猫を飼っていると可愛さに毎日癒されますね!いつも元気な猫だけれど、たまに食事の後に吐いてしまって、飼い主さんも慌てたり、心配してしまうことがありますよね。
実は、猫は比較的吐くことが多い生き物なのは知っていますか?例えば、毛づくろい後の毛玉の吐き戻しも、猫ならではですよね。
でも、いつもと少し様子が違うかも…と感じたり、どうして食べたものを吐いてしまうのか、気になっている飼い主さんが多いはず…。今回は、そんな飼い主さんへ猫が食後に吐いてしまうときの原因や対策をご紹介していきますね。
目次
猫が餌の後に吐く時の考えられる原因
猫の体質に餌が合っていない
猫が食後に餌を吐いてしまう原因の1つに、キャットフードが体質に合っていないことが挙げられます。市販されているキャットフードは、味や種類も様々で、中には食品添加物が入っているものもあります。
この食品添加物が、猫の体質に合わないことがあり、食事を食べた後に体が受け付けずに吐いてしまうことがあります。餌を最近変えたなど思い当たる節があるならば、このケースが原因のことが多いのです。
また、体質の変化により、今まで食べれていたものが合わなくなる時もあります。なるべく、ナチュラル志向のフードを選んであげるようにしましょう。
食べ過ぎからの嘔吐
猫の餌の量には、体重や成長度合い、運動量によって決められています。この範囲よりも多い量の餌を与えてしまうと、食べ過ぎてしまうことがあり、嘔吐に繋がることがあります。
この場合は、猫の体重や成長度合いを元に、餌の量を再計算してあげて適切な量を与えてあげることで改善します。稀に、適切な量を与えていても吐いてしまう猫もいます。この場合は、量を減らして回数を増やし様子を見てみましょう。
猫に与える正しい餌の量については、『猫に与える一回の餌の量はどのくらい必要?年齢別の正しい量』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
早食いをして胃がビックリした
猫の中には、早食いをしてしまう子もいますね!早食いは、胃に負担をかけることが多く、嘔吐の原因になります。食べてすぐに吐いてしまったり、食べている途中で吐いてしまうなら、このケースを疑いましょう。見極めるポイントは、吐いたものが消化されずにそのまま出てくることです。
空腹すぎた時
前回の食事の時間からかなり時間が経ってしまった、前回の食事の量が少なかった、などのときに多い嘔吐です。これは、空腹時に餌を一気に食べてしまうと胃が痙攣をおこしてしまい、吐いてしまうのです。
また、がっついてしまうことで胃に空気が入ってしまい、この空気が逆流するため一緒に吐いてしまうことがあるのです。餌は、毎日同じ時間を心がけて与えてあげましょうね!
上手く飲み込めなかった時
猫の中にはちゃんと餌を噛まずに飲み込んでしまう子もいて、喉に引っかかってしまうことがあります。人間で言う喉にものが詰まった時と同じ状況ですね!
猫は、喉に餌が詰まったことが苦しく、えづいてしまい嘔吐に繋がることがあります。猫の大きさに合ったフードの形状か確認してあげて、大きかった場合は食べやすく砕いて、小さくしてから与えてあげましょう。
毛玉を吐き出すため
猫はキレイ好きで自分の体を、よくグルーミング(毛づくろい)していますよね。この時に飲み込んでしまった毛が、胃の中で毛玉になっており、餌と一緒に吐き出されることがあります。
飲み込んだままだと胃炎や毛求症になってしまうことがあるので、この毛玉を吐き出す嘔吐なら、ごく自然のことなので心配しなくてもいいでしょう。
猫は毛玉を吐き出す前、猫草を食べることがあります。これは猫草によって、胃を刺激しようとしているのです。この時の見極めのポイントは嘔吐物の中に毛が混じっていたり、猫草が混じっていることです。このケースは短毛種より長毛種に目立ちます。
消化器の病気
餌を食べても食べても、すぐ吐いてしまったり、食べた量と同じ量を嘔吐する場合は、消化器の病気が疑われます。この場合は、ぐったりしたり、吐いたものに血が混ざったり、下痢などの便の変化もみられます。急がず慌てず、獣医さんの診察を受けましょう。
猫が餌を食べた後に吐いてしまう理由はこれでわかりましたよね。人間も猫と同じようになることがありますが、すごく苦しいです…。猫に同じ苦痛を与えなくていいように、飼い主さんが工夫してあげることで猫の嘔吐が落ち着く場合もあります。
猫が吐いてしまう原因を、『【獣医師が解説】猫が吐く理由は?異常かどうかの判断基準とは?』の記事で更に詳しく解説していますので、飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。
それでは、猫が嘔吐しなくていいようにする対処法をご紹介します!
