子犬を家に迎えたのだけれど、ケージに入れるといつまでも鳴いてばかりいる事ってありますよね。可哀想だからついかまってしまうけど、毎回そうしている訳にもいかず、どうしていいか困っていませんか?
そこで、子犬がどうしてケージの中で鳴くのか、鳴いた時にはどう対処すればいいのかをまとめましたので、困っている飼い主さんは是非参考にしてみてください。
目次
子犬がゲージで鳴く理由
不安でいっぱい
迎え入れたばかりの子犬の気持ちは不安でいっぱいです。突然知らない場所に連れてこられて、知らない人に囲まれている生活ですから不安にもなりますよね。
ブリーダーさんから迎え入れたのであれば、母犬や兄弟犬と離されて独りぼっちになってしまったのですから、クンクンと鳴くのは仕方のない事です。
ストレス
ケージの中や周辺の環境にストレスを感じている時にも子犬は鳴きます。ケージが狭すぎても居心地は悪いですし、その逆に広すぎても落ち着きません。
床の素材が好みの固さではない事もあります。子犬の癖にわがままだ、などと思わずに快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。
神経質や怖がりのタイプの子犬ですと、ケージの場所も気にしてあげてください。人の通り道だったり、テレビの音が近すぎたりするとそれが気になってゆっくり睡眠を取れない事もあります。
日が良く入るようにと、飼い主さんが明るい窓際にケージを置いてあげても、外の様子が気になってしまって逆に落ち着かなくなってしまう子犬もいるのです。
その他にも犬がストレスを感じる事が多くあります。詳しくは、『気をつけて!犬にとってのストレスになる要因とやってあげたいストレス解消法!』の記事を参考にしてみてくださいね。
甘えたい
飼い主さんや家の環境に慣れてくると、次は一人でケージに居る事に寂しさを感じ、飼い主さんに甘えたくて鳴き始めます。
家に慣れるまでは側に付いていてくれた飼い主さんが、なかなか来てくれなくなると、しつこい位に鳴き始めるでしょう。ここで構ってしまうと、鳴き癖はいつまでも治らなくなってしまいます。
要求吠え
更に環境に慣れてくると、次に始まるのは要求吠えです。遊びたい、散歩に行きたい、ご飯が欲しい、おやつが食べたいなど子犬の要求は様々あります。この場合は、甘えるように鳴くというよりも、けたたましく吠えるという感じです。
甘えて鳴いている時と同様に、この要求にいちいち反応していてはいつまでも要求吠えはなくなりません。お散歩もご飯も、犬が要求しているからではなく、あくまでも飼い主さんのペースで行うようにしましょう。
体調不良
時には体調不良を訴えて鳴く事もあります。子犬と一緒に生活をしていくうちに、この鳴き方は甘えだなとか、遊んで欲しいのかな?など、だんだんと子犬の気持ちが分かってくるようになるでしょう。
それのどの鳴き方にも当てはまらないような鳴き方で、ケージの中でソワソワとしていたり、うずくまっていたりするような時には、体調不良を疑ってください。
ソワソワしているような時には、何らかの原因で腹痛を感じ、自分の寝床とは離れた場所で排泄をしたいのかもしれません。子犬の鳴き方や子犬の仕草などから、鳴いている意味を理解するようにしてあげてください。
子犬にゲージで鳴くのをやめさせるためにできるしつけ方
まだ家に来て間もない時はケージの横で寝てみる
子犬が家に来てからまだ間もない時には、自分の置かれている状況がつかめずに不安から鳴いている事があります。こんな時には、新しい環境や飼い主さんに慣れるまでは、優しく声をかけながら側に居てあげるようにしてください。
ここは安全な場所だという事を教えてあげます。環境に馴染むまでは、夜間はケージの横で一緒に寝てあげるのもいいかもしれません。
今まで兄弟犬や母犬と一緒だった子犬の場合には、適度な大きさのぬいぐるみなどをケージの中に一緒に入れてあげるのもおすすめです。
甘えたくて鳴いている時は構いすぎないように
家の環境にすっかり慣れてくると、ケージで一人にされている時に飼い主さんに甘えたくて鳴くようになってきます。
最初のうちは鳴けば側に居てくれた事を、子犬はきちんと覚えていますので、同じようにしてもらおうと甘えて鳴くようになるのです。
家に馴染んできたと飼い主さんが感じたのであれば、甘えて呼んでいる時に毎回対応をするのはやめましょう。
就寝時に一人にすると鳴くようであれば、メリハリを付ける意味で寝る時間になったら「おやすみ」と言って電気を消してしまいます。その後はどんなに鳴いても一切応じてはいけません。
可哀想だから少しだけ、などとしているといつまで経っても甘えの鳴き癖はなくなりませんので、ここは飼い主さんの毅然とした態度が重要となってくるところです。
これを繰り返していけば、電気を消したら寝る時間で、いくら呼んでも飼い主さんは来てくれないという事を子犬は学習してくれます。
要求吠えには応じない
甘えて鳴いているのと似ていますが、この場合は様々な要求が含まれています。
鳴き始める時間や様子で、何を要求しているのか飼い主さんもだんだん分かってくると思いますが、子犬の思い通りにそれに応じてしまうと、鳴けば飼い主さんは自分の言う事を聞いてくれると悪い学習をしてしまうでしょう。
こんな時には、鳴いている間は一切要求には応じてはいけません。散歩や遊びのタイミングは、犬が大人しくしくしている時を狙って誘うようにします。
そのような対応をしていけば、静かにしていると飼い主さんが来てくれて、鳴いていると来てくれる事はないという事に子犬でも気が付くものです。
犬はそうやって学習していきます。だからこそ、飼い主さんが一貫した態度を取る事が大切になるのです。家族の中でも対応は統一するようにしてください。
子犬はとても可愛いので、ついつい遊びたくなりますが、実は遊びすぎもよくありません。その理由や、どの程度遊ぶのがベストなのかを、『遊びすぎ?子犬にとって良い遊び方を解説!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ゲージ選びで意識しておきたいこと
成犬の大きさを想定して選ぶ
ケージを選ぶ時には、子犬が成犬になった時の大きさを想定して選ぶ事が大切です。
ただし、広ければいいという物でもありません。ケージの中にトイレを一緒に設置する場合には、寝床とトイレを置いた上で、寝床スペースで犬がゆったりとUターンできる広さがあれば十分です。
ジャンプが得意な犬種の場合には、柵の高さも考慮しなくてはいけません。中型犬サイズですと、興奮した時などには思わぬ力を発揮する場合もありますので、作りがしっかりした物を選ぶようにしてください。
天井付きタイプもありますので、犬の特徴をよく見極めた上で購入する事をおすすめします。
掃除のしやすさ
ケージの中で犬がご飯や水をこぼしてしまったり、トイレを失敗して汚してしまったりする事もあります。ケージは常に清潔を保ちたいので、大きさの次に考える事は掃除のしやすさという点です。
床の部分が引き出し式のトレーになっている物などは、トレー部分のみを水洗いする事ができますので、掃除は大変しやすいと思います。
天井付きのケージの場合には、天井部分が固定式ではなく、取り外しのできる物の方が使い勝手はいいでしょう。
キャスター付きのもの
床面にキャスターの付いている物は、ケージの移動も簡単にできますのでケージ周辺の掃除がしやすくて大変便利です。
抜け毛の多い犬種の場合には、抜け毛シーズンには本当に多くの被毛が抜け落ちて、ケージの周りも毛だらけになってしまいます。その時にケージを簡単に動かせれば抜けた毛が溜まってしまう事を防ぐ事ができるのでおすすめです。
キャスター付きを選ぶ場合には、ロックをした際にケージの揺れ具合などを必ず確認してください。
犬がケージ内で動くたびにグラグラしてしまうようでは、犬が落ち着いて過ごす事ができません。ケージを選ぶ際には、成犬になった時の犬の情報をきちんと調べてから購入するようにしましょう。
ケージにいれていることは関係なく、ずっと夜鳴きをしている場合の理由や対処法を、『子犬が夜鳴きで鳴き続ける時の対処法』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
子犬がケージ内で鳴く原因や、その対処方法について紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。
肝心な事は、家に迎え入れた時には信頼関係を築く為に鳴く事には応じてあげて、家や飼い主さんに馴染んできたら、しつけの為に応じないようにする事です。
鳴いているのに無視をするなんて可哀想と思うかもしれませんが、それ以外の時間にたっぷりと遊んであげたり散歩に連れて行ってあげたりするなど、愛情をかけてあげれば犬はきちんと学習をしてくれます。
甘やかすばかりでは、成犬になった時に困るのは飼い主さんの方です。子犬といえども、毅然とした態度で接するようにしてくださいね。