柴犬の抜け毛対策はできていますか?正しいブラッシング方法を解説!

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「毛がスゴイ…。」

犬のなかには、春と秋の換毛期にごっそりと被毛が抜ける犬種がいます。柴犬はまさにそれの代表格と言ってもいいでしょう。

この抜け毛の季節がやってくると、少し憂鬱になってしまう飼い主さんもいるかもしれません。

そこで今回は、柴犬の抜け毛対策と換毛期のブラッシングについて紹介していきますので、是非参考にしてください。

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柴犬の抜け毛対策

柴犬の抜け毛と換毛期

柴犬は春と秋に被毛が抜け代わる換毛期というのが訪れます。

  • 春:冬毛から夏毛へと生え変わり、すっきりとした印象になります
  • 秋:夏毛から冬毛へと生え変わり、もこもこと少し丸くなったような印象になります

この時期は抜け毛が大変多く、飼い主さんを悩ませてしまうかもしれませんが、犬にとってこの換毛期は新陳代謝を促すためにもとても大切なもので、

柴犬は短毛でありながら、換毛期には抜け毛が大変多い犬種となります。

換毛期には毎日ブラッシング

ブラッシングは換毛期だけではなく、日頃から行って欲しいのですが、特に換毛期には毎日行うようにしてください。

抜け毛が床に飛び散る前にブラッシングをして取り除いてしまうことで、床掃除の負担が減るだけでなく、

抜け毛が室内を舞う量も減りますので洋服などへの付着も減らすことができます。

換毛期で被毛が抜ける時には、犬も皮膚が少しむず痒くなるようですので、ブラッシングをして皮膚をマッサージしてあげると、抜け毛が取り除けるだけではなく血行促進にもつながりますし、一石二鳥となるでしょう。

適度なシャンプー

シャンプーをして余計な被毛を取り除くのも効果的です。

ただし、あまり頻繁なシャンプーは、汚れや無駄毛だけでなく柴犬の皮膚に必要な油分まで洗い流してしまい、皮膚トラブルの原因になりかねませんので、シャンプーは月に1~2回程度にしておいてください。

シャンプー前には念入りにブラッシングを行い、余計な被毛を取り除き汚れを浮かしておきます。

この時きちんとブラッシングをせずに被毛を濡らしてしまうと、既に抜けていた被毛がからまってしまいますので、後処理が大変になってしまうでしょう。

シャンプー剤は必ず犬用の物を使用し、最後のすすぎの時にはシャンプー剤が皮膚に残らないようにしっかりと洗い流してください。

終了後は自然乾燥ではなく、タオルで水分を充分に取ってから、ドライヤーを使用して根元までしっかりと乾燥させます。

ドライの最中は抜けた被毛が飛び散りますので、時々被毛をやさしくとかして抜け毛を取り除きながら行うといいでしょう。

犬のシャンプーを行う方法は、『犬がシャンプーを嫌がる時に試したいシャンプーを好きになってくれる方法』の記事で詳しく紹介しています。

服を着せてしまう

換毛期の抜け毛にどうしても困り果ててしまう時には、その時期だけ洋服を着せてしまう方法もあります。

あまり体にフィットし過ぎる物ではなく、通気性がよくてゆったりとしたサイズを選んであげてください。

人用のTシャツを少し加工して着せるだけでも抜け毛対策としては効果があります。

ただし、洋服を長時間着せたままにしてしまうと、皮膚が蒸れてしまい皮膚トラブルの原因になりますので、夜眠る時には脱がすようにするなどの配慮が必要です。

柴犬は抜け毛が多い!

柴犬はダブルコート

犬の被毛は、ダブルコートとシングルコードの2種類に分かれるのですが、柴犬はダブルコート犬種となります。

このダブルコートとは下記のような2種類の被毛が生えていることをいいます。

  • オーバーコート:皮膚を守るための長めで少し固い毛
  • アンダーコート:体温調整のための柔らかい短めの毛

オーバーコートと呼ばれる上毛は、柴犬の皮膚を紫外線や汚れなどから守る働きをしてくれて、アンダーコートと呼ばれる下毛は体温調整の役目をしてくれます。

日本古来の犬である柴犬は、日本の四季に合わせて体温調節ができるようにこのような二重構造になっていて、換毛期にはアンダーコートが寒暖差に応じて生え変わるようにできています。

春の換毛期

春から夏にかけての換毛期には、冬の間柴犬の体を外気の寒さから守ってくれていた柔らかい被毛がどんどん抜けますので、秋から冬にかけての換毛期よりも抜け毛が多いです。

抜けた柔らかい被毛は、少し固めである外側の被毛にからまってそのまま柴犬の皮膚近くに留まってしまうことがよくあります。

この既に抜けている被毛をそのままにしてしまうと、皮膚への通気性が悪くなり皮膚病のきっかけを作ってしまう恐れがあるでしょう。

抜けた被毛をきれいに取り除くためには、毎日のブラッシングは必須となります。

柴犬の正しい飼い方については、『柴犬の飼い方完全ガイド!初心者でも柴犬の飼い方をマスターしよう!』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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柴犬にはブラッシングが欠かせない!正しいブラッシング方法