飼い主ができる対処法
餌の量や質をライフステージごとに見直す
猫の餌や質は、猫のライフステージによって異なります。例えばシニア猫になると、若猫よりも胃腸の動きが弱まり、餌によっては脂肪分が多く、胃に負担をかけてしまうものもあります。
今、与えている量が猫にとって適切な量か、質は合っているかきちんと確認をしてあげ、必要があれば変えてあげましょう。得に子猫の成長ごとの餌の選び方には注意したいですよね。
詳しくは、『これで大丈夫!子猫に餌を与える方法と、成長毎の餌の選び方』の記事を参考にしてみてください。
食器を早食い防止のものに変更する
猫の早食いや一気食べを防ぐには、食器自体を変えてしまいましょう!早食い防止の食器は、初期の中央部分にデコボコの突起があり、これが邪魔をすることで食べるスピードを落とさせるというものです。
デコボコの突起が色々な形状をしているものや、可愛い色合いのものが多く販売されていますので、愛猫の健康のためにも取り入れてみてはいかがでしょうか。
食器を脚付きに変えてみる
猫は食事の時に、空気を飲み込んでしまうことがあります。先程も触れましたが、空気の逆流が嘔吐の原因になっていることもありますので、食器の高さを見直してみましょう。
猫にとって食器の高さが低ければ食べづらく、空気を餌と一緒に飲み込んでしまうことがあります。
そうならない為には、食器に脚が付いているようなものに変えてみましょう。高さが出ることで、姿勢よく食事がとれるようになり、嘔吐が改善されることがあります。
また、ヘルニアなどの対策にも食器の高さは大切です。おうちで使っている食器を見直し、猫に負担がかからないものに変えてあげましょう。
餌を毎日決めた時間に与える
猫も人も、規則正しい生活が健康への第一歩ですね!餌の時間は、可能な限り毎日同じ時間に与えてあげましょう!こうすることで、早食いの防止にも繋がりますし、猫の体調の変化にも一早く気付くことができます。
ブラッシングをこまめにしてあげましょう
毛玉を吐き出そうとして餌も一緒に吐いてしまう場合は、ブラッシングをこまめに行ってあげましょう。短毛種よりも長毛種にこの傾向が多いのは、やはり毛の長さや多さが関係してきます。
毛をカットする必要はありませんが、余分な毛をブラッシングで落とすことで、猫の口の中に毛が入りづらくなります。そうすることで、吐き出す回数を押さえることが出来るのです。
いつもきれいなフワフワにしておくと、飼い主さんも癒されますし、一石二鳥ですね!
健康診断に連れて行く
色々と対策をしたのに、何度も嘔吐が続いたり、水でさえ吐いてしまう場合は様子見せずに動物病院に連れて行き診察を受けましょう。また、日頃から健康診断に連れていっておくことも大切です。
病気は、早期発見をすれば回復の見込みも大いに期待できます。猫は言葉を喋ることが出来ないからこそ、飼い主さんが家庭で健康のチェックをし、異変があれば病院に連れて行ってあげることが大切ですね。
猫の健康診断にかかる費用や、健康診断でわかることを、『定期的に必要!?猫の健康診断にかかる費用まとめ』の記事で詳しくまとめていますので、ぜひ飼い猫の健康の為に参考にしてみてください。
まとめ
猫が嘔吐をすると、飼い主さんもビックリしてしまいますよね!吐くタイミングが分からないので、吐いた場所にもよりますが、嘔吐物のお掃除も大変ですよね…。
カーペットなら、シミ抜き剤を使用しブラシで擦り、フローリングなら、キッチンペーパーにエタノール水をかけてお掃除しましょう。そうするとシミが目立たなくなりますよ!
ちなみに、猫の嘔吐が1、2回続いても、その後はいつも通り元気ならば問題ありませんので、その場合は安心してくださいね。