猫を抱っこした時に嫌がられることってありませんか?自分からすりよってきてくれるので、決して嫌われている訳ではないと思うのだけど、抱っこして拒絶されるとなんだか寂しい気持ちになってしまいますよね。
抱っこを嫌がる猫は意外と多いですが、何故なんでしょう。そこで、猫が抱っこされるのを嫌がる理由を調べてみましたので、是非読んでみてください。
目次
猫が抱っこされるのを嫌がる理由
気まぐれな性格
猫が抱っこされるのを嫌がる理由は色々ありますが、単純にその時機嫌が悪いだけのこともあります。元々猫は群れを作らずに単独で生きていた祖先の性質を受け継いでいますので、気まぐれな面があるのです。
今まで飼い主さんに甘えていたので、その延長で抱っこをしようとしても、突然機嫌が悪くなってしまうこともあります。
飼い主さんからすると戸惑ってしまうこともあると思いますが、その気まぐれで不思議なところも猫のよさでもあると理解してあげてください。
嫌な経験がある
抱っこをされた後に嫌な経験をしたのを覚えていて、抱っこ自体を警戒して嫌がることもあります。
例えば、抱っこをされて病院へ連れて行かれた、シャンプーをされたなど飼い主さんはすっかり忘れているようなことでも、猫はしっかりと覚えていることがあるのです。
そのため、抱っこをされると次に嫌なことが起こるのではないかと警戒して、常に嫌がるようになってしまうことがあるのでしょう。
抱っこの体勢が気に入らない
飼い主さんからすると猫が可愛くて大切に抱っこしているのですが、猫からするとその体勢が不安定に感じていることもあります。
特に猫がじっとしている時に、つい抱っこしてしまう飼い主さんがいますが、猫は安定した場所でゆっくりしていたかったのに、急に飼い主さんに抱っこされ不安定な体勢をとらされたことに対して不満を持つこともあります。
匂いが嫌
猫は人よりも嗅覚がとても発達していますので、タバコや香水の匂いを嫌がって逃げてしまうこともあります。
外から帰宅した後などは嗅ぎなれない匂いが洋服からしてきますので、そのままの恰好で抱っこされると嫌がる猫は多いです。
帰宅した時に猫が近寄ってきて匂いを嗅いでいることがあるのは、嗅ぎなれない匂いに危険な物がないか確認しているという説もあります。
痛いところがある
体調不良がもとで身体のどこかに痛みがある時などは、抱っこされるのをとても嫌がります。
嫌がる様子がいつもと違う時や、一定の場所を触った時に過剰な反応をする時には、何か異常があるのかもしれませんので、よく確認してみるようにしてください。
猫の様子を確認する時には、必ず座った体勢で猫を優しく抱き全身を撫でるようにチェックしていきましょう。また、猫にも定期的な健康診断は必要です。
健康診断にかかる費用などを、『定期的に必要!?猫の健康診断にかかる費用まとめ』の記事でも詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
猫に構ってばかりは良くない
猫の時間を尊重する
本来猫は単独で生活する性質を持っていますので、他の猫や人と長時間群れることは得意としていません。それは相手が大好きな飼い主さんであっても同じことです。
猫は自分のペースで過ごす時間をとても大切にしていますので、猫がゆっくりくつろいでいる時などは、やたらに構ったりせずにそっとしておいてあげましょう。
子どもは苦手
どんなに言い聞かせても、小さなお子さんは猫を構い過ぎてしまうことが多いです。手加減無しに毛を引っ張ったり、尻尾をつかんだりと容赦のない行動に猫はストレスを溜めてしまうこともあります。
もちろんお子さんの方は猫をいじめる気は全くないのが大人は分かりますが、猫にはそれが通じず、大きな声をあげながら自分をしつこく追いかけ回す嫌な人としか見ていないかもしれません。
一緒に生活をしていくからには、お子さんとも仲良くなって貰わないとお互いによくありませんので、猫とお子さんを対面させる時には必ず大人が側に付き添うようにして、猫が嫌がる様子を見せたらすぐにやめさせ、逃げてもしつこく追いかけるようなことはさせないようにしましょう。
