春に旬な果物、いちご。真っ赤に熟れたいちごは、甘くて少し酸味のある味で、とても美味しいですよね!いちごにはビタミンCが豊富に含まれており、免疫力UPの効果が期待できるフルーツです!
でも、欲しそうにいちごを眺めている愛犬に与えても大丈夫なのでしょうか?いちごの成分と共に、与える時の注意点などの情報をお伝えします!
目次
犬にいちごを食べさせても問題はない!
いちごの成分ビタミンCは健康にいい!
いちごに含まれる成分ビタミンCは1粒に50㎎~100㎎と、とても豊富です。このビタミンCは高酸化力が高く、アンチエイジングが期待できます。
ビタミンCは体内でも作られますが、ストレスや体調不良により減少してしまう物質なのです。ビタミンCが豊富ないちごを与えることは、体内に不足しがちな栄養素を補うためにも、与えることは理想的と言えます。
食物繊維、ぺプチンも豊富
いちごには、食物繊維やぺプチンも豊富に含まれています。これらの栄養素は、血糖値の上昇を抑えてくれる働きをしたり、腸内環境を整え、善玉菌を増やしてくれる働きをします。いちごは、高血圧や、便秘などの予防を期待できる果物なのです。
カリウムが豊富で新陳代謝を上げる効果も。
いちごには、カリウムもたくさん含まれています。このカリウムという栄養素は、利尿作用が高い物質で余分な水分を体から排出する役割を持っています。
新陳代謝を促し、過剰に摂取した塩分を尿として排出してくれるのです。新陳代謝が上がることで、血液の流れもサラサラでスムーズになりますね。よって、いちごは愛犬の健康に持ってこいのフルーツなのです。
いちごにはカルシウムも含まれている!
骨の成長や、強化を行う上で大切なのはカルシウムですね!カルシウムを接種することで、骨粗鬆症を防ぐ役割もいちごは担ってくれます。
また、マグネシウムはカルシウムが骨から使われることを防いでくれる役割を持っています。いちごには、この2つのミネラルが含まれているので、骨の健康にも理想的なフルーツと言えるでしょう。
犬は味覚音痴!食感が大切!
犬は、味覚音痴なのを知っている飼い主さんは少ないと思います。実は、犬は味よりニオイが大切な生き物です。次に、食感を大切にします。
ですので、いちごの味よりも、新鮮ないちごのニオイが犬の食欲を刺激します。また、いちごの表面にある種により、口の中に入れた時にプツプツとした食感を味わうことができるのです。
犬にいちごを与えることは、健康維持のためにも良いことが分かりましたね!犬は群れで生活をする生き物で、仲間の間で食事を分け与えたりしますよね。犬からすれば飼い主さんと同じ食べ物を共有できることは、とても嬉しい事なのです。
飼い主さんも一緒にいちごを楽しむことも出来るいちご。でも、たくさん食べてしまうとお腹を壊してしまったりすることもあるので、与える時には注意が必要です。では、次に犬にいちごを与える時の注意点をご紹介します。
犬にいちごを与える時の注意点
犬に与える時は少量が基本!
いちごには沢山の栄養素が含まれていますが、この中にキシリトールも豊富に含まれています。その量はビタミンCよりも3倍と言う数値です。このキシリトール。人間が過剰に摂取するとお腹を壊したりしてしまいますよね。
犬の場合は、キシリトールを摂取するとインスリンの分泌作用が働き、血糖値が急激に下がってしまうことがあります。体重10㎏の犬でキシリトール1,000㎎以上の摂取により、上記の中毒症状を引き起こします。この場合には、治療が必要になりますので、愛犬の体重と合わせて量を決めてあげましょう。
ですが、体重10㎏の犬に1000㎎と言うとわかりづらいのでご説明します。ちなみに、いちご100gに対し約40㎎のキシリトールが含まれていますので、体重10㎏の犬に対して、いちご2.5㎏分ということになりますね。
体重5㎏の犬には、いちご1.25㎏。体重3㎏の犬には、いちご75gです。これだけのいちごを食べるのも、なかなかないとは思いますが、この分量を超えないようにいちごを与えてくださいね!
