬を飼っている人で楽しみなことは散歩や公園デビューではないでしょうか?新しいものに触れさせたり、体験させた時はどんな仕草を見せるのだろうと、ウキウキ・ワクワクしてしまいますよね!
しかし、子犬の散歩はいつから行っていいのだろうと悩む飼い主さんもいます。また、今までは室内で遊ばせていたけれど、いつから散歩が必要になるのだろうと悩む飼い主さんもいますよね。
今回はそんなお悩みを解決すべく、子犬の散歩についてお話していきますね♪
目次
子犬の散歩が必要になる時期
子犬はいつだって活発で、遊ぶことがお仕事のような愛くるしさですよね!そんな子犬の散歩はいつから必要になるのでしょうか?
子犬の散歩デビューの計画から
子犬と言っても生まれたばかりの子犬から、生後11か月を越えた子犬まで様々ですよね!
トイレが一人ででき、飼い主さんとのアイコンタクトがしっかりとれるようになったり、子犬が外の世界に興味を持ち始めたら、まずは散歩に行く予定を立て始めてみてください。
散歩の予定を立てることはとても重要なことで、通るルートなどもなるべく危険が少ない道を選んだり、時間帯を選んだりしましょう。夏場は日が高い時間帯を避け、冬は日が高い時間を選ぶようにするといいですね!
リードに慣れてからが望ましい
子犬はリードや首輪をつけることも初めてですよね。初めて外に出た日ははしゃいでしまい、飼い主さんの制止もきかなくなることもあります。なので、自宅で訓練しましょう!
初めての首輪やリードが嫌で暴れる子もいますが、気長に慣れるのを待ってあげてくださいね。首輪とリードをつけたはいいが、引っ張って苦しそうと感じる時は、ハーネスタイプのものを利用するようにしてください。
子犬の散歩はデビューは生後14週以降が目安!
皆さんが気になる、子犬の散歩時期は生後14週(生後3か月半)以降からデビューすることが望ましいとされています。なぜならワクチンプログラムが完了するのが、この生後14週以降だからです。
外には様々なウイルスがいて、それらのものから身を守るためにワクチンを接種させます。子犬が母犬から受け取った抗体は最短で生後42日程度で消失してしまいます。
なのでこのタイミングに合わせて、生後42日~120日あたりまでを目安に計3回行います。混合ワクチンの種類は3種、5種、6種、7種、8種、9種とあり、数字が増えるごとに防げるウイルスの数が増えます。
混合ワクチンで予防できる感染症は以下のものが挙げられます。
- ジステンパー
- イヌ伝染性肝炎
- イヌアデノウイルス(ここまでが3種混合ワクチン)
- イヌパラインフルエンザ
- イヌパルボウイルス(ここまでが5種混合ワクチン)
- イヌコロナウイルス(ここまでが6種混合ワクチン)
- レプトスピラ1種(ここまでが7種混合ワクチン)
- レプトスピラ2種(ここまでが8種混合ワクチン)
- レプトスピラ3種(全て接種が9種混合ワクチン)
5種混合ワクチンが最も重要なワクチンになりますので、一番メジャーになっています。混合ワクチンは任意であり、接種するかどうかは飼い主さんの判断になります。しかし、愛犬のことを思うなら、受けさせておくべきでしょう!
次に狂犬病予防接種についてですが、こちらは義務になりますので必ず受けさせるようにしてください。これらのものの全て接種が完了し、子犬の体に抗体ができあがるのが、生後14週前後なのです。
こういった理由で、子犬の散歩は生後14週以降が望ましいと言われています。
中には社会化期をおすすめするお話も…
先程、ワクチンプログラムの都合から生後14週以降の散歩が望ましいとお話しましたが、色々な意見があり、中には生後3週間~12週間の「社会化期」に散歩を通して外の世界を体験させることが大切という意見もあります。
社会化期とは、子犬が兄弟や母犬、飼い主さんと生活を共にし、犬の生活の基準となる社会を学ぶべき時期のことを指します。
この社会化期に散歩をして、外の世界を体感し、怖くないものだと学ばせたほうがいいという意見もあります。これは今までの子犬の散歩の概念が覆るようなお話ですよね。
しかし、現実的にはワクチン未接種状態で散歩はとても危険です。なので、キャリーバックの中に入れて外を眺めさせることや、抱っこで散歩をするということが大切ですね!
続いて、子犬にとって外の世界は未知数のエリアということもあり散歩デビューは慎重にしたいものです。子犬の散歩をする時の注意したいポイントがありますので詳しく解説していきますね。
犬の散歩のしつけはとても大事です。散歩のしつけ方を『犬の散歩のしつけ方!好きなところへ行かせない方法』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
子犬に散歩を初めてさせる時の注意点
初めが肝心!
子犬にとって外は初めての世界です。その初めての世界で怖い思いをしたなら、散歩が嫌いな犬になってしまいます。
なので、まずは車通りが少なく、静かな場所を選んでみましょう。庭がある方は、まず庭からのお散歩が安全ですのでおすすめです!
まずはキャリーバックでお出かけを!
外を実際に歩かせる前にキャリーバックに入れて、外の世界に慣らしてあげましょう。初めてのにおいや、音に子犬がビックリしてしまうかもしれませんが、優しく声をかけて怖くないことを教えてあげてください。
1日5分~の短時間で慣らしていこう!
家の周りをぐるっと歩くだけでも、子犬にとっては冒険です!子犬の体力は少ない上に、初めての体験で疲れてしまうこともありますので、初めての散歩は1日5分~スタートしてみましょう!
慣れてきたら徐々に散歩の時間を長くしていき、最終的には小型犬なら20分~30分程度、中型犬なら30分~40分程度、大型犬なら1時間程度にまで伸ばしてあげてくださいね!
硬い地面に注意!
初めて散歩に出た子犬の肉球は柔らかく、硬いアスファルトなどで簡単に擦り剝けてしまいます。神経は少ないのであまり痛みは感じないですが、出血することもあり、飼い主さんが慌ててしまいますよね!
なので、なるべく土などの柔らかい地面を歩かせてあげるようにしてあげてください。犬用の靴下を履かせることも肉球を保護する役目があります。
サイズが無い場合は用途が違いますが、椅子の足カバーでも代用できますのでチャレンジしてみてください。
帰宅したら足をキレイに洗ってあげよう!
散歩が終わり、帰宅したら足をキレイに洗ってあげましょう。足が濡れることを嫌がる子もいますが、やはり清潔にしておいた方がいいですし、慣らしていくためにも足を洗ってあげることが大切です。
さらにブラッシングもして汚れを落としてあげるようにしましょう。ブラッシングはこれからの散歩に伴い、ノミやダニを発見する1つの方法でもありますし、皮膚の健康状態のチェックもできるので、積極的に行ってくださいね!
雨の日の散歩は避けよう!
散歩に行こうと思ったら、外が雨だったなんてこともあると思いますが、この場合は日程をずらして晴れて天気がいい日に行うようにしましょう。
雨でできる水たまりは、寄生虫や病原体などでとても汚れていますので、万が一これが口に入ったら大変です。雨の日の場合は室内で散歩のトレーニングをしてあげるといいですしょう。
雨の日の散歩については、『犬の散歩は雨でも必要?雨が続いた時の対処法』の記事で更に詳しく紹介しています。
散歩の時にはうんちバックと水の入ったペットボトルを持ち歩こう
外に出た解放感や興奮からか、用を足してしまう子犬もたくさんいます。愛犬のうんちは必ず持ち帰るようにしましょう。その時に、うんちバックやトイレットペーパーを少量持ってお散歩に行けばすぐに片付けられます。
においが防げるタイプの袋や、トイレにそのまま流せるタイプの袋が販売されており、とても便利なのでオススメです。
水の入ったペットボトルは、おしっこをした時に流すために持ち歩きましょう。これが散歩のマナーなので、忘れることがないようにしたいですね!
まとめ
子犬の散歩を行う時期については、色々な話が飛び交っているものなので、結果的には飼い主さんの判断に委ねられます。
ただワクチンは、散歩が早いにしろ時期を待つにしろ接種した方が愛犬を様々なウイルスから守ることができるので接種することをおすすめします。
子犬の散歩は楽しくもあり、ドキドキと緊張もするものですが、肩の力を抜いて一緒に楽しんであげてくださいね!