猫がやたらに後を付いてくる時ってありませんか?思わず踏んでしまいそうなくらいに、くっついて来られるのは、嬉しい反面少し困ってしまうこともあります。
この猫が後を付いてくる時は、一体どんな気持ちでそうしているのか知りたくはありませんか?
今回は、飼い主さんの後を付いてくる猫の気持ちを紹介したいと思います。そして、そんな猫の対処法も合わせて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
猫がずっとついてくる時の気持ち
親離れができていない
本来子猫は生後4ヶ月~6ヶ月の間に親離れをします。この時期になると母猫は、子猫に独り立ちを促すように威嚇をし始めます。
今まで常にそばに寄り添ってくれていた母猫から突然威嚇をされるので、子猫は最初のうちは戸惑いますが猫の本能のなかにはいずれは独り立ちをしなくてはならないというのがあります。
母猫の威嚇が始まるとそれを徐々に受け入れて、少しずつ母猫と距離を持つようになり、独り立ちを完成させます。
この段取りを踏まずに母猫と離されてしまった子猫のなかには、母猫に甘えていたい気持ちがいつまでも残ってしまい、親代わりである飼い主さんのあとを付いて回るようになってしまうのです。
人がそばに居ないと不安を感じる
基本的に猫は単独で生きる性質を持っていますが、人と共に生活している猫にはこれが当てはまらないこともあります。猫は自分に何か危険が生じた時には、飼い主さんが自分を守ってくれると理解をしています。
そのため、飼い主さんのそばに居るようにすれば安心感を得ることができますので、警戒心が強く臆病な猫は飼い主さんのあとを付いてまわる傾向が強くなってしまいます。
飼い主さんが外出から帰った時に、急いでそばにやってきて付いてまわる時も、家に残されて不安だった気持ちの表れです。
飼い主さんを独り占めしたい
多頭飼いをしている場合には、すべての猫を平等に扱っているつもりでも、手のかからないおとなしい子はつい後回しになってしまうことがあるでしょう。
手がかからなくても、やはり猫は飼い主さんに他の猫たちと同じように構って欲しいと思っていますので、他の猫が寝ている時などを狙って飼い主さんに付いてくる猫がいます。
自分のことも忘れないでね、とアピールをしにきているのかもしれません。
撫でてもらいたい
飼い主さんに撫でてもらうのが大好きな猫も、よく後を付いてまわります。猫が自分の後をやたらに付いてくると、飼い主さんはつい撫でてしまうでしょう。
猫はそれをちゃんと分かっていて、撫でてもらいたくて付いてくることもあります。甘えん坊の猫に多い傾向です。
その中でも特にオス猫には甘えん坊が多いです。なぜオス猫に甘えん坊が多いのかについて、『オス猫は甘えん坊が多い!?程良く甘える猫に育てる方法』の記事で詳しく解説しています。
ご飯が欲しい
猫はご飯をくれる人やトイレの掃除をしてくれるような、自分の世話をしてくれる人の行動をよく見ています。
特にお腹がすいている時にご飯をいつもくれる人が動くと、ご飯の時間なのかと思い後を付いて回るようになってしまうこともあります。
野良猫のついてくるのは餌目的
特になついている訳でもない野良猫が、何故か付いてくることもあります。これは何か食べる物が欲しくて付いてきているのでしょう。もしも1度でも何か食べ物をあげたことがあるのでしたら、完全に食べ物が目的で付いてきています。
野良猫にとっては、食べ物を貰えるか貰えないかは死活問題です。そのため、1度でも食べ物をくれた人の顔は忘れないといわれています。再び出会った時には、また何か貰えるまで付いてきてしまうことがあるのです。
ただし、野良猫の縄張りはどんなに広くても半径500メートル程の範囲ですので、その範囲から出てしまえば、それ以上は付いてこなくなるでしょう。
もし、それが子猫で周りに母猫がいない場合はどうすれば良いのでしょうか?詳しくは、『子猫を拾ったらどうする?拾った時にするべき事』の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
猫がついてくる時は気持ちに応えるべき?