更に飼い猫が喜んでくれる触れ方や遊び方を、『猫好き必見!猫が喜ぶ触り方や遊び方を全て解説!』の記事でも詳しく紹介していますので、猫にもっと喜んでもらいたい方は合わせて読んでみてくださいね。
抱っこしても嫌がられないためにできること
大きな声を出さない
猫は大きな声や音が苦手なことが多いです。近くで大きな声を出されたりすると、驚いて落ち着かずその場から離れようとしてしまいます。
猫が可愛くて大きな声で何度も名前を呼ぶ飼い主さんがいますが、その行為は猫にとってはとても嫌なことだと覚えておきましょう。
そして、側にきた猫を抱っこする時にも、嬉しさのあまりか大きな声で話しかけてしまう飼い主さんも多いですが、猫を抱っこする時には静かに優しく話しかけるようにしてください。
いきなり抱き上げない
猫は自分がくつろいでいる時や遊んでいる時に、いきなり抱き上げられることを嫌がることが多いです。抱っこを嫌がらないようにするためには、まずは飼い主さんの膝の上でくつろぐことを覚えてもらいましょう。
猫がいつもくつろいでいる場所の近くで、床やソファに座ります。猫が自然と近寄ってきて膝の上に乗ってくれるのを待ちましょう。
おもちゃなどで誘っても構いませんが、大きな声でしつこく呼ぶことは逆効果になりますのでやめてください。これを何度か行っていくうちに猫もすんなりと膝の上にきてくつろぐようになっていきます。
飼い主さんの膝の上は安心できる場所だと覚えてもらうことが、抱っこ好きな猫になってもらう第一歩です。
上手な抱っこの仕方を覚える
猫が膝の上でくつろいでくれるようになったら、まずは座ったままの体勢で猫が嫌がらない抱っこの仕方をマスターするようにしましょう。
猫は一番弱い部分であるお腹を外側に向けるのを苦手としていますので、抱っこをする時には片方の手を猫の脇の下へ入れて、もう片方の手でお尻をしっかりと支えお腹を飼い主さんの身体側に向けるように抱っこします。
これを座ったままの体勢で問題なく行えるようになれば、立ちあがっての抱っこも問題なくできるようになるはずです。抱っこをしている時には、猫が安心するように優しく頭や背中を撫でてあげてください。
抱っこの前後に嫌なことはしない
抱っこをした時にうっかり落としてしまった、抱っこをしてそのまま動物病院に連れていった、シャンプーをするためにお風呂場へ連れて行かれたなど、飼い主さんからすると日常のなんてことはない行動でも、猫は自分が嫌な思いをしたことをよく覚えています。
特に抱っこをされた後に嫌なことが何度かあったのだとすれば、抱っこは嫌な物と結び付けて覚えてしまうでしょう。この思いを解消するには、抱っこの前後には猫にとって嫌なことはしないようにするしかありません。
抱っこの仕方に変化をつける
抱っこの前後には嫌なことをしないように気を付けていても、猫を移動させる時などはどうしても抱っこが必要なことがあります。そのような時にはくつろぐ体勢の抱っこと移動をさせるための抱っこの仕方に変化を付けるようにしましょう。
動物病院へ行く時などは猫が嫌がるのが分かるせいか、つい飼い主さんもいたわるように大切に抱っこをしてしまうことが多いと思います。
そうではなく、猫が嫌がるのが分かっている時には、優しく声をかけたりせずにあくまでも事務的に後ろからサッと抱き上げるようにしてください。
キャリーケースなどに入れる時にもあくまでも事務的に行い、声をかけて落ち着かせるのはケースに入れてからにしましょう。
更に、飼い猫を抱っこ好きにさせるためのテクニックを、『距離も縮まる!?飼い猫を抱っこ好きにさせるテクニックを紹介!』の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
猫が抱っこを嫌がる理由について紹介してきましたが、いかがでしたでしょか。何か思い当たることはありましたか?
基本的に猫は抱っこがあまり好きでない猫が多いですが、柔らかくてふわふわな猫は可愛いので、抱っこはしたくなりますよね。
信頼している飼い主さんの抱っこであれば、猫も安心しておとなしくしていることもあります。猫が嫌がらない抱っこの方法も紹介していますので、あまりしつこくしない程度にゆっくりと慣らしていってみてください。