ブラッシングに必要なグッズと上手な手順

柴犬の換毛期にブラッシングをしようと思っても、ホームセンターには様々な種類のブラシが販売されていますので、どれを使えばいいのか悩んでしまいますよね。

そこでそれぞれのブラシの役割についてと、その使い方を紹介していきましょう。

スリッカーブラシ

幅広の土台に、先が曲がった針金のようなピンが刺さっている金属製のブラシです。

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これでブラッシングをすると被毛が大量に取れますので、まずはこのブラシを使って被毛を取り除きます。

皮膚に当たるようにブラッシングしてしまうと、ブラシの材質上柴犬は皮膚に痛みを感じますし、皮膚を傷つけてしまうおそれもありますので、直接皮膚には当てないように優しくブラッシングしてください。

被毛の少なくなってきた老犬の場合には、若い頃と比べると皮膚の表面も余計に傷つきやすくなっていますので、

ブラシの先が柔らかくなっているタイプのスリッカーブラシを使用するのもおすすめです。

コーム

定規のような形のクシです。半分目が粗く、反対側の半分は目が細かくなっているものが便利でしょう。

スリッカーブラシを使用して余計な被毛を取り除いたあとに、コームで被毛を整えます。被毛が絡みついてしまっているような箇所は、コームを使用してほぐすようにしてください。

コームは大きさがいくつかありますが、これは犬のサイズに合わせて購入するのではなく、飼い主さんが使用する時に手に馴染みやすいサイズ選ぶようにしましょう。

獣毛(じゅもう)ブラシ

ブラッシングの最後の仕上げに使用します。豚の毛でできている物が一般的で、最後に獣毛ブラシを使うことで被毛に艶が出ます。

まずはブラッシングに慣らす

柴犬が段々と成長していき、初めての換毛期を迎える時にいきなりブラッシングをしようとしても、犬はブラシの存在そのものに拒否反応を示すかもしれません。

そうならないためにも、子犬の頃からブラッシングに慣らしておく必要があります。初めてのブラッシングは獣毛ブラシを使用しましょう。犬の背中などを優しくとかすようにブラッシングしてあげます。

ブラシに対して警戒心を抱くようでしたら、いきなり被毛をとかすことはせずに、鼻先や足元にブラシをおいて犬自身にそれが何なのかを確認させてあげてください。

嫌がったり怖がったりしている時に無理に行ってしまうと、ブラッシング嫌いの犬になってしまいますので、徐々に慣らしていくようにしましょう。

ブラッシング時の注意

換毛期の柴犬は、本当に驚く程被毛が抜けていきます。室内でのブラッシングは抜け毛の処理が大変だからとの理由で、庭先や散歩時に外でブラッシングを行う飼い主さんが多いようです。

ブラッシング時に取り除いた被毛は、後で片付けようと足元に放置したままにしてしまいますと、風に乗ってふわふわと飛んでいき周囲に散らかってしまいます。

飛び散った被毛が周囲のお宅の庭に入りこんだり、洗濯物に付着したりしてしまうとトラブルになる恐れがありますので、抜け毛はすぐにビニールなどに入れる習慣を付けるようにして、周囲へ飛び散らないように極力注意をするようにしましょう。

じっとしていない時のブラッシング

換毛期の柴犬は毛がどんどん浮いてきて、ブラッシングにも時間がかかってしまうことがあるかもしれません。

犬が飽きてしまう時には、下記の動画のようにリードを付けてそのリードを足で踏んで固定しておけば、犬がウロウロすることなくブラッシングに集中することができます。

あまり長くなってしまいそうな時には、一度休憩を挟んで遊んであげてから再開するのもいいでしょう。

また、スリッカーブラシは、動画のようにこまめに動かすことで犬の皮膚を傷つけることなく、被毛をスムーズに取り除くことができます。

犬の正しいブラッシング方法や嫌がってブラッシングさせてくれない場合の対処法は、『犬がブラッシングを嫌がる理由とは?飼い主なら知っておきたい正しいブラッシング方法』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。

犬 ブラッシング 嫌がる
愛犬家の皆様の中でも「ブラシを取り出すと犬が逃げるんです」とか「なかなかブラシをさせてくれなくて」と言われる方、残念ながら多いです。でも...

まとめ

換毛期の柴犬の抜け毛対策について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

柴犬を飼うからには、この換毛期の大量の抜け毛からは逃れることができません。

ブラッシングをこまめに行うことで抜け毛の飛び散りもだいぶ解消され、掃除の負担も軽減されるでしょう。

犬とのスキンシップもかねて、楽しくブラッシングを行うようにして換毛期を乗り切りましょう。

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