犬の去勢手術の費用はどのくらい必要?知っておきたい補助金制度も解説!

犬 去勢手術 費用

 

オスの子犬を飼い始めたら「去勢手術どうしよう?」と悩まれる飼い主さんが多いのではないでしょうか。またメス犬と違って生理の出血もないので「別にいいんじゃない」と思われる飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

去勢手術をするかしないかを決めるには、まずは知っておいた方が良い事があります。今回は去勢手術って犬にとって必要な事なのか、そして気になる費用とその金額の差と理由もご説明します。

また、去勢手術をするにあたって補助金が出る事があるってご存知でしたか?飼い主としてはいただけるならありがたいですよね。その補助金についても具体的にご紹介していきましょう。

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犬の去勢手術にかかる費用

去勢手術の費用はそれぞれの動物病院によって金額はまちまちです。また犬の大きさによって金額は違います。

動物病院によっては体重によって金額を段階的に設定されている事もあります。一般的に小型犬の去勢手術は20,000円前後~の所が多いですね。

また手術自体の料金以外にも料金がかかってくる場合があり、それには理由があります。動物病院に問い合わせする前に事前に知っておいた方が良い事がありますので、わかりやすく細かな所までご説明していきましょう。

入院費や術後のケアで金額が変わる

先にご説明したように獣医さんによって去勢手術の金額はまちまちになりますが、その金額が違うのには理由があります。簡単に言うと手厚い管理を望まれるのであれば、それだけの料金は当然かかってきます。

例えば手術後の入院期間は一般的には日帰りか一泊入院という事が多いですが、日帰りか一泊かでも料金は違います。

その後の通院の回数ですが、通常1回か2回程度ですが犬の状態によって異なってきますし、抜糸があるかないかでも料金が違ってくるのです。

手術前の検査

血液検査が一般的ですが、他にも不安要因がある場合はその料金が当然かかってきます。例えば「レントゲン」や「心電図」などです。

どこまでの範囲を検査するかは、その時の犬の年齢や状態によって異なってきますので獣医さんとよく相談されると良いでしょう。

一般的に、行う血液検査の料金は手術費用に含まれている場合もありますし、別途になっている場合もあります。

それと抜糸が必要な場合は手術費用に抜糸費用が含まれているかいないかも動物病院によって違います。事前にしっか獣医さんに聞いておくと良いでしょう。

犬種によって金額が変わる

大型犬種は体が大きいので麻酔量などから金額が変ります。大型犬種は小型犬種に比べて10,000円~20,000円は高額になる事が多いようです。

また、ブルドッグ系の鼻が潰れた犬種やイタリアングレーハウンドやボルゾイなどの犬種は麻酔のリスクが高い犬種にあたります。手術後の管理が集中治療になるケースがあり、その場合は別途料金がかかってくるのです。

傷口を保護するために必要な物を購入する場合

去勢手術後に傷口を舐めてしまうと傷口が開いてしまったりする事があります。犬が気にするような場合は「エリザベスカラー」の装着や保護服の着用をすすめられる場合もあります。

「エリザベスカラー」とはパラボラアンテナの形をした物で首周りにつけて傷口に口が届くのを防ぎます。保護服は動物病院で相談すれば用意してくれる場合もありますし、飼い主さんが通販で購入したり、手作りされても良いでしょう。

犬の去勢手術には補助金が出る自治体もある!

犬 去勢手術 費用出典:千葉県獣医師会

補助金は動物愛護の精神を深めるためと不要な繁殖をして不当に捨てられる事を防止するために始められたもので、避妊、去勢の手術を受ける犬、または猫の補助金を出してくれるというものです。

補助金はお住まいの地域で検索する

補助金は自治体や獣医師会で行っていますので、お住まいの自治体、またはお住まいの地域の獣医師会のホームページで補助金の有無を確認されてみると良いでしょう。

また対象が「飼い主不明の猫限定」であったり、「避妊のみ(去勢は対象外)の補助」であったりすることもありますので、細かに確認される事が必要です。

必要な書類や申請や請求の仕方はその自治体や、獣医師会によって異なります。参考に、自治体の一例と獣医師会の一例をご紹介しておきましょう。

獣医師会の例

千葉県獣医師会では毎年、犬・猫の合計約800頭に一部の割引を行っています。応募が毎年多く、抽選という形で行っています。

抽選で当たった方は当たった方に送られてくる「利用券」を持参して飼い犬が手術を受けた場合は手術費用から5,000円の割引されます。

マイクロチップ装着の割引もある

犬にマイクロチップは必要?付けるメリットとデメリットまとめ』の記事でも紹介していますが、マイクロチップとは犬の肩甲骨の間に埋め込む迷子札のような物で、近年は装着される方が増えています。

