愛犬をブラッシングしていると、ブラシにフケが付いていたり、毛先にフケが見られる事ってありませんか?
毎日キレイにしているし、シャンプーも欠かさずしているのにどうしてだろう?と思ってしまいますよね。
どうしてフケが多く出てしまうのか悩む飼い主さんへ、今回は愛犬のフケについて原因と対処方法をご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
飼い犬にフケが多く出る時の考えられる原因
フケって一体何だろうと思う方へ、簡単にご説明しますね。皮膚はいつも代謝を行っていて、古い皮膚から新しい皮膚へといつも変化をしています。
この過程の中で、剥がれ落ちた古い皮膚のことをフケと言います。それでは、フケが多く出る原因について解説していきましょう。
肌の乾燥は皮膚トラブルに繋がる
肌の乾燥と言えば、エアコンなどで空気の乾燥が原因と言えます。犬には毛があるので、比較的乾燥には強くなっていますが、毛に潤いが無い場合は皮膚も乾燥しがちになってしまいます。
子犬の時は特に、体の成長に栄養を必要とするため、毛に対する栄養が足りなくなってしまいがちで、皮膚の乾燥に繋がります。お部屋の乾燥を防ぐためには加湿器を稼働させておくなどの対策が必要です。
シャンプーの行いすぎはフケの原因に!
室内犬の場合、シャンプーは1ヶ月に1度程度で充分なのですが、やはり生活スペースが人間と一緒なために犬のにおいに敏感になってしまいますよね。結果、シャンプーの頻度が増えてしまい、フケが発生するということがあります。
シャンプーは程々にして、汚れた部分だけを洗い流したり、濡れたタオルで拭いてあげるようにしましょう。においが気にならないようにするためには、日々のブラッシングが大切です。
犬のお風呂の頻度や正しいお風呂の入れ方は、『犬のお風呂の頻度はどのくらい必要?正しいお風呂の入れ方もご紹介!』の記事で詳しく解説しています。
ドライヤーできちんと乾かしていますか?
シャンプー後、しっかりタオルドライしてドライヤーで毛を乾かしてあげていますか?毛を乾かしていないと雑菌が繁殖しやすくなり、においとフケに悩まされることが多くなります。毛先だけ乾かすのではなく、しっかり根本まで乾かしてあげましょう。
ストレスからもフケが出る!
犬のフケが出る原因の1つにストレスがあります。ストレスは様々な原因が考えられますので、生活環境が変わっていないか、散歩などの運動量は適切か、犬が嫌がることがないか、チェックしてみましょう。
散歩はストレス発散に特に有効な運動です。いつもと違うルートを歩いてみたり、ドックランでリード無しで広々と遊ぶことをさせてあげたりと、愛犬が喜ぶ方法を考えてみましょう。
犬がストレスを感じることや、犬にとってのストレス解消法を、『気をつけて!犬にとってのストレスになる要因とやってあげたいストレス解消法!』の記事で更に詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
アレルギー、アトピーからのフケ
犬の中にはアレルギー体質の犬もいます。原因は食べ物であったり、肌に触れる製品であったりと様々です。アレルギーやアトピーの犬はフケが出やすくなってしまいます。なので、動物病院で何に対してのアレルギーがあるのか、血液検査を行ってもらいましょう。
餌や生活用品を変えるとフケが落ち着くことがありますので、注意してみてください。元々アレルギーが発生しやすい犬種としては、トイプードル、柴犬、フレンチブルドックなどが挙げられます。
アレルギーの場合は、鼻の周りや目の周りなどが赤く爛れることもありますので、しっかりとした治療をしてあげてくださいね。
犬の皮膚病については、『犬が皮膚病になる原因と対処法を解説!犬が痒がっていたら要注意!』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
寄生虫や皮膚病からのフケ
寄生虫が肌に住み着いてしまったことから皮膚病へ発展し、フケが出ることがあります。特に免疫力の低い子犬やシニア犬に多く見られます。寄生虫からの皮膚病は以下のものが挙げられます。
アカラス症(ニキビダニ症・毛包虫症)
寝ることもできないくらい痒みが伴います。掻きすぎて血が出ることもありますので、靴下を履かせるなど対処が必要です。
疥癬症
耳や足の先が乾燥していてカサカサしていることが特徴です。耳が痒くなるため頭を振る仕草が増えます。
白癬症(犬糸状菌症)
人間が感染した場合、水虫の原因となる菌が原因で犬はフケが出ることがあります。症状は感染部位が丸くハゲてしまうこと、その周りにフケが発生することです。
ツメダニ症
フケを始め、カサブタや発疹が現れます。人間にも感染してしまうので、早期の治療と、清潔を保つことが大切です。
脂漏症(脂漏性皮膚炎)
人間の赤ちゃんによく見られる脂漏性湿疹に似た病気ですが、犬にも起こります。皮膚のオイルコントロールが上手にできないために、フケが出ます。
フケを減らすために飼い主ができること
お部屋をいつも清潔にしておこう
お部屋を清潔に保っておくのは大切なこと。ホコリはもちろん、エアコンに潜んでいるカビもしっかり掃除して清潔に保っておきましょう。
お部屋の床は、スチームが出るタイプのモップなどで拭き掃除をすると、犬にも無害ですし、抗菌もできるのでおすすめです。寝床なども、最低でも月に2度は丸洗いして、お日様の光にあてて殺菌しましょう!
