猫の多頭飼いで気をつけること!崩壊を防ぎ仲良く過ごす為に…

猫 多頭飼い

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空前のペットブームで猫の多頭飼いをする方が多くなってきましたね。モフモフに囲まれて生活することに憧れてしまいますよね。猫好きにはたまらない生活スタイルです。

ですが、多頭飼いには気を付けるポイントがたくさんあるのです。

可愛いからと言っても無理は禁物。猫にとってより良い生活を送らせてあげましょう。今回は猫の多頭飼いで気を付けたいポイントをご紹介していきますね。

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猫の多頭飼いで気をつけておきたいこと

生活環境は整っていますか?

まず、猫を増やすにあたって、生活環境は整っているでしょうか?マンションやペット可の賃貸には、飼育できるペットの数が決まっていることがほとんどです。あなたのお家は条件をクリアしているでしょうか?

そして、状況によっては別々の部屋で猫を飼わなければいけない時もあります。もし、そうなった場合でも部屋数は足りているでしょうか?1人暮らしの方の場合、何かトラブルがあった時に面倒を見てくれる方はいますか?

1匹と2匹では預かる側の負担も差が出てきます。まずは、欲しいという気持ちよりも、多頭飼いができる環境かどうかを考えてみましょう。

金銭面は確保できますか?

猫が増えるということは、その頭匹分の資金が必要になります。エサ代、トイレの砂代、キャリーバックやサークル、爪とぎなどのケア用品代、そして医療費です。猫の一生にかかる費用は1匹当たり100万円を軽く超えてきます。

また、賃貸住宅の場合は、壁紙や床の張替が退去時に必須と言っても過言ではありません。医療費は、混合ワクチンを始め、避妊、去勢費用、病気や怪我の時の通院代や診察代がかかってきます。

ペットの医療保険に入ることで多少金額は抑えられますが、人間と違いペットの保険は年齢が上がっていくごとに毎月の保険料が上がっていく仕組みです。

保険プランによって、3割負担、5割負担、入院時のみ適応、手術費用のみ適応など様々です。これらのことを猫のためにしてあげることができますか?もう一度じっくり考えてみましょう。

すでに一匹でもペットを飼っているなら、保険は考えておくべきです。まずは資料請求などをして、どういった保険があって、毎月の金額はどのくらい必要なのかを把握することから始めましょう。

ペット保険が本当に必要な環境なのかどうかについて、将来が不安!猫にペット保険は必要かどうかを徹底検証!の記事で徹底的に考察していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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相性が大事

上記のことがクリアできたなら、次は先住猫の性格をしっかり見極めましょう。元々先住猫が住んでいる場所は、先住猫のテリトリーです。ここに新入りが来た場合に、すんなり受け入れられる猫と、攻撃的になる猫がいます。

この相性が悪ければ、お互いに生傷が絶えなくなってしまうでしょうし、ストレスがかかってしまいます。そして、新しく猫を迎えることになったとしても、優先しなければいけないのは先住猫です。

そういった理由から、先住猫の性格を考えて新しく猫を迎えられるかどうかを見極めないといけないのです。

猫を多頭飼いするときに気を付けておきたいことは、これらのことが挙げられます。ですが、メディアでも取り上げられる多頭飼い崩壊の映像を、見たことがある方もいるのではないでしょうか?

なぜ、ここまで注意して飼ったはずなのに、多頭飼いが崩壊してしまうことがあるのでしょうか?次に多頭飼いが崩壊するケースについてお話します。

多頭飼いが崩壊するケース

望まない妊娠、出産を繰り返すケース

生物学上、オスとメスが一緒にいると繁殖し、子孫を残しますね。人間であれば理性が働いているのですが、動物の場合は繁殖期があり、この時は本能のままに活動します。

よって、多頭飼いが崩壊する原因の1つに、飼い主さんが避妊、去勢手術を怠ったために、望まない妊娠、出産を繰り返し手に負えない頭数になってしまうことが挙げられます。猫が一度に出産する子猫の数は、3~7匹と言われています。

そして、またその子猫たちが繁殖を繰り返し、ドンドンと増えて行ってしまうのです。血縁同士で繁殖が繰り返された場合、先天性の異常を持って生まれる子猫が多くなっていくリスクもあります。

避妊、去勢手術をしようと思った時には、猫の頭数が増えすぎ、費用がまかなえなくなってしまったというケースもあります。多頭崩壊を招かないようにするためにも、多頭飼いをする場合は必ず、避妊、去勢手術を行いましょう。

猫の去勢手術については、猫の去勢手術はいつがベスト?気になる費用の相場や流れの記事で、避妊手術については、メス猫が避妊手術をする時の流れと術後に飼い主が気をつけておきたいことの記事で詳しく解説していますので、費用や流れなどしっかりと事前に知っておきましょう。

猫の飼育費用を払えないケース

これは、ブリーダーが廃業した時におこりやすい多頭崩壊です。ブリーダーは質のいい猫を繁殖し、ペットショップや一般家庭に猫を販売し、その利益で生計を立てています。

ですが、ペットブームには猫の種類の流行があり、人気が無い種類は売れ残ってしまうことがあります。利益が出ず、廃業に追い込まれてしまうことがあるのです。

この時に、きちんとしているブリーダーさんは、一生懸命に新しい飼い主さんを探し、無償で譲ったりするでしょう。

しかし、このようなブリーダーさんばかりではありません。中には、動物を残したまま、夜逃げしてしまう人もいますし、山などに捨ててしまう人もいます。そして、近所の人が異変に気付き通報。そこで初めて多頭崩壊の現場となり動物愛護団体の方々のレスキューが始まるのです。