このマイクロチップを去勢手術と同時に装着される場合は、装着費用の一部としてさらに1,000円が割引になります。

応募期間とその方法

動物愛護週間中(9月20日から9月26日まで)に所定の応募用紙に手術を受ける予定の動物病院でゴム印を押してもらって必要事項を記入して、62円切手を貼って応募する。

応募用紙は千葉県獣医師会に所属している動物病院で8月中からに配布されます。応募期間外の消印は無効となります。

【対象の資格と通知について】

  • 狂犬病予防注射が済んでいて登録されている事
  • 手術が可能な犬(生後半年に満たない、または高齢などで手術ができない場合は不可)
  • 当選、落選の通知は10月末ころまでお知らせが届く
  • 去勢手術は12月末までに行うこと

自治体の例

栃木県さくら市では犬・猫の避妊手術費の補助・去勢手術費補助があります。予算がなくなると終了になるのですが、さくら市のホームページでは年度内の受付件数と予算の残額が記載されているので申請できるかを知る事ができます。

【対象者は以下の要件に該当する方】

  • 市内に住所が有ること
  • 販売を目的としない犬、または猫の所有者
  • 獣医師により、避妊手術または去勢手術を受けた犬または猫の所有者
  • 犬の場合は補助を受ける年度の狂犬病予防注射を受けていて、犬の登録がしてあり、狂犬病予防注射済票の交付を受けていること
  • 市税を完納していること

【交付される金額】

  • 飼い犬(メス)5000円
  • 飼い犬(オス)3000円
  • 飼い猫(メス)4000円
  • 飼い猫(オス)3000円
手続きの方法

様式はさくら市のホームページからダウンロードするか、環境課に取りに行くともらえます。

  1. 補助金交付申請書にあらかじめ記入して獣医師に渡して、手術を受けます。その後、申請書に手術をしてもらった獣医師さんの証明をもらいます。
  2. 補助金交付請求書に記入して、補助金交付申請書とともに手術後一か月以内に環境課へ提出するか、輸送します。
  3. 市で審査後、補助金交付決定が行われて通知されます。補助金は申請から約一か月後に指定口座に振り込まれるという仕組みです。

犬の去勢手術を行う時の流れや、気になるリスクについて、『犬の去勢手術のメリットとは?流れやかかる手術費用を解説!』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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犬の去勢手術のメリット・デメリット

去勢手術を受けなかった場合に犬に起こり得る「病気」やその性質上、出てくる困り事というのがあります。去勢手術を受けておく事でこれらを回避できる事はわかっています。

また手術を受けることによっての犬の負担など心配な点も飼い主としては知っておきたいですよね。飼い主さんが去勢手術を受けるか受けないかを検討される材料としてぜひ参考にしてみてくださいね。

去勢手術のメリット

事前に飼い主として知っておきたい事として、まずは犬の去勢しなかった場合にかかる可能性がある病気と困り事を具体的にご紹介していきます。

肛門周囲膿瘍のリスクを回避できる

肛門の周りにできる腫瘍で、もともと犬のお尻の穴の周りにある肛門周囲腺と呼ばれる分泌腺があるのですが、この腺が腫瘍化してしまうものです。

見た感じ、肛門の周りの一部が膨らんでいるようだったり、肛門が出ているように見えます。一か所だけではなく、数か所同時に発生する事があります。手術は腫瘍を取り除く他に去勢手術も同時に行います。

これは腫瘍が男性ホルモンと関係しているからなのです。この病気は若いうちに去勢しておくとほとんど発生しない事がわかっています。

なかなか気が付かずに放置しておくと腫瘍が大きくなっていろいろな支障が出てきますし、合併症を起こす事があります。

先ほどご紹介した肛門周囲腺腫瘍の場合はしこりが肛門を塞いでしまいうまく排泄できなくなる事もありますし、大きくなった腫瘍を取る際に肛門を締める肛門括約筋を傷付けてしまうリスクが高くなるのです。

そして、腫瘍が破れてしまう事を自壊と言いますが、自壊して出血してしまうと汚れやすい場所なので細菌感染して化膿する事もあります。

精巣腫瘍

通常は陰嚢内に下りてくる睾丸がお腹にとどまってしまう事があります。生後二ヶ月までに両方、もしくは片方の睾丸が確認できなければ「潜在精巣」といって、将来腫瘍になる確率の高いもので「精巣腫瘍」と呼ばれます。

精巣腫瘍は停留睾丸になっていなくても去勢していなければリスクはあります。飼い主さんが見てわかるくらいに、睾丸が見た目にも大きく腫れあがるのです。また10歳を超えると精巣腫瘍の発生率が高まる事が証明されています。

