腸内改善にいいヨーグルトは、健康を維持していくために食事に取り入れている方も多いですよね!苦手な人のために、いちご味などのフルーツを混ぜたヨーグルトも、たくさん販売されています。
そんなヨーグルトを食べている時に、猫が「僕も欲しい!」と鳴く時もありますよね。でも、猫にヨーグルトは与えてもいいのでしょうか?
猫に食べさせてもいいかお悩みの飼い主さんへ、今回は猫にヨーグルトを含む乳製品は与えてもいいかの疑問にお答えします!
目次
猫にヨーグルトを与えるのはNG!?
ヨーグルトには、ラクトースが含まれているのですが、このラクトースとは、乳糖のことです。乳糖を分解するラクターゼ(加水分解酵素)が不足しているとお腹を壊してしまい、下痢をしてしまうことがあります。これを乳糖不耐症と言います。
ヨーグルトに含まれる乳糖は3%程ですが、猫の場合、外来種の場合ラクターゼが少ない傾向にありますので、注意して与えないといけません。
また、離乳後の子猫はラクターゼが1/10に減少してしまい、子猫にとっての下痢は体の負担も大きく、命に関わる危険性もありますので注意しましょう。
それ以外の猫は、分量と与える頻度を守れば与えても大丈夫、と言うことになります。ヨーグルトの種類が不安であれば、ラクトースフリーのアレルギー対策用のヨーグルトを与えるといいですね!
ヨーグルトで便秘改善
便秘で困っている猫の場合は、与える頻度と分量を守れば便秘改善に役立ちます。猫は1日に1回~2回、うんちをしますので、丸1日うんちをしないと便秘になっていると考えてもいいでしょう。
便秘は、内臓器官に悪影響を与えることもありますし、食欲低下や嘔吐にも繋がります。また、皮膚や目が黄色くなってしまう黄疸の症状も現れます。
更に便秘が重症化してしまうと、巨大結腸症などの病気に発展しやすくなり命を脅かすこともありますので、ヨーグルトを食べさせて便秘を改善したり、予防することも大切です。
分量は適切に守ろう!
猫にヨーグルトを与えてもいい分量は、3日に1度、小さじ2杯までです。腸内環境を整えることで、便秘になりづらく健康促進にヨーグルトは役立ちますが、与えすぎはよくありません。
与えすぎることによって、腸内の活動が活発になりすぎて下痢をしてしまうこともありますし、ヨーグルトに含まれる脂肪分によって肥満を招くこともあります。与える頻度と分量は、守ることで効果を発揮できるものなので、注意しましょう。
与えても良いヨーグルトの種類
猫に与えてもいいヨーグルトの種類ですが、まずは先述したラクトースフリーのものが安全です。また、肥満を防ぐために、低脂肪のものを選びましょう。
他にも、甘味料の含まれていないプレーンタイプがいいですね!機能性ヨーグルトのLG21やR-1などのものも、おすすめです。
さすがに人間用は抵抗があるという方には、猫専用のふりかけタイプのヨーグルトも販売されており、粉末状なのでフードにかけて与える方法もあります。
猫用のヨーグルトレシピ
ヨーグルトのみを与えようとしても食べてくれない場合は、与え方を変えてみましょう。猫は肉食動物ですので、お肉が好きですよね!
なので、湯がいたササミとヨーグルトを混ぜて与えてみましょう。他にもキャベツなども湯がいて添えると、食物繊維もより豊富に取り入れることができます。
これで猫にヨーグルトを与えることで、健康の維持が期待できますね!しかし、他の乳製品はどうなのでしょう?基本的には、猫に乳製品を与えてはいけないと言われています。
その理由を次に紹介します。『猫に牛乳を与えてはいけない理由』については以下の記事でも詳しく解説していますので、是非参考にしてみてください。
猫に乳製品を与えてはいけない理由
猫は乳糖を分解する酵素が少ないため
先程もご紹介しましたが、猫は乳糖を分解する酵素が少ないことがあり、下痢を起こしやすくなってしまいます。昔のテレビなどでは、猫に牛乳を与えるシーンなどがありましたが、これはとても危険なことです。
猫には猫専用のミルクがありますので、こちらを与えるようにしましょう。猫専用のミルクには、乳糖が少ないヤギのミルクを加工しています。
塩分が多い
チーズやバターなどの乳製品には塩分が豊富に含まれていて、猫にとって塩分を過剰に摂取すると、腎臓へ負担がかかってしまいます。
猫のなりやすい病気の中には、腎臓病が挙げられており、なりやすい病気に合わせて、塩分を更に多く摂取することで、リスクがますます上がってしまいます。猫の健康のためにも、ペット用のものを与えましょう。
結石を作りやすい!?
乳製品の中に含まれるミネラルが、結石を作りやすい原因になると言われています。ただしこれは、乳製品に限らずのお話です。オス猫は特に尿道が狭い構造になっており、泌尿器系の病気にかかりやすいと言われています。
尿路結石は尿道にミネラルなどの固まった石ができてしまい、オシッコの出を悪くします。これによって排尿ができなくなり、重症の場合は尿道閉塞も起こります。
尿道閉塞になった猫は、おしっこが全くでなくなります。しゃがんでオシッコをしようとしているにも関わらず、痕跡が見当たらない…。そんな時は泌尿器系の病気を疑いましょう。
重症になった場合は尿毒症と言い、尿の成分が血液中にあふれ出してしまい全身にダメージを負います。これは命に関わる事なので、1日でもオシッコが出ていない時は至急病院へ連れて行きましょう。
乳製品はもちろん、ミネラルが多い食べ物は猫にとってはリスクが付き物ですので注意してあげることが大切です。
尿管結石の原因には、水をなかなか飲まない事も挙げられます。猫が元々水をあまり飲まない生き物ですが、あまりにも飲まない場合には、『飼い猫がなかなか水を飲まない!そんな時にしたい水を与える方法』の記事を参考にしてみてください。
猫の健康に良い食べ物
猫の健康を維持していくために、何か与えたいと思う飼い主さんも多いですよね!ですので、猫の健康に良い食べ物をまとめてみましたのでご覧ください。
野菜編
- かぼちゃ
→ビタミンEが豊富 - ブロッコリー
→貧血と免疫力アップの効果が期待できる - ごぼう
→糖分の吸収と利尿作用効果 - 白菜、レタス
→カリウムやビタミンCが豊富 - 豆類
→良質なタンパク質であり、肉の代わりになる
野菜にはビタミンなどの栄養素が豊富に含まれています。細かく切って、フードにトッピングしてあげましょう。ごぼうはアクがきついので、必ずアク抜きをしてから与えてあげるといいですね!
猫に与えても良い野菜については、『栄養満点?猫が食べても良い野菜と絶対食べてはいけない野菜まとめ』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
くだもの編
- りんご
→整腸作用のある食物繊維が豊富 - メロン
→βカロチンが豊富 - 梨
→90%が水分で出来ているため、水分補給になる - みかん
→ビタミンCが豊富 - 桃
→整腸作用のあるぺプチンが豊富 - スイカ
→カリウムやリコピンが豊富
季節ごとに旬があるフルーツも栄養が豊富で、自然の甘みを味わうことができます。水分が多いフルーツは、あまり水分を取らない猫におすすめで水分補給になります。皮の部分は農薬などが付いているおそれがあるため、よく洗い、必ず皮を剥いた状態で与えましょう。
猫に与えても良い果物については、『猫にいちごを食べさせても大丈夫?食べさせても良い果物まとめ』の記事でも詳しく紹介しています。
肉類編
- 鳥のささみ
→低脂肪、高たんぱく - 豚肉
→良質な脂肪分 - 魚
→たんぱく質、DHAが豊富 - 卵の黄身
→ゆで卵にした黄身の部分のみ。栄養が豊富
猫は肉食動物ですので、肉類を与えると喜んでくれます。魚の場合は、必ず火を通し、骨や内臓、余計な脂肪分を取って与えましょう。
肉類の場合は寄生虫にも気を付けなければいけないので、生では与えずに必ず火を通してから与えてください。卵の白身の部分は、消化が悪いことがあるので出来れば黄身のみを与えましょう。
猫に生肉を与える場合には与える前に、『猫に生肉を与えても問題はない!?与える時の注意点まとめ』の記事に目を通しておきましょう。
まとめ
猫にとって乳製品は、危険であると言えばそうなりますが、頻度と適量を守ることで便秘の改善や防止に役立ちます。ヨーグルトなどの乳製品を与える際は、必ず守るようにしてくださいね!
また、他の乳製品は、猫専用のものを与えましょう。そうすればリスクが下がり、健康面にいいと思われます。猫にとって健康に良い他の食品と合わせて与えると、より健康に良いですね!
ただし、与えすぎは肥満などのトラブルを招くので禁物です。フードは完全総合食なので、基本的にはフードを与え、たまにトッピングとして与えることが理想です。