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どんなに喋れなくても、生き物は心を持っています。そして、小さな命かもしれませんが、生きているんです。流行を作っているのも人間。それを利益にするのも人間。そして猫を幸せにできるのも人間なのです。命を預かっているということを忘れてはいけませんね。

飼い主が飼育放棄してしまうケース

このケースは一般家庭にも起こりうるケースです。安易に可愛さに心を奪われ、飼い主さんの懐事情を越えて増やし続けた場合に起こります。眺めているだけなら、誰だって可愛らしく思うでしょう。

ですが、猫は生き物です。食事をすればトイレだってします。自分の思うように動いてくれないこともあります。体調が悪くなれば、病院だって行きますよね。

そんな理由などから、もう猫に興味を失った飼い主さんは猫のお世話をしようとせず、ネグレクトの状態になります。こう言っていると、つくづく人間とは自分勝手な生き物だなぁと思ってしまいます。

「可愛いから」「欲しかったから」は理由になりません。そして、飼育放棄とはまた意味合いが違うかもしれませんが、飼い主さんが高齢者で多頭飼いをしている家庭にも起こります。

飼い主さんが、老人ホームに入ってしまった、入院を余儀なくされた、などの事情で猫のお世話ができなくなってしまった時に起こるのです。猫は寿命が長い子で20年生きたお話も存在します。飼い主さんの年齢も考慮したうえで、ペットは飼いましょう。

アニマルホーダーを患っている飼い主さん

皆さん、アニマルホーダーと言う言葉を知っていますか?このアニマルホーダーとは、言ってみれば異常な動物コレクターのことを指します。自分が猫の面倒を見られるキャパシティは考えれば、分かりそうなものですが、このアニマルホーダーを患っている飼い主さんは理解できません。

それよりも、動物が欲しい、ただそれだけの気持ちなのです。よって、医療機関にも連れて行きません。また、餌もあまり与えません。何匹飼っているのかもわからない状態に陥ってしまうのです。これをアニマルホーディングと言います。

衛生的にも劣悪な環境になり、悪臭が発生し、ご近所からのクレームや通報で発覚するケースが多い事例です。そして、このアニマルホーダーを患っている飼い主さんは、同じことを繰り返してしまうのです。

このことから、心の病気だと言われています。ですので、身近にこのような方がいる場合、心の治療を進めてあげてください。自分だけでは解決できないことがアニマルホーダーの怖いところです。

多頭飼いの崩壊は、心苦しいものがありますね。筆者も以前レスキューに参加したことがあるのですが、衛生的に劣悪な環境で、糞尿で足の踏み場が無く、ニオイもきつく目が痛くなってしまうほどでした。

皆幸せになる権利があるのですから、このようなことを避けるためにも、新しく猫を飼う時はしっかり考えましょう!

では、実際に猫の多頭飼いをしている家庭で、悩ましいこと。猫同士の仲が悪い時の対処法をご紹介します!

猫同士の仲が悪い時の対処法

せっかく新しい猫を飼ったのに、仲が悪い…と嘆いている飼い主さんをよく見かけます。相性もあると思いますが、猫の迎え方は充分注意して行いましたか?まずはこちらを参考に手順を踏んでいっていただけたらと思います。

新入り猫と先住猫はまず隔離しましょう

飼ってすぐに新入り猫をフリーに活動させてしまうと、先住猫はある日突然、知らない猫が自分の縄張りに入ってきたと感じてしまいます。

先住猫が威嚇してしまわないように、まずはお互いの存在に慣れるまでは、別々の部屋に隔離しましょう。この時に、扉を開けた時に侵入、脱走を防ぐためにケージに入れておくことをおすすめします。

慣れてきたらご対面

先住猫が新入り猫の存在に慣れてきたら、ケージ越しに新入り猫とご対面させましょう。この時に、先住猫が嫌がって逃げた場合は、再び慣れるまで隔離します。先住猫の縄張りに「自然と存在が溶け合う」まで、新入り猫はケージの中で生活させましょう。

先住猫が嫌がらないようになったら、新入り猫を短時間ケージから出す

先住猫が新入り猫を受け入れ始めたら、新入り猫を短時間ケージから出して合わせてみましょう。この時に、どちらかが唸ったり威嚇をした場合は、新入り猫をケージに戻しましょう。

先住猫が威嚇をしても、絶対に叱ってはいけません。だって、そこは先住猫の縄張りですから。お互いが威嚇もせず、慣れてきたら、段々とケージから先住猫を出す時間を伸ばしていきましょう。

飼い主さんが不在の時は必ず新入り猫はケージへ

飼い主さんが出かけたり、眠って猫の様子が見えない時は、必ず新入り猫はケージに入れておきましょう。この時に油断していると、大きな喧嘩をすることがありますので気をつけてくださいね。

犬と猫を上手に同居させる方法については、犬と猫を同居させるには?気をつけたい共同生活の注意点の記事で詳しく解説していますので、仲が悪くなる前にぜひ参考にしてみてください。

まとめ

猫の多頭飼いは癒されることが多く魅力的ですが、本当に飼っていけるのか、しっかり考えることが必要ですね!猫同士楽しく過ごしてくれれば、飼い主さんもきっと幸せでしょう。猫も人間と同じように、1匹1匹性格が違うので思うようにいかないこともあるかもしれません。

ですが、猫は皆飼い主さんのことが大好きです。それぞれに愛情をもってしっかりお世話をしていたらきっと猫にも気持ちが届くと思います。

多頭飼いは、癒しなどのメリットも多いですが、費用が増えるなどのデメリットもあります。頑張ってたくさんの猫に囲まれたライフを楽しんでくださいね!

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