精巣腫瘍の場合は「エストロジェン亢進症」というホルモン異常を引き起こす事が知られています。エストロジェンというメス化させるホルモンが異常に分泌されるために様々な症状を引き起こすのです。症状は以下のようなものがあります。

  • 皮膚の色素沈着
  • かゆみのない左右対称性の脱毛
  • 雌性化(包皮の下垂、陰茎の萎縮、乳房の発達、乳汁分泌など)
  • 汎血球減少症(各種の血液成分が作れないため貧血症状が出る)

汎血球減少症という血液の症状が出てしまうと、数週間にわたって輸血を行いながら集中治療を行いますが、死亡率が非常に高くなります。去勢手術はこの精巣を取りますから、回避できる病気になるのです。

愛犬をさわって陰嚢に下りてきていない事は簡単に確認する事ができます。早めに去勢手術をしてお腹の中にとどまった睾丸も摘出する事で腫瘍になる事を防ぐ事ができるのです。

発情期のオス犬の負担

犬はご存知のように嗅覚がとても優れています。犬のオスはメスが発情期に入ったメスの尿に含まれる「フェロモン」に反応して発情します。

「フェロモン」は簡単にいうと「におい」です。近所のメス犬が発情期に入るとオス犬はそのにおいの反応して食欲がなくなり、痩せてしまう事もあるほどなのです。

オス犬にとってはそれほどまでに強烈な欲求なので、脱走してしまったりする事もあります。そうなれば迷子になって帰れなくなる事もあるでしょうし、それだけではなく交通事故に合う危険性もあるのです。

去勢手術をしておくことで、こういった危険や負担から愛犬を守る事ができるのです。

マーキングで困らない

成犬になってから去勢手術を獣医さんに依頼される場合は、犬のマーキングに困って依頼される事が多いです。マーキングは犬が縄張りを示すためにあちこちに尿をかける行為で、家の中でもしてしまう事があります。

成犬になっていると去勢手術を受けても癖になっていて止めない場合もあるようですが、去勢手術をする事で全くしなくなる事もあります。また早いうちに手術をしていればマーキングは防ぐ事ができるのです。

攻撃性が弱まる

オス犬は群れのリーダーになるために何歳になっても飼い主に挑む事があります。またその性質からオス犬が飼い主に対しても攻撃的で、飼い主がしつけに悩んで獣医さんに相談する事があります。

この場合、オス犬は攻撃性を弱めるために獣医さんから去勢手術を提案される事があるのです。

しつけはまたし直す事が必要ですが、去勢手術をする事で攻撃性は弱まります。この事によって飼い主さんの恐怖心が減り、しつけをしやすくなるという利点があるのです。

早いうちに去勢手術をしておく事で、こういった性格にはなりにくくなるのです。

去勢手術のデメリット

去勢手術を受ける事で回避できる病気や困り事、犬自身の負担をお読みいただいた事で、去勢手術のメリットはおわかりいただけた事でしょう。しかし手術は犬に負担がないわけではもちろんありません。

去勢手術をするにあたって飼い主さんが一番心配なのが全身麻酔をかける事ではないでしょうか。麻酔は種類がたくさんあるのですが、その種類がその犬にとって合わないと麻酔の副作用が起こる事があります。

麻酔の副作用

麻酔の副作用ですが具体的には心拍数が少なくなったり、呼吸が抑制されたり、血圧が低くなったりする事です。この状態が続くと命に危険を及ぼす事があります。

その変化にいち早く気付くために手術中は「血圧モニター」や「呼吸モニター」などを付けて常に監視しながら行うのです。麻酔薬は毒物の一種なので、解毒をする肝臓は麻酔後は疲れて機能が悪くなります。

また、腎臓は麻酔を排出する所ですから機能が低下していると麻酔が体からスムーズに排出されないため、体の中にとどまってしまいなかなか覚めないという事があります。

そういった事を事前に知って対策をするためにも、手術前に行う血液検査は重要なのですね。

犬の発情期がいつやってくるのかを、『犬の発情期はいつ頃?飼い主なら知っておきたい犬の発情期まとめ』の記事で更に詳しく紹介していますので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。

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まとめ

健康な愛犬にメスをいれる事は飼い主にとって決断がいる事ですよね。お読みいただいた内容もふまえて獣医さんと家族でしっかり話し合い、納得のできる判断ができる事が愛犬にとっての最善なのではないでしょうか。

また犬が去勢や避妊手術をすると肥満になりやすいというのはあるのですが、太るのは手術をしたからではなく食事と運動量です。飼い主さんがこれらを気を付けていけば愛犬を肥満にする事はありませんよ。

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