乾燥を防ごう
お部屋の乾燥は皮膚にとって大敵です!加湿器を購入して稼働させておくと安心ですし、もし無い場合は、洗濯物を室内干しに変えるだけでもお部屋の湿度が潤います。
あとはお風呂の後に浴室のドアを開けておくと、蒸気がお部屋にまで充満するので簡単に加湿が行えますよ!人間の肌トラブルにとっても加湿は大切なので、愛犬の皮膚トラブルと合わせて加湿を充分に行うと、一石二鳥ですね!
暖房は程々に
寒がりの犬なら冬の寒い時期に、こたつの中で寝てしまう子もいますし、ヒーターの前から動かない子もいます。しかし、これは人間でも体感できるほど、肌の乾燥がひどくなりますよね!
冬には、洋服を着せるなどをして防寒対策をするようにして、暖房からの乾燥を防いであげましょう。暖房よりも、湯たんぽの方が安全ですし、乾燥もしないのでおすすめですよ!
日々のブラッシングで皮膚の状態をチェックしよう
毎日のブラッシングはコミュニケーションの1つとして大切なものですよね!このブラッシングの最中に、愛犬の皮膚の状態をチェックすると、皮膚トラブルを発見しやすくなります。
フケが出ていないか、赤くなっているところはないか、痒そうにしていないかなどのことをチェックするといいですね。皮膚病の場合、早めの処置が早期回復に繋がりますので、毎日のチェックはやはり大切なものと言えます。
犬のブラッシングを正しい方法で行うために、『犬がブラッシングを嫌がる理由とは?飼い主なら知っておきたい正しいブラッシング方法』の記事も合わせて読んでみてくださいね。
アレルゲンを取り除こう
犬のフードなどに過剰な保存料などが入っていないかチェックしてみましょう。着色料は、見た目をキレイに見せて美味しそうに見せるだけのもので、犬のフードには着色料は不必要なものです。
フードの色よりも、大切なのはどれだけ自然に近い食材を使っているかということなので、パッケージの裏に記載されている表示をしっかりと確認しましょう。
オリーブオイルや黒ゴマを与えると、毛ヅヤがUPするとともに、肌に潤いを与えてくれるので、少量フードに混ぜてみるのもいいかもしれません。
他の犬や猫との接触を控えよう
疥癬症や白癬症、ツメダニ症などは、感染している犬猫から移ることがあります。できれば、散歩の途中などでは、野良の動物との接触を避けさせる必要があります。
一度感染すると、完治が難しく、治療期間は3か月~となりますので、根気よく治療を続けていくことが大切です。
シャンプーやコンディショナーはぬるま湯でしっかりすすぎを!
シャンプーをしている時の温度は適切でしょうか?熱すぎると皮膚が乾燥しがちになってしまいますので、理想は35℃~38℃くらいに設定してあげましょう。シャワーをかけていく順番はは以下のように行います。
シャンプーやコンディショナーのすすぎ不足からもフケが出てしまうので、しっかりと洗い流すようにしてあげてくださいね。
まとめ
愛犬にフケが出ているとどうしてなのか悩んでしまいがちですが、きちんと愛犬の周りを観察し、何が原因でフケがでているのかしっかり見極めてあげることが大切です。
皮膚病が原因として疑われる場合には、早急に動物病院へ行き治療を行ってください。少しのトラブルが大きなことに繋がってしまうこともありますので、愛犬の体調管理の1つとしてしっかりとチェックしながら生活しましょう。