猫の殺処分の現状とは。生き物を飼っていなくても一人ひとりに知ってほしいこと

猫 殺処分

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殺処分。あなたはこの言葉を聞いてどんな気持ちになりますか?私には、冷たく冷酷な響きに聞こえ、不安、恐怖の気持ちになります。殺処分は安楽死とは響きが違いますよね。

非常に嫌な言い方にはなりますが、「殺し」「処分」すると書きます。処分とは一体なんでしょうか?私達人間は、誰かが亡くなっても処分したなんて言いません。日本で殺処分をされる動物は、犬や猫が主ですが、まるで物を扱うような響きに聞こえてしまいます。

犬や猫は、物だったんでしょうか?いいえ、それは違いますよね。犬や猫にも命があり、心があります。今回は実にナイーブなお話で、動物が好きな人は、苦しいお話かもしれません。

けれど、今の日本の動物の現状を知っていて欲しいのです。現実から目をそらさず、見据えることで今の現状を変えられるかもしれません。

一人ひとりが声を挙げ、守ろうとしてくれるだけで救われる命があります。今はまだ何もできなくてもいい。知っておいて欲しいのです。小さな命たちについて一緒に考えていきましょう。

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年間に猫の殺処分が行われる数

動物愛護法が確立されたのは、昭和48年です。後に1999年に26年ぶりに改正し、続いて2005年、2013年と更に改正されてきました。

この間に動物愛護団体の方々や、多くの自治体、ボランティアの方々による活動の甲斐があり、殺処分数は10年前と比較した時に1/4まで減少しました。

そして、環境省が発表した平成26年度の猫の殺処分数は、79,745頭。(追記:27年度は67,091頭)しかし、この数字は単純に考えると、1日あたり218匹の命が毎日亡くなっているのです。毎日200匹と考えると、まだまだ決して少ない数字ではありません。

猫の殺処分が行われるところ

猫の殺処分は、各都道府県に設置されている動物愛護センターで行われます。動物愛護センターに行くまでの過程に保健所があります。この保健所に集められた猫が愛護センターに送られるのです。

保健所では連れてこられた犬や猫の引き取りは、法改正を元に拒否できるようになりました。しかし現実問題、引き取りを説得し拒否しても、一度飼い主の権利を放棄した飼い主はネグレクトや虐待を行う確率が高く、近所からの通報で引き取りに行くと言うことが多いようです。

ひどい飼い主になると拒否すると、山に捨てたりしてしまうこともあります。家庭で飼われていた猫は、餌などを自分で狩る能力が低く、飢えて死んでしまいます。

運よく生き残ったとしても、車との衝突事故や、感染症など病気で命を落としてしまう可能性も高いです。近隣の住宅に入り、糞尿の悪臭被害もあります。

その結果、迷惑がられ、保健所に通報が入り引き取りに行く場合もあるのです。飼い猫だったかどうかは、見るとわかると職員さんは言っていました。

猫は警戒心が強い生き物なので、まず見知らぬ人には寄り付きません。しかし、飼い猫は飢えや寒さ、暑さから救って欲しいように職員さんに寄ってくると言っていました。

捕獲された後も、野良猫は暴れるケースが多いようなのですが、元が飼い猫だった場合は、柵の中ですり寄ってこようとしたり、袋の中でジッとしていることが多いとも言っていました。

そのように連れてこられた猫を、引き取った後の費用は税金で賄われており、長期飼育ができないのです。

そして猫の場合、通報者や飼い主がやっぱり可哀そうだから引き取りに来るなんてことが無く、返還率はほぼ0%です。よって、動物愛護センターに移送され、3日~7日間預かったのちに殺処分されてしまうのです。早いところでは即日に殺処分が執行されてしまうこともあります。

これは先程お話した、返還率が0%であるが故に行われているのです。保健所の職員さんのことを、残虐などと、ひどく言う方もいらっしゃるようですが、保健所の職員さんはお仕事でされています。好き好んで殺処分をしているのではない事を知ってください。

連れてこられる猫たち

保健所に連れてこられる猫は、実は飼い主自身が直接持ち込むケースが多いと言います。それ以外は野良猫と呼ばれる猫たちです。特に飼い主自身が持ち込む猫は、離乳前の子猫が多いとのことなのです。

これは不妊手術を行っていない飼い猫が、予期せぬ出産を迎えそのまま保健所に連れてくるケースが多いのです。不妊手術を行わせなかったのは飼い主なのに、猫に責任を押し付けているように感じてしまいますよね。

保健所に捨てられる猫たち

猫をファッションの一部や、インテリアの一部として考えている飼い主は、残念ながら現状まだ多いのです。どうして保健所に連れてくるのか。そこには人間の無責任さがありました。保健所に連れてこられる猫の理由は以下が挙げられます。

  • 新しい引っ越し先が、ペットが飼えないから
  • 猫が大きくなって可愛くなくなったから
  • 鳴き声がうるさいから
  • 面倒をみられないから
  • 子猫がたくさん生まれてしまったから
  • 部屋の中が猫のせいでめちゃくちゃになるから
  • 猫の病院代を払えないから、もしくは払うのがもったいないから
  • 赤ちゃんが生まれたから
  • 老猫の介護なんてできないから
  • 猫アレルギーだから
  • 飼い主が他界して面倒を見る人がいなくなったから

これは、まだまだ序の口の理由です。中には、引っ掻かれたから、邪魔になったから、猫はネズミを捕る生き物なのにぐぅたらしてるから、なんてものもあるのです。

端から見ればなんて自分勝手な理由だと思うかもしれませんし、猫はおもちゃじゃありません。生き物なんです。しかし、保健所の方も何度も説得を繰り返しますが、このような飼い主は聞く耳を持ってもらえないそうです。

野良猫の場合は捕獲して欲しいと連絡が入る

野良猫の場合はどのように保健所に連れて行かれるのでしょうか?多くは猫がいる近隣の方から「捕獲して欲しい」と通報が入るのです。主な理由は以下が挙げられます。

  • 糞尿がくさいから
  • 誰かが餌やりをしていて集まっているから
  • 鳴き声がうるさいから
  • 敷地を荒らされるから
  • 猫が嫌いだから
  • 不衛生だから

このように猫に対する不快感が多くの理由に挙がります。野良猫を作ったのは誰でしょう?そう、人間です。世話ができないからと猫を捨てる人もいますし、飼い猫が帰って来なくても放置した結果、野良猫が増え続けるのです。

野良猫のメスは10年間で50~150匹の子猫を出産すると言われています。その子供たちが更に繁殖したら…。膨大な数になってしまいます。

殺処分?いいえ、窒息死です。

猫の殺処分はドリームボックスと呼ばれる、殺処分専用の収容ボックスで行われます。このドリームボックスの中に噴射されるガスは炭酸ガスです。よって猫たちは呼吸ができなくなり窒息死するのです。

ドリームボックスは「眠るように安らかに旅立つように」と名付けたようですが、実際は、ガスの噴出は5分~20分間行われ、猫たちは息ができず、逃げまどいながら苦しんで死んでいきます。

以前、職員さんにお話を伺ったことがありますが、ドリームボックスに猫を入れる前に何度もためらい、時には涙が溢れるということもあったそうです。ただ謝ることしかできなかったと。

一昔前は毒薬を用いたり、脳天をバットで叩き割るなど残虐なことも行われていたようですが、現在は職員の安全性を考慮して炭酸ガスが主な殺処分方法となりました。

お話を聞かせてもらった職員さんは、あの時、自分は結局何もできなかったと悔やんでいらっしゃいました。今も、悔やみ続けているのかもしれません。職員の安全性なんてないんです。方法は変わったと言えど、命が消える現場なのですから。

成猫よりも子猫は殺処分されやすい現状がある

成猫よりも子猫の方が、人気がありそうなのに…と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし離乳前の子猫は、母猫か母猫に変わる誰かがいないと生きていけません。

世話を行うには、職員の人手も足りない現状もありますし、衰弱死してしまうことが多く、殺処分の対象になりやすいのです。

離乳前の子猫の中には、まだ目も開いていない猫もいます。この世に生まれて、景色を見ることも、自然を感じることも、暖かいベットで寝ることも、お腹いっぱいご飯を食べることも、当たり前のことも叶わない現実が、そこにはあります。

生き物の命について考えよう

命があれば終わりがいつか来ます。しかし、それは自然に訪れることだから言えること。終わりを強制されることは、生きていた意味も、産まれてきた意味も消し去ってしまいます。そんな悲しい事はないでしょう?

地球上にはありとあらゆる生き物が住んでいます。それは、私達人間だってその一部です。私達は他の動物と違い、理性があり、物事を考えたり、喋ったりすることができます。慈しむ心とは何でしょうか?

それは、自分より弱きものに手を差し伸べてあげることではないでしょうか。私達人間はそれらのことができる生き物です。できないことなんてありえないのです。

小さな命でも一生懸命生きている

私達にとっての寿命は80年。猫の寿命は長くて20年。確かに1/4しか生きられないかもしれない。でも、毎日一生懸命生きているのです。どんなに年をとって、寝たきりになったとしても一生懸命毎日生きているのです。

彼らの純粋な眼差しを見てあげてほしいと切に願います。

裏切らないで欲しい

人間を癒してくれるものは、同じ人間であったり、身近にいるペットです。ペットは悩みを打ち明けても、嫌な顔をすることもなく聞いてくれます。そこには信頼があるからなのです。そしてかけがえのない思い出をたくさん作ってくれます。

あなたがたとえ誰に裏切られようが、ペットはあなたを裏切りません。たとえあなたがペットを裏切っても、ペットはあなたを裏切りません。このことは忘れないでいて欲しいのです。

可愛いから欲しい!それで命の責任とれるか真剣に考えよう

ペットショップに並んでいる動物たちを見て、可愛い!と思うのは自然なことでしょう。しかし、飼うとなれば話は別です。例えばあなたに、赤ちゃんが生まれたとします。言葉も通じないし、食べ物はこぼすし、寝ている時だって泣いて起こします。

少し大きくなったら、眠たい時に絵本を読んでとせがみます。トイレだって失敗してしまいます。あれが欲しい、これが欲しいとせがみます。あなたはどうしますか?それでも愛情を持って育てていきますよね。

猫も犬もペットは全て同じです。今は小さい動物もいつか大人になり、大きく成長します。猫の場合は顔が大人っぽくなりますし、子猫の姿の期間は数か月です。

そして、生きているのだから人間と同じように病気にもなり、具合が悪い時だってあります。飼い主さんの言っていることが分からなくて、暴れる時だってあります。

飼い主さんに思いがけず怪我をさせてしまうときもあるかもしれません。言うことを聞かない時だってあります。それでも、その猫が一生を終えるまで愛情を持って面倒が見られますか?可愛いから欲しい、連れて帰る、だけではいけません。

命を預かる事ってそんなに簡単なことではないんですよ。よくよくしっかりと考えてから動物を飼うようにしましょう。

殺処分を減らすためにできる事

殺処分を減らすためにあなたができることは、一体何があるでしょうか。自分は無力だと思わないで、進むことが大切なのです。

動物愛護センターの現状を把握する

殺処分を減らすためにできることは、まず、今の殺処分の現状を知ることから始まります。動物愛護センターは、名前からすると動物を保護してくれている場所だと思いがちですが、現実は違います。現実は、飼い主の持ち込みが多く、猫の返還率は、ほぼ0%。

悲しいですが預けられたら最後、その猫に待ち受けているのは「死」です。もう青いお空を見ることは叶いません。愛護センターは、最後の時まで生きられるように猫を生活させてくれる場所ではない事を覚えておきましょう。

飼い猫に不妊手術を受けさせる

自分が責任を持って飼える猫の数をコントロールするためには、不妊手術が一番です。不妊手術を行った猫は、発情期がありません。よって、発情期特有の鳴き声もしなくなります。飼い主さんのためにも、猫のためにも理にかなうものなのです。

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飼い猫にはマイクロチップを装着しよう

飼い猫が迷子になった場合、野良猫化することもありますし、保健所に連れて行かれる場合もあります。この時の最後の砦となるものがマイクロチップです。収容された猫は、必ず専用の機械に通し、マイクロチップがついていないか確認をします。

マイクロチップは15桁の数字が記載されており、この15桁の数字を元に飼い主さんの情報を検索し、連絡してくれます。もし、マイクロチップが未装着の場合、あなたの猫は他の野良猫と一緒にドリームボックスへ送られてしまいます。

マイクロチップの挿入方法は、注射で体内に埋め込みます。主に首の後ろ側や、肩甲骨の間が多いです。手術や入院なども必要なく、その場で自宅に帰ることができます。

費用は病院によっても差がありますが、埋め込み費用は5,000円前後が主流です。そして、埋め込みが完了したら、次は登録をします。

病院では登録は行っていないので、AIPO(アイポ)動物ID普及推進会議に連絡し郵送で申込書を請求しましょう。申し込みに記載する内容は以下が挙げられます。

【飼い主の情報】

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • 緊急連絡先

【ペットの情報】

  • 名前
  • 生年月日
  • 性別
  • 猫の種類
  • 毛色

これらの登録料が1,000円かかります。登録した内容が反映されるまでに数日かかりますので、この間に猫が脱走したり、迷子にならないようにしてあげましょう。

保護施設から猫を引き取る

猫を飼おうと思ったり、身近に飼おうと思っている方がいるなら、保護施設から猫を引き取る事を提案しましょう。猫の保護施設は、動物愛護団体や、保健所、愛護センターになります。

保健所や愛護センターからもらい受ける猫は、殺処分前に引き取ることになりますので「善は急げ」の状態です。これは猫の里親制度と呼ばれており、新しい飼い主さんを見つける取り組みです。

里親になるためには簡単な質問(生活環境など)があり、本当に猫を飼える方なのか審査があります。

里親募集中の猫は基本的に雑種が多く、年齢も様々ですので、あなたに合った猫を選んでみましょう。そして、この里親制度や里親募集中の猫をSNSなどで拡散し、1人でも多い人に知ってもらってください。

ペットを飼う5.6人に1人が保護犬や保護猫を飼うことを選ぶだけで、日本の殺処分数を超えるとも言われています。その一人ひとりの意識が殺処分を無くすことにつながることをもっと知ってほしいなと思います。

ただ、中には譲渡までの条件が厳しい場合もあります。その理由については、猫の保護活動の意義や猫の譲渡の条件が厳しいこれだけの理由の記事で詳しく書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

猫 保護活動
今は全国のあちこちで、猫の保護活動をしている方がいるのをご存知でしょうか。保護団体に所属して活動している方や、仕事の合間にボランティアとしてお手...

ミルクボランティアに応募する

離乳前の子猫が殺処分の対象になりやすい事を、先程お伝えしましたね。このミルクボランティアによって離乳前の子猫を殺処分から救うことができるのです。ミルクボランティアとは、離乳前の一番手のかかる時期の子猫を預かり、お世話をするボランティアのことです。

母猫の代わりに2~3時間おきにミルクをあげたり、排泄の介助をしながら、自分から餌が食べれたり排泄ができるようになる生後2か月くらいを目安にお世話をします。

ミルクボランティアさんの元を巣立った猫たちは、里親募集を開始し、新しい飼い主さんの元で生活を始めます。命を救い、新しい飼い主さんへと繋げる素敵なボランティアです。

地域猫活動へ参加する

地域猫ってご存知でしょうか?地域猫とは近隣の方と協力し合い、野良猫を地域で守っていく運動です。地域猫は餌や水を与える場所が決まっており、睡眠スペースも確保され、不妊手術を受けさせていることが条件です。野良猫との区別を付けるため、首輪などが取り付けられています。

健康管理もしっかり行っており、伝染病や寄生虫などの病原体の蔓延を防いでいることもポイントです。自宅では飼うことができないけれど、殺処分される猫を救いたい!と感じている方にはおすすめのボランティアです。

殺処分ゼロを目指す為に行われている取り組み

殺処分ゼロを目指すために、今までは動物愛護団体や保護団体などのボランティアが中心となっていましたが、現在は行政機関も奮闘しています。各自治体が行っている取り組みをご紹介しますね。

熊本市動物愛護センター

熊本動物愛護センターでは、2004年からミルクボランティアの制度を導入した結果、猫の殺処分が0になりました!

熊本市は現在、地震で飼い主が見つからない犬や猫を全国で里親探しをしています。その犬や猫たちを、受け入れ再び募集をかけ呼びかける地域の行政も増えてきました。

神奈川県動物愛護センター

正当な理由が無い限り、愛護センターに引き取らないように取り組みつつ、ボランティア団体と協力し、里親へ繋げる努力をした結果、2014年、2015年と2年連続で犬と猫の殺処分が0を達成しています。

札幌市動物愛護センター

収容期間を7日から無期限に切り替え、正当な理由がない場合の引取を拒否に取り組みつつ、ボランティア団体との協力を経て、猫の殺処分数を激減させました!平成26年度は534匹でしたが、平成27年度には48匹にまで減り、このままゼロまで進めていってほしいですね。


ちなみに札幌市は犬の殺処分はゼロを達成しています。

東京都

東京都の猫の殺処分数は多い現状があります。しかし小池百合子都知事は公約に、ペット殺処分0実現を掲げました。2020年のオリンピックを期限とし、取り組みたいと発言されています。今後の東京都の活動に期待し、他の自治体も続いていってほしいと思います。

広島県

2011年に殺処分数全国ワーストを記録した広島県。しかし2014年4月からは犬猫殺処分0を維持しています!その背景にはピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が運営するピースワンコ・ジャパンプロジェクトが大きく関わっています。

ピースワンコ・ジャパンとは?

テレビで見かけたことがある方も多いかもしれませんね!ピースワンコ・ジャパンとは広島県にある特定非営利活動法人です。紛争地や災害被災地での人道支援を目的に1996年に設立されました。

2010年からは災害救助犬の育成をスタート。その際、広島県動物愛護センターから殺処分予定の子犬を譲り受けました。

このことをきっかけに、捨て犬や迷い犬の保護活動を開始しました。この保護活動のことを「ピースワンコ・ジャパンプロジェクト」と言います。

広島県は、2011年に殺処分数全国ワーストを記録しましたが、このことから1000日間で殺処分数0を目指す取り組みを発表し、1000日計画と言うものを実行しました。

人に捨てられ、人のために生き、人のために活躍する動物

ピースワンコ・ジャパンで有名な動物は、犬の「夢之丞」ですね!夢之丞は、人に捨てられ愛護センターで死を待つ犬だったのです。たまたま、ガス室がいっぱいで殺処分の予定が延期されたところに、ピースワンコ・ジャパンのスタッフさんが保護し、災害救助犬に育て上げました。

はじめは人を警戒し、怯えていた夢之丞ですが、スタッフさんの暖かいお世話に徐々に心を開いていったようです。夢之丞は、2014年に起こった広島土砂災害や、フィリピン、ネパール、台湾での海外での災害、茨木の水害、熊本地震でも人命救助の最前線で活躍しました。

人に捨てられ、人に怯え、それでも信じ、人のために生き、活躍してくれている犬です。夢之丞以外の犬たちも、地域の福祉施設でセラピー犬として活躍してくれていますよ。

今回このように猫の殺処分の現状について書いてきましたが、犬も同様に殺処分が続いています。犬の殺処分の現状については、犬の殺処分の現状。殺処分ゼロの為に一人ひとりが考えたいことの記事で詳しく記しています。

犬 殺処分
犬の殺処分ゼロ運動という言葉を、聞いた事がある方は多いのではないでしょうか? 動物愛護が叫ばれ、犬はペットというよりも家族の一員という立場...

まとめ

殺処分とは、人間のエゴだと私は思っています。本当に自分が動物を飼えるのか、自分に問いかけて欲しいです。動物と人間がより良い共存を目指すために、自分は何ができるか考えて欲しいと思います。

動物にも心があります。私達人間を信じようとする心があるのです。一人ひとりが自覚し、一人ひとりが考え、行動することで、きっと明るい未来へつなげていけると信じています。

私が当サイト『With』を立ち上げた理由を、当サイトの理念のページで記しています。少しでも気持ちが伝われば、当サイトの想いも合わせて目を通していただければと幸いです。

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