ビタミンCは熱に弱い
いちごに含まれるビタミンCは、熱に弱い性質を持っています。加熱調理することで、ビタミンCが減少しますので、効率よくビタミンCを摂取させたい場合は、生で与えましょう。
先程お伝えしたキシリトールですが、この物質は加熱しても働きは変わりませんのでご注意ください。
いちごは新鮮なものを与えよう!
みずみずしいいちごですが、痛むのも早いですね。愛犬には新鮮なものを与えてあげましょう!それでは、新鮮ないちごの見分け方をご紹介しますね!
- ヘタが反っていて緑が濃いもの
- 種を覆うように実が盛り上がっているもの
- 赤く光沢があるもの
- ヘタの周辺まで赤いもの
これらのいちごは新鮮であると言えます。逆に黒ずんだり、ジクジクと実が崩れてきているものは時間が経っていることが多く、おすすめできません。また保存方法の一例もご紹介します。
- ヘタを取らないこと
- 保存前に洗わない
- 乾燥させない
- 冷蔵庫で保管をする
- ヘタを下に向ける
これらの事で、新鮮さをより長く維持することが可能です。いちごは適量を守り、愛犬に与えることで健康に効果があることが分かりましたね!どんな食べ物にも言えることですが、適度が大切です。
その他にも犬は散歩中などに草を食べようとしますよね。それはなぜなのでしょうか?犬が草を食べる理由を、『犬が草を食べるのはなぜ?飼い主なら知っておきたい犬のサイン』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
では、いちご以外にも犬に食べさせてもいい果物ってあるのでしょうか?次でご紹介しますね!
食べてはいけないフルーツと食べても良いフルーツ
愛犬にも、果物を味合わせてあげたいと思う飼い主さんもいらっしゃいますね!でも、何を食べさせてもいいのか、食べさせたらいけないものがあるのか悩んでしまいますよね。そんな悩みを解消すべく一覧にしてみましたのでご覧ください。
食べてはいけないフルーツ
ぶどう
ぶどうに含まれる物質が、中毒を引き起こし、腎不全を起こすことがあります。レーズンも危険ですのでレーズンパンも止めておきましょう。
ピーナッツ
高カロリーで油分が多く、消化が良くありません。またマグネシウムも多いので結石を作る原因になります。
くるみ
リンが豊富に含まれており、結石を作る原因になります。また、中毒を引き起こすことがあり、痙攣、心不全を起こします。
アロエ
腎臓に障害を引き起こすことがありますので、注意が必要です。
プルーン
プルーンは毒性があり、特にドライになっているものは危険です。
カカオ
テオプロミンと言う物質が神経を刺激し、急性心不全を引き起こす可能性があります。
食べても良いフルーツ
りんご
食物繊維が豊富で腸内環境を整えてくれます。ブドウ糖も豊富なので肥満気味の犬には注意が必要です。種は中毒性があるので取り除きましょう。
メロン
βカロチンが豊富で栄養がたっぷり詰まっています。メロンはウリ科なのでお腹を冷やす性質を持っているので、中止して与えましょう。
スイカ
カリウムとリコピンが豊富で疲労回復やガンの予防に最適です。また水分が豊富なので、摂りすぎに注意しましょう。
梨
90%が水分で出来ているので、水分補給に役立ちます。歯ごたえも良いので喜びます。
桃
整腸作用のあるぺプチンが豊富な桃。アレルギーがある子は注意が必要です。
みかん
ビタミンCが豊富で健康面で期待できます。皮には中毒性があるので、果肉のみを与えましょう。
バナナ
栄養もたっぷりあり、消化がいいのでおすすめです。ですが炭水化物が多く含まれているので肥満に繋がりやすいので、体重管理をしている子には少量にしましょう。
その他にも、犬に豆腐屋納豆など大豆製品を与えても良いかどうかを、『犬に豆腐や納豆を与えても大丈夫?!犬の健康上良い食べ物まとめ』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
季節ごとに実る、旬のフルーツはとても美味しく栄養も豊富で、愛犬のおやつやフードのトッピングに取り入れて行きたいですね!ですが、何事にも程々が肝心です。
健康にいいものも過剰摂取をすることで、本来の意味合いが取れなくなってしまうものもあります。飼い主さんも一緒に楽しめるフルーツで愛犬の健康を守っていきましょう!