子犬は母乳だけの時期が終わると、飼い主さんが離乳食を与えなければいけなくなりますよね。離乳食って1日に何回ぐらい与えればいいのか、与える量はどのくらい?など、全てが初めての飼い主さんはとてもになりませんか?
成長期の子犬にとって食事はとても大切な事ですので、きちんと理解をしてから与えていきたいです。
そこで、子犬に与える食事の回数や与える量などについてまとめてみましたので、これから離乳時期を迎える子犬の飼い主さんは、是非参考にしてみてください。
目次
子犬に必要な餌の量や回数
子犬の食事回数は1日に3~5回程!
子犬の食事は、1日に必要な量を3回~5回に分けて与えましょう。子犬はまだ消化器官がきちんと出来上がっていませんので、一度にたくさんの量を与えてしまうと消化不良を起こしてしまいます。
また、子犬は食事の量が足りていないと低血糖を起こし、そのまま体調不良になってしまう事もあります。
子犬はちょっとした体調不良でも、免疫力が弱いので急激に悪化してしまう事もあります。そのため食事は量を管理しながらきちんと与え、体調管理には気を配るようにしましょう。
食事量を決める基本データは体重
1日に与える食事の量を決める時に、まず基本データとなるのは子犬の体重です。これは成犬の場合にも同じですが、子犬の場合にはここに月齢のデータも加える方がいいでしょう。
与えているフードの種類によって、適切な量は変わってきますので、そのフードに記載されている分量を目安に1日の食事量を決めていきます。
ここで間違いやすいのは、記載されているフードの量は通常1日の必要量です。この量を数回に分けて与えて下さい。決して記載されている量が1回分ではありませんので、間違えないようにしましょう。
1歳未満の子犬は、どんどん成長していく大切な時期と言えます。月齢や体重によってフードの必要量が変わっていきますので、その点は記載してある量をよく確認するようにしてください。
食事量を決める基本のデータは体重と紹介しましたが、実は体重だけでは食事量の判断は十分とは言えない場合があります。次の項目では、食事量を決める更に詳しい方法を説明していきますので合わせて確認してください。
便の状態は必ずチェック
子犬の便の状態は、必ず毎日チェックするようにしましょう。でも、どういった便を気をつければ良いのかわからないですよね。そこで、便によっての対処法の違いについて、解説していきますね。
コロコロした固い便
食事の量が足りていない可能性があります。規定量よりも少し量を増やしてみてください。水分摂取量が少ない時にも固い便をします。新鮮なお水はいつでも飲めるように、たっぷり用意しておいてあげてください。
柔らかい便
片付けた時に、シートや地面に便が残ってしまうような柔らかい状態の時には、食事の量が多いのかもしれません。少し減らして様子をみましょう。
それでもまだ柔らかい状態が続くようであれば、消化不良を起こしている可能性があります。食事の回数を増やして、1回に与える量を少なくしましょう。
体型も判断材料
子犬のうちは丸くて少しぽっちゃりしている方が可愛らしいものですが、あまりにもぽっちゃりし過ぎは、成犬になってもそのまま肥満傾向の犬になってしまいます。
同じ犬種で同じ月齢であっても、人間と同じように子犬にも個体差があり、与えている食事の量は同じなのに、痩せている子もいれば太っている子もいるなど体型は様々です。
フードに記載されている適正量は、あくまでも標準体型の場合の目安ですので、子犬の体型と便の様子を確認しながら食事量の増減を調整してください。
飼い主さんが必要に応じて調整をしてあげないと、肥満傾向の子はそのまま肥満気味の成犬へ、痩せ気味の子はそのまま痩せ型の成犬へ成長していってしまいます。
生まれたてから1歳までの餌の種類
子犬の成長は早い!
大型犬と小型犬では多少の違いはありますが、子犬は約1年で成犬の大きさにまで成長します。この期間は、身体の大きさだけでなく内蔵器官などの様々な部分も一緒に成長していくとても大切な時期です。
この時期に適切な食事管理をする事が、その後の健康維持にも大きく影響を及ぼします。その為、子犬の食事管理には飼い主さんが十分に気を配ってあげてください。
生後2~3週間位
この頃は、完全に母犬からの母乳が子犬の栄養源になります。母乳をしっかり取る事が成長過程においては、とても重要な事です。ただし、母犬の産んだ子犬が多いと母乳が全ての子犬にきちんと行き渡らない場合もあります。
また、母乳の出が悪い場合もありますので、子犬の体重は毎日チェックし、体重の増加を確認するようにしてください。
母乳の量が少なく体重増加が順調でない場合や、周りの子犬に押されて十分に母乳が飲めていないような子犬は、栄養が足りずに低血糖になり衰弱してしまう事もあります。
そのような場合には、子犬用のミルクを与える必要が出てきますので、体重の増加は必ず毎日確認するようにしましょう。
生後4週間~生後2ヶ月位
生後3週間程経つ頃には、乳歯がチラホラを生えてくるのが分かります。その頃になりましたら、子犬用のフードをぬるま湯でふやかしペースト状にした物を与え始めましょう。
与える回数は1日に必要な量を3回~5回に分けてあげてください。この時使用するフードは子犬用の物で、総合栄養食と記載されている物を選ぶようにしてください。
成犬用の物とは栄養価が違いますので、必ず子犬用のフードを与えます。ふやかす時に使用するお湯は、熱湯を使用するとフードの栄養素が壊れてしまいますので、必ずぬるま湯を使用するようにしましょう。
生後3ヶ月~半年
生後3ヶ月を過ぎて半年位までの間は、成長スピードが最も速い時期です。この頃には、乳歯もだいぶしっかりしてきますので、フードもふやかさずにそのまま与える事が出来るようになります。
フードの固さを変える時には、便の様子を見ながらゆっくりと切り替えていくようにしましょう。運動量も増えてきて食欲も旺盛になってきますが、フードの与えすぎには注意してください。
この時期に食べる食事は、健康を保つ身体を作る為と、単純に身体を大きくする成長に使われていきますので、摂取する栄養状態がよくないと将来の健康維持に大きく影響を及ぼしてしまう可能性があります。
可能であれば、生後5ヶ月位までは食事は1日3回程度に分けて、消化不良などを起こさず食べた物がきちんと吸収されるように、ゆっくりと与えていきましょう。
生後半年~1歳
生後六ヶ月を過ぎてくると、成長スピードがだんだんと落ちてきます。この時期の食事は身体の成長よりも健康維持の為に使われる要素が多くなってきます。
それに伴ってフードの適正量にも変化が出てきますので、記載をよく確認するようにしてください。
1歳になる頃には、フードを成犬と同じ物に切り替えていく準備をしますが、その際には離乳食の柔らかさを変えていった時と同じように、少しずつ子犬用から成犬用に切り替えていくようにしましょう。
食事の回数も1歳になる頃には1日2回にしていきますが、回数はいきなり減らすのではなく、減らす時間の食事をだんだんと少なくしていき、朝晩の食事量をその分増やすようにします。
何事も急に変更するのではなく、ゆっくりと変えていくようにしてください。
もし、子犬がなかなかご飯を食べない場合は、必ず原因があります。詳しくは、『子犬がご飯を食べない!考えられる原因や試したい方法』の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
子犬の食事について紹介してきましたが、子犬の食事は、成犬になってからの健康を維持していく為や、身体の基礎を作る為にもとても大切な物です。
離乳食の時期は、フードの用意をしたり、1日に何度も食事を与えたりしなければならず、飼い主さんには多くの手間が必要になってきます。
しかし、その後の犬の健康維持にとって大切な時期ですし、犬の寿命から換算すれば本当にあっという間の短い期間ですので、子犬の成長を楽しみながら食事を与えるようにしていってくださいね。