親離れができていない猫
母猫と離れる時期が早過ぎて、上手に親離れができなかった猫はいつまでも子猫の気分が抜けきらない子が多いです。飼い主さんの後を付いて回るのも甘えの表れですので、甘えん坊の部分を受け入れて可愛がってあげてください。
親離れができていないからといって、母猫が実践しているような、突き放して独り立ちを促す方法は人が行っても成り立ちませんので、そのようなことは絶対にしてはいけません。
飼い主さんが猫に対して突き放すような行動を取ると、独り立ちするどころか信頼関係が崩れてしまいかねません。
不安症の猫
飼い主さんが動くと、自分が寝ていてもサッと起き上がって付いてきたり、外出先から帰宅した途端に付いてまわったりするような場合、特にニャーニャーと鳴いて騒ぐ訳でもなく、ただそばに寄り添っているだけなら飼い主さんのそばにいるのがきっと何よりも安心なのでしょう。
ただし、飼い主さんのそばにきてやたらに鳴き続けたり、猫から離れようとした途端に慌てるような仕草をしたりする時には、分離症になりかけている場合があります。
分離症の傾向が見受けられた場合には、過剰に猫にかまうことはやめ、淡々と接することを心がけるようにしましょう。
飼い主さんに依存し過ぎて分離症候群になってしまうと、体調を崩してしまうこともありますので、可愛がりながらも適度な距離を保つことをおすすめします。
更に猫と一緒に寝るのはあまりよくない理由があります。詳しくは、『猫と一緒に寝るのはよくない!猫と付かず離れずの生活が良い理由』の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
多頭飼いの場合
多頭飼いをしている猫が、他の猫の隙を付くように寄ってくる時には、もっと愛情をかけて欲しいサインです。
飼い主さんは全ての猫に対して平等に愛情をかけているつもりでも、きっと足りないと感じている猫もいるのでしょう。そんな時には、たっぷりとかまって満足させてあげてください。
猫の多頭飼いではトラブルがたくさんありますよね。多頭飼いで気をつけたいことを、『猫の多頭飼いで気をつけること!崩壊を防ぎ仲良く過ごす為に…』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ご飯と勘違い
お腹のすいた猫は、飼い主さんがキッチンなどに行くと後を付いてきてご飯の要求をすることがあります。時にはおやつをあげるのもいいですが、食事まで時間があるようでしたらそこは甘やかしてはいけません。
要求をすればいつでも食べ物が貰えるということを、猫に覚えさせてしまうと生活にケジメがつかなくなり、与えない時に騒ぐようになってしまいます。時には厳しくすることも必要です。
野良猫には食べ物は与えない
野良猫にはむやみに食べ物を与えてしまうのはやめるようにしましょう。食べ物がもらえると分かると、猫はその場所にどんどん集まってきてしまい、また更に野良猫が増えてしまいます。
その結果糞尿なども増え、ご近所トラブルにも繋がりかねませんので、気を付けるようにしてください。
そして、野良猫はもしかしたら感染症を持っているかもしれません。万が一菌を自宅に持ち帰ってしまい、飼い猫に感染してしまったら大変ですので、野良猫にはむやみに触らないようにするか、もしも触った場合にはすぐに手を洗うようにしましょう。
迷い猫への対処法
首輪をしていたり毛並みが綺麗だったりと、明らかに飼い猫である様子の猫は、自由に外に出しているのか迷い猫か判断は付きません。
そんな時には、写真を撮って最寄りの警察署と保健所に情報を提供しておきましょう。必死で探している飼い主さんがいるかもしれません。
猫を保護した場合の対処法は、『 近所に捨て猫がいた時は保護するべき?その後の対処法は?』の記事で更に詳しく解説しています。
まとめ
猫が後を付いてまわる時の気持ちをいくつか紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ご自分の猫と当てはまるようなものはありましたか?
甘えたくて付いてくる猫は、撫でてあげたりかまってあげたりすると、それで満足して離れていくことが多いです。
飼い主さんからすると満足したら離れていってしまうのでは?と少し寂しく感じるかもしれませんが、猫との距離はそのくらいが適度でいいのかもしれません。
猫が付いてくる時点で信頼関係はできているはずなので、お互い適度な距離感を保ちつつ、甘やかす時にはたっぷり甘やかし、メリハリのある生活をしていくのが猫のためにも大変